日誌

2020年度の幕開け

 

 新型コロナウイルス騒動で休校が続き、まるで、火が消えたかのようだった鳳至小学校にも、明るい子ども達の

笑い声が聞こえます。そして、朝一番からグラウンドを走り回るたくましい“鳳至っ子”の姿を目にすることもでき

ます。本当に『春が来た』と感じます。4月7日には27名の新入生を迎え、児童202名、教職員28名の総勢

230名による2020年度がスタートしました。

学校には新入生の初々しさとともに、昨年度より一つお兄さん・お姉さんになった在校生のたくましさを感じます。

特に6年生からは学校のリーダーとしての自覚が感じられ、これからの活躍が楽しみになりました。

 

 昨年度、鳳至の子ども達は、「誰かのために協力して頑張る」ことで、結果的に大きな成果を生みだすことが

できたという経験を数多く積みました。2月に行われた「6年生を送る会」はまさにその象徴のような行事でした。

学校生活全般にわたり、自分たちが主体となって活動をすすめなくてはならないという児童の意識は高まっている

と言えます。そこで今年度は、学習面や生活面でさらに「ひとつ前へ」すすむため、児童が協働しながら「考えを

深める・磨き上げる・練り上げる」ことを狙った活動を展開していきます。

 「学習面」

    ・道徳の授業を中心に、答えが一つとは限らない課題について話し合うことで、相手の言うことを

  しっかり聴いたり、自分の考えを恥ずかしがらずに発表したりする態度や姿勢を養います。

    ・コツコツと家庭学習に取り組むことが「わかった」「できた」と感じることにつながる場面を

  増やすことで、学ぶ意欲を育てます。また、高学年を中心に「予習レシピ」に基づき、授業に必要な

  内容について準備する宿題に取り組むことで、学びを深めるとともに、中学校以降の学習に対応

  できる力を育てます。

    ・将来への希望が持てるよう、地域活躍する人たちから学ぶことで、日常の学習意欲を高めること

  ができるよう、キャリア教育の充実を図ります。


    「生活面」

    ・行事や委員会活動では新しい工夫を考えたり、表現力を高めたりすることにより、たくさんの

  方々に感動を与えることをめざします。

    ・メンタルトレーニングを継続し、自分の目標を達成させるためのプラス思考を高めます。

    ・学校行事の中でそれぞれの学年に応じた役割や立場を経験させることで、一人一人の子どもの

  社会性、集団としての協働性を高めていきます。

 ・昨年同様、自分のためだけではなく、誰かのために頑張ることを意識させ、チーム(=団体)と

  して目標を達成しようとする態度を養います。

 

     このような活動を通して、最終的には「創造性豊かで、たくましい人づくり」を目指したいと考えます。

 今の子どもたちが社会人になる頃には、想像がつかないほど社会情勢は変化すると言われていますが、そのような

変化にも対応していくための“学び続ける力”や、“社会に貢献できる人間力”を身につけることが、『自分だけでなく

周りの人たちの幸せ』につながると思われます。このことを念頭に置き、教職員も常に勉強しながら

「ひとつ前へ」進めていきたいと思いますので、地域、保護者の皆様のご理解とご協力をよろしくお願いします。

                                                         学校長 山 岸  茂 樹