校長先生のブログ

校長室より

寒く厳しい冬を越え いよいよ開花へ 希望の春への一歩

    「三寒四温」という言葉がありますが、まさに今年の冬はその言葉がぴったり当てはまる年になりました。こうして一歩一歩春に近づいていくのですね。今日2月23日は少し風は冷たいのですが晴れていて、校庭では数名の子供たちが元気にサッカーを楽しんでいます。季節と同様に、子どもたちも厳しい寒さに耐えながらも、そして1年以上続くコロナと闘いながらも、もうすぐ来る春への準備、新しい学年への準備に頑張っています。このあと、卒業式という1年で最も大事な学校行事を迎えることになりますが、これまで育ててきた主体性、協働性、表現力、行動力といった社会で必要な力を、「卒業式」という行事を通して、さらに磨き一人ひとりの成長の集大成をはかっていきたいと思います。

 成長と言えば、19日に行われた「6年生を送る会」でも、子どもたちの成長ぶりを感じることができ、職員と共に喜び合い、子どもたちにも称賛の言葉を贈りました。堂々とした演技、スピード感ある踊り、思いのこもった歌声、盛り上げる時は盛り上げ、静かに聞く時は静かに聞くといったメリハリある姿勢、どれをとっても4月当初とは比べものにならないほど立派になりました。そして何よりも6年生への感謝の気持ちがこもった心温まる出し物に、子どもたちの心の成長を感じました。

 また、22日(月)から始まった自学ノートの校長点検にも子どもの成長を感じました。22日早速4年生、2年空組、さくら組がノートを提出してくれました。4年生ともなると、字の大きさや形も随分整い、1ページに書く量もかなり多くなってきます。図やイラスト、中にはグラフなども書いてわかりやすくまとめる児童もいます。さすが高学年のノートだなと感じました。また2年生とさくら組のノートは、計算・漢字練習など、基礎的・基本的な学習の積み上げが見られます。2年生の多くが九九名人となっているので、九九練習もばっちりです。絵日記などもあり、見ていて楽しい気分になります。今後も低学年では、学習の基盤づくりをしっかりと行っていかねばと思っています。

 同日には「第3回学校関係者評価委員会」も開催され、学校の取組を外部の方々にも評価していただきました。ここでも子どもたちの頑張りをたくさん褒めていただきました。

・輪島中生徒の聴く姿勢が良いのは、中学校での指導はもちろんだが小学校からの指導の成果でもある。

・小学校での英検合格は大変すばらしい。輪島市の目標数値である「中学校卒業時3級以上取得者50%以上」につ ながる。今後もできるだけ多くの児童にチャレンジさせて欲しい。

・小学校での学習習慣が中学校でも大変役に立っている。

・児童アンケートで「学校は楽しい」の質問に97%の児童が肯定的な回答をしているのは良い。

もちろん、課題もいくつか残りました。

・基本的生活習慣の定着(早寝・早起・朝食の定着)、特に早寝が課題です。

・通信機器利用の指導と実施 など 

以上の2点に関しては、保護者の皆様と連携しながら取組を進めていくしかない、というご助言をいただきました。課題については、1つずつ改善できるよう努力して参ります。ご家庭におかれましても、ご理解とご協力をお願いいたします。 

 学校評議員やPTA会長・副会長の皆様、貴重なご意見・ご助言、誠にありがとうございました。

                                                                                                                 学校長 松山 真由美

 

学校でできることを最大限に!!

