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【新聞部】続 「いずみの原」速報124号

前回に引き続き、いずみの原速報第124号の論説をお届けします。ぜひお読みください。

 

円安はインバウンドの好機

 最近、日本では32年振りの円安のニュースが話題だ。円安には悪いイメージを持つ人が多いだろう。日本では輸入品が値上げし、日本で消費されるほとんどを輸入に頼っているトウモロコシや小麦などの価格が高くなる。また、ガソリンや天然ガスといったエネルギー価格も上昇するため、これからの冬の季節ではさらに多くの日本人の生活を苦しいものにする。

 一方で、外国の人々は日本に高く輸出できるほか、日本への旅行が行きやすくなる。10月11日、海外からの入国者についての制限が大幅に緩和された。具体的には入国者数の上限が撤廃され、入国時の新型コロナウイルスの検査も原則として実施しないこととなった。また自宅などでの待機も必要が無くなり、コロナ前とほぼ変わらない状態に戻っている。つまり、外国の人々にとってさらに日本への旅行に行きやすくなったのだ。

 実際に全日空や日本航空では、制限緩和前に比べて予約が3倍から5倍増えている。また、2021年8月から2022年8月の訪問外国人数は6倍以上増えている。制限が緩和された今、コロナ前の外国人観光客数により近い人数が日本を訪れることが予想される。

 これは、日本にも良い影響を及ぼす。外国の人々は自国の通貨から日本円への両替がお得になるため、日本で大量に買い物をする、いわゆる「爆買い」する人が増える。外国人観光客による大量購入が日本の経済を良い方向に回してくれるのではないだろうか。

 日本人は、日本の経済を良くしてくれるであろう外国人観光客を、おもてなしの心で受け入れる必要がある。これからの日本のインバウンド消費に期待したい。

                                            (1年新聞部員)