「草花」・「園芸デザイン」の授業で取り木を行いました‼ ~vol.1~
ここ数日、雨が降り、気温が少し落ち着いてきましたね。
今日は、最高気温も26℃と、大変涼しく感じました。
さて、授業で「取り木」という作業を行いましたので、ご紹介いたします。
「取り木」というのは、栄養繁殖方法のひとつです。
観葉植物など樹木が大きくなってきたとき、枝などの一部分を傷つけることで新たな根を発生させ、新しい個体として分離し繁殖する方法です。
増やしたいとき、樹勢を整えたいときに活用します。
手順をご紹介すいますので、挑戦されてはいかがでしょうか?
ゴムの木などの観葉植物を購入し、栽培を始め数年が経過すると大きく成長し、背丈を超えるようになってきます。
ひょろっと大きくなっても邪魔になってきますよね。
そこで、「取り木」を兼ねて、木の形を整えます。
まず、枝の樹皮をカッターなどで削り取ります。
樹液が出てきますので、水できれいに洗い流します。
次に、水を含ませた「ミズゴケ」などで傷口を包み込みます。
「ミズゴケ」は園芸店で購入できますが、ペーパータオルやスポンジでも代用できます。
10枚ほどのペーパータオルを水にぬらし、傷口を包み込みます。
くちゃくちゃとしたものを6枚ほど被せ、そのうえに4枚ほどで包み込みます。
その後は、ビニール袋で包み込み、上下をビニールひもで結びます。
ビニールひもを2回ほど巻きながら、きつく縛ります。
これは水分が逃げていかないようにするためです。
これがポイントです‼
傷口が湿っていると、傷口に新しくできた細胞(カルスと呼ばれる癒合細胞)が根に進化していきます。
再分化と呼ばれる再生能力(分化全能性と呼ばれています)です。
1週間に一度、ペーパータオルの湿り具合を確認し、必要なら水を補給します。
水を補給するときは、上のひもを解きます。
そのために、ビニールひもで結ぶときは蝶々結びにしましょう。
1か月ほどで根の発生が確認でき、2か月ほどでしっかりとした根が何本も生えてきます。
「取り木」を行った下でチョキンと切り離し、鉢植えにします。
今回は、ゴムの木とカポック(シェフレラ)で行ってみました。
次回は、発根し「鉢上げ」を行うときにご報告します。
お楽しみに~‼