 県内でも新型コロナウイルスの感染拡大が止まりません。このような状況を受け、県では「感染拡大警報」が出されました。現状はステージ2の「警報」段階にあたるということですが、油断はできない状況です。

  学校においても、今一度「文部科学省衛生管理マニュアル(Ver5)」で行動基準等について確認を行いました。以下がその内容の一部です。

 〇学校の行動基準 

   ステージ2 身体距離1メートルを目安に学級内で最大限の間隔を取る

        【ステージ2で拡大局面の場合】感染リスクの高い学習活動を停止する

      【感染リスクの高い学習活動】

      ・長時間、近距離で対面形式となるグループワーク

      ・近距離で活動する調理実習

      ・近距離で組み合ったり接触したりする運動 など

    ステージ2地域では

     上記の活動は、可能な限り感染症対策を行った上で、リスクの低い活動から徐々に実施すること

 〇学校の役割

   新しい生活様式の実践の指導

 〇基本的な感染症対策

   ①感染源を断つ 

    風邪症状が見られるなら登校させない(欠席扱いにならない)

    レベル2の地域では、児童と同居の家族の健康状態の把握

 を校舎に入る前に確認

    手洗い、咳エチケット、消毒の徹底

   ②集団感染リスクへの対応

    3密を避ける(特に冬場は換気) ソーシャルディスタンス   マスクの着用

 〇具体的な活動場面ごとの感染予防対策

   器具や用具を共用する場合は使用前後の手洗い

   給食時の対面を避ける  食事後のマスク着用

   スクールバス内もマスク着用      

  今後計画されている行事(授業参観・学級懇談会、6年生を送る会、卒業式など)がいくつかありますが、学校でできる最大限の感染対策を講じて、できるだけ実施していきたいと考えております。しかしながらステージ3になった場合は、これらの行事等についても再検討が強いられるかもしれません。

 コロナ感染対策等について、ご心配な点やご要望等がございましたら、ご遠慮なさらず学校へお申し出下さい。                    

                                                                                       学校長 松山真由美 

あけましておめでとうございます 今年もよろしくお願いいたします

 新年あけましておめでとうございます。昨年は保護者の皆様、地域の皆様、各団体の皆様には大変お世話になりました。皆様のお力添えがあり、昨年も本校の教育活動を円滑に進めることができました。心より感謝申し上げます。

 さて、2021年、令和3年がスタートいたしました。今年は丑年です。牛は昔から食料としてだけでなく、農作業や物を運ぶ時の労働力として、人間の生活に欠かせない動物でした。勤勉によく働く姿が「誠実さ」を象徴し、身近にいる縁起の良い動物として十二支に加えられたようです。また「紐」という漢字に「丑」の字が使われており、「結ぶ」「つかむ」などの意味を込めたとも考えられているそうです。本校の子どもたちもぜひ勤勉によく働く誠実な児童であって欲しい、2学期で培われた力が3学期には実を結びさらに大きな花となって欲しいと願うばかりです。3年生の学年通信のタイトルにもあるように、まさに「大輪」となって締めくくりの3学期を終えて欲しいと思っています。

 1月8日は爆弾低気圧による大雪が予想されていましたが、幸いにも登校には大きな支障がなく、子どもたちは元気な姿で登校してくれました。久しぶりに聞く子どもたちの挨拶の声はやっぱりいいな~と思いながら、玄関で子どもたちを迎えました。

 始業式では、子どもたちに大きく3つのことについて話しました。

 一つ目は、新年及び3学期のスタートにあたり、「目標」を立てること、その目標を達成するために「しなければならないこと」を自分で考えるように話しました。

 二つ目は2学期の終業式でも話したのですが、「時間を守ること」です。朝読書や掃除の開始時刻を守れない児童がまだ数名います。1日にすればたった10分の読書タイムですが、200日続けると約33時間となり、読解力に差がつくのは明らかです。日々の積み上げを大切にしながら、子どもたちの力を付けていきたいと考えています。朝読書については、登校時刻も関係しますので、保護者の皆様のご理解・ご協力を切に願います。

 三つ目は、「コロナ対策の徹底」についてです。

1都3県では緊急事態宣言が出され、本県においても感染者が増加しています。この実態を受けて、再度「マスクの着用」「手洗い・消毒」「換気」の徹底を子どもたちにもお願いしました。職員にも、子どもたちのコロナ対策への意識が向上するよう、指導をお願いしました。

