日誌

「伝統」と「誇り」

「伝統」と「誇り」

 先日、金管鼓笛隊の引き継ぎ式が行われました。毎年行われるこの式は、鳳至小学校では当たり前のように行われています。しかしながらこの式に臨む殆どの子どもたちや先生方の目は、すごく真剣でした。自然に真剣になることが当たり前になっているのです。
 この当たり前が、鳳至小学校の良き伝統だと思います。
 私が赴任してからの2年間、日々の練習はもちろん、市祭パレードでの子どもたちの姿は、自信に満ちあふれ堂々としたものです。伝統とともに誇りさえ感じます。きっと子どもたちも、保護者の方々も地域の方々も同じように感じていることでしょう。

 創立百年を迎えたある学校から出版された児童の文集から、このような詩と出会いました。

          百周年
 ぼくの学校は、大きな宝物を持っている。
 それは、ほこりと歴史だ。
 ぼくの学校は、明治の初めから、名前も校舎も何回となく変わっている。
 先生も友だちもかわり
 いろいろな道を歩いている。
 百周年と一口にいうとはやい。
 しかし、その中には、いろいろな苦労があったに違いない。
 先生方の苦労、学校を建てたり壊したりする苦労
 いい伝統を残すための先輩の努力
 これらの苦労や努力が集まって一つとなり十となり
 百となって、今の学校を残してくれたと思う。

 この学校のほこりは、ただ古いなどということではない。
 それは、みんなが協力し、努力してきた何かだと思う。

 古いことだけが、誇りではありません。この学校をより良いものにするために、みんなで考えて努力してきたことが伝統となり、そして誇りとなっていくことをこの児童は言いたかったのではないでしょうか。
 鳳至小学校は現在進行形で伝統を築いています。
 その代表的な取り組みは、『3あ運動』です。
 ①あいさつ・・・・・元気の良いあいさつや返事等ができる学校
 ②あきらめない・・・何事にも挑戦し最後まであきらめない学校
 ③あとかたずけ・・・整理整頓はもちろん、自己を振り返り次へとつなげ新しいものを創り出す学校
 日々の授業や行事等教育活動全ての中に、この『3あ運動』を絶えず意識し、鳳至小学校の新しい伝統を築いていきたいと思います。そして子どもたちに鳳至小学校に通って良かったと思えるような誇りを身につけさせていきたいと思います。