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1/22 校長講話「学校再開にあたり」

 1/22(月)通常授業を再開でき、多くの生徒が出席できました。震災、JR不通で「やむを得ない理由」での欠席者はいますが、リモートで学校と繋がっています。

 1限目の冒頭10分で、3学期始業式を行うことができました。

 こんな日はもう来ないかもと一瞬頭をよぎったことも、この3週間の中にありました。

 感無量です。

 下記に、始業式での校長の話を載せます。生徒には逞しく未来に向かって進んで欲しい。応援してくださる皆様には、これからも一層のご支援をお願いいたします。

 

〇3学期始業式校長講話 内容

「 みんな、よく来たね。本当によく来ました。みんな来れたことを嬉しく思います。握手しよう。良かった。またよろしく。という意味で少し、力を込めるのが、握手だよ。

 ただし、今日、来たかったけど来れなかった生徒もいるので、その子のことも考えるのですよ。

 多くの人が被災しました。みんな不安な毎日を過ごしてきたでしょう。そしていろいろ考える3週間だったでしょう。   

 1月1日、夕方から本校は、この地区の避難所になり600名の方が避難しに来ました。第一体育館も満員、第2体育館も満員。教室もいっぱい。その中で、本校の生徒もいて、沢山ボランティアとして働いてくれました。水くみはもちろん、お年寄り一人一人に『何か困っていることは無いですか』と聞いていたそうです。老人は、その生徒に手を合わせていたそうです。能登島では、避難所で支援物資を運ぶ手伝いや、小さな子供の相手をする生徒がいました。おそらく、それ以外にも多くの生徒が自分が人のためにできることを見つけ、自分で動いていたと思います。本当に有り難う。私は、皆さんを誇りに思っています。

 JRと北鉄バスが復旧しました。想像してください。これらを使用しているのは、殆どあなた達です。あなた達に1日でも早く学校へ通ってもらいたいために、夜も寝ずに頑張ってくれたものと思います。その思いを有り難く受け止め、学校を再開します。また、多くの方、警察・消防・役所の人・医療従事者・自衛隊・ボランティアの人が私たちを助けてくれました。これを絶対に忘れてはいけない。

 大変な災難を経験しました。ここでわかったことがみんなあると思います。それは何ですか。

 「水」です。当たり前に使っていた水が、これほど大切なものだったとわかったはずです。

 次に「普通」ということです。普通が普通でなかったのです。

 そして一番わかったことは、「命」がある。ということです。命さえあれば、希望を持てます。若者はどれだけでも挽回できます。若者の未来これからです。みんなには時間がある。それぞれが、志を立てて、その志に向かって、進んでいこう。自分との約束、誓いを立てよう。一歩ずつ一歩ずつ前に進んでいこう。お互いに優しい気持ちを大切にし、助け合っていこう。」