今年こそはコロナが収束し、1日も早く我慢の生活から解放されたいですね。 

 最後に私の学校経営ビジョンで大切にしていることを申し上げます。以下の3点です。

 ・挨拶     ・時間厳守    ・整理整頓

 この3つがしっかりとなされる学校は、「学んだことが身につく場」となり、「人としての生き方を学べる場」になると考えています。まずは、あたり前のことがあたり前にできる児童の育成を目指し、全職員力を合わせ頑張っていこうと思います。変わらぬご支援・ご協力をお願いいたします。

                                      学校長 松山 真由美

 

ありがとうございました そしてよいお年をお迎えください。

 例年より2週間程長い2学期が終わりました。猛暑が続いた8月の中旬から寒さ厳しい12月まで、子供たちはコロナ対策をしっかりとりながら、279名(2学期より新しいお友達が3名加わりました)が大きな事故・怪我もなく元気に過ごしてくれました。私たち教職員も毎朝児童玄関に立って、子供たちの元気な挨拶にパワーをもらいながら頑張りきることができました。2学期の挨拶運動後、子供たちの挨拶はさらに磨きがかかってきたように思います。私たちのエネルギー源となってくれた子供たちに感謝です。

 さて、2学期子供たちは多くの経験を積み、大きく成長してくれました。6年生が見本となって示してくれた「素早い行動」には、全児童が見習い、集会等ではその姿をバッチリ見せてくれました。「あたたかな聴き方」どの学年も1学期に比べ、話す人の方を向き、反応しながら聴けるようになりました。暗唱集会での発表の声も大きくなり表現力が付いてきました。低学年の中にはジェスチャーを付けて発表する学年もあります。高学年の英文の暗唱ではプレゼンを使って分かりやすく発表してくれました。

 また、行事で培った粘り強さはテストにも表れてきました。先日行われた市の学力テスト、全児童の解答用紙を見たところ、空欄はほとんどなく、難しい問題にもなんとか食らいついていこうとする粘りが見られました。

 また、外国語科が教科となったことを受け、5・6年生に英語検定の受検を勧めたところ、なんと27名も申し出てくれました。金管鼓隊の練習がある中、昼休み等を使いながら一生懸命受検勉強をする姿には感心させられます。まさに今求められている「主体性」ではないでしょうか。

 今の子供たちが大人になる頃には、想像できないくらい社会情勢は大きく変化していると言われています。与えられたことを学ぶだけではなく、自ら課題を見つけ、その解決策を対話を通して、複数の人間と協働で解決していく能力が求められています。本校でもペア・グループ活動を通して、自分の考えを深めたり広げたりしながら、よりよい解決方法を探る学習を行っています。また、今年度より始めた「対話力トレーニング」は子ども達の対話能力を高めることを狙っています。各種発表会では表現力の育成を目的に行われています。このように本校の取組を通して、少しでも子供たちの「学びに向かう力」「自ら学び続ける姿勢」「対話力」等が育って欲しいと思っています。3学期からも継続して行っていきます。

 最後に、この2学期、PTA役員の方々を始めとする保護者の皆様、地域の皆様、各団体の皆様方には、本校の教育活動にご理解とご協力をいただき、誠にありがとうございました。特に保護者の皆様方には、コロナ渦にも関わらず、学校行事には足をお運びいただいたり、PTA親子ふれあい活動にご参加いただいたり、本当にありがとうございました。河井小学校は、多くの保護者及び地域の皆様に支えられて成り立っていることを改めて感じさせられました。

 3学期も教育目標「心豊かにたくましく生きる子の育成」が実現できるよう、「知育・徳育・体育」の取組をバランス良く設け、職員一同丁寧にその取組を実践して参りたいと思いますので、今後も今まで以上のご協力、ご支援をよろしくお願いいたします。

 冬休みは2週間と短いですが、不要不急の外出は避けられて、大晦日やお正月という厳かで楽しい歳時をご家族皆さんで楽しんでください。それでは、よいお年をお迎えください。

 

                                         学校長 松山 真由美

 

お子さんと一緒に成長を振り返ってみてください

 いよいよ12月にはいります。12月は2学期のまとめの月であると同時に、3学期のよいスタートを切るための準備の月でもあります。2学期や今年になってから頑張ったことやできるようになったことをお子さんと一緒に振り返り、お子さんに成長した自分に気づかせ、自信を持たせて、3学期を迎えていただきたいと思います。

 2学期の始業式では子供たちに「〇〇の秋」を想像してもらい、そこから2学期は特に「勉強の秋」と「スポーツの秋」を意識して頑張って欲しいとお願いしました。

 「スポーツの秋」として行われた学校行事では、子供たちは大変よく頑張ってくれました。9月の「運動会」、10月の「持久走大会」、11月の「八の字跳び大会」など、どの行事にも、自分や団・班の目標をしっかりと持ち、高学年がリーダーシップを発揮し、みんなで力を合わせ練習を積んで本番を迎えることができました。以前にも申し上げましたが、大切なのは本番で力を発揮することは勿論ですが、本番を迎えるまでの過程を重視することです。職員にも過程を重視するようお願いをしています。練習で100%の力で練習していても、本番ではプレッシャーや緊張感で100%の力を出し切れないと言われます。しかしながら、本校の子供たちはどの行事にも、各自が持っている力を精一杯発揮し、結果を残してくれました。まさに過程を重視した結果と捉えています。また、本番で力が発揮できましたのは、保護者の皆様のお力添えもあったと思います。暗唱集会や八の字跳び大会、全校集会での各学年の発表会等小さな行事にも、本当によく足をお運び頂き、子供たちの成長ぶりを参観していただいたことが子供たちの大きな励みとなりました。コロナ禍で不安な中、本当にありがとうございました。

 「勉強の秋」においては、どの学年も落ち着いた学習姿勢で授業に臨んでくれました。

○1年生は良い姿勢で授業を受け、自分の意見も上手に発表できるようになりました。

○2年生は自学ノートを頑張って書く児童が増え、今は九九の暗唱に一生懸命取り組んでいます。

○3年生は友達の意見を聞いて、つなげて自分の意見を発表することができるようになりました。

○4年生も2学期に入り、自学ノートの提出が増え、自分で前向きに学習ができるようになってきました。

○5年生は自分の意見をもとに、友達との交流を通して自分の意見を広めようとするようになりました。

○6年生はペア・グループ活動を通して、友達の意見を素直に受け止め、自分の意見を広げたり深めたりすることがで きるようになりました。

 12月に入ると、5年生は県の評価問題、そして全学年輪島市の学力テストが行われます。4月からこれまで学習してきた内容がどれだけ定着しているかをみるテストとなります。数値の上でも子どもの成長を感じられるよう、学校ではもちろん復習を行いますが、ご家庭でも再度単元テスト等でつまずいた箇所については復習させる等、ご協力願えれば助かります。小学校の学びが基礎となり、中学校の学習へとつながります。小学校でのつまずきは小学校のうちに解消しなければ、中学校に上がった時、子ども自身が大変辛い思いをします。なぜなら学校は一日のほとんとが学習をする場だからです。是非、学習支援について家庭でのご協力をお願いいたします。

 尚、12月25日には学期末懇談会が行われます。お悩みやお困りのことがありましたら、遠慮なさらず担任にご相談ください。よろしくお願いいたします。

                                                                                                                                                学校長 松山真由美

子どものこころとからだの成長を知る

 10月22日(木)本校において就学時健康診断が行われました。約50名の子供たちがやや緊張しながらも、希望に満ちた笑顔で保護者と一緒に来校してくれました。保護者の皆様もお子さんと同様、期待と不安が入り交じった気持ちだったことと思います。

 全体会での冒頭、「誰もが安心して過ごせる学校を目指し、お預かりしたお子様は職員一同力を合わせ、責任をもって育てて参ります。」と申し上げました。本当にこの言葉をしっかりと胸に刻み、来春入学してくる子供たちはもちろん、今いる子供たちも大切に育てていかねばならないと思っております。

 全体会では、教務主任から「肝心かなめの1年生」の冊子を使って、保護者向けの講座も実施致しました。その説明では、子どもの接し方について私自身も再確認したことや忘れてはならないことがたくさんありましたので、保護者の皆様にも改めてその一部をご紹介いたします。

 

★小学校低学年

特徴

 集団生活のルールを守って生活します。また、与えられた役割の責任を果たすことが自信につながります。3年生ぐらいになると、まわりの人と自分を比べたり、まわりの人から見られている自分に敏感になったりします。

アドバイス

  しっかり目を見て、子どもの話を聴くことが大事。

   先生や友達、親からほめられたり、認められたりすることが、子どもの自信につながります。よいところをどんどんほめてあげましょう。心配なことがあったら、遠慮せず担任の先生に相談しましょう。

★小学校高学年

特徴

   「思春期」の入り口、あるいはすでに踏み出している時期。心とからだがアンバランスな時期で、成長の個人差も大きくなります。この時期は同性の仲間や友達を求めるようになります。友達との関わりを通して、自分の考えを確かめたり、他者の考えに気付いたりします。

アドバイス

  「思春期」にさしかかるこの時期は友達との影響を大きく受けるときです。毎日の会話を通じて、子どもの友達関係を理解するように努めましょう。                         

 

【親子でチャレンジしてみよう!】

     子どもには豊かな体験をたっぷりさせましょう。子どもの頃の体験は生きる力につながります。
 

〇交流体験      資源回収     お祭り    清掃活動     ラジオ体操など
〇自然体験     貝採りや魚釣り     花や野菜育て    森探検     星空眺め など
〇生活体験    食事のあとかたづけ     お花の水やり     洗濯物の取り込み など
                                                                           石川県教育委員会「肝心かなめの1年生」より

「感謝」「元気」「笑顔」「真剣」「本気」が溢れる演奏

 「地域に愛されてみんなが笑顔になる金管2020」を合言葉に、休校明け、学校生活が軌道に乗り始めた頃から、本格的な練習が始まりました。今年の夏も暑く、しかも運動会の練習も重なり、ハードスケジュールの中での練習でした。しかしながら、誰一人として途中で投げ出す人もいない、しかも集中して取り組む姿勢は大変立派でした。

 「伝統を受け継ぐ」、言葉で言えば簡単ですが、その言葉の裏側には目に見えない努力や高学年としての自覚、河井小児童としてのプライドがあるということを、子どもたちの金管練習に取り組む真剣な姿から学ぶことができました。伝統ある河井小の金管鼓隊が50年もの間受け継がれてきたのは、今の5・6年生のような努力できる子供たちがいたからだと思います。

 50年以上続く河井小金管鼓隊にとって、マリンタウン競技場での発表会は、金管歴史の新たな1ページになったかもしれません。最初で最後の発表会になったかもしれません。いずれにしても、子どもたちにとっては、貴重で思い出深い体験になったことは間違いありません。声を合わせ、音を合わせ、動きを合わせ、そして心を合わせ、精一杯演奏しきった子どもたちの表情は、成就感や達成感でいっぱいで、とてもすがすがしい表情をしていました。

 発表会前日、マリンタウンでのリハ―サルを終え、団結式を行いました。その中で、リーダーの多くが口にしたのが「感謝」「元気」「笑顔」「真剣」「本気」「感動」「合わせる」などといった言葉でした。それらは、まさに練習を通して育って欲しいと指導者が願う心でした。発表会では、そんな心を精一杯演奏に込めることができたと思っています。保護者や地域の皆様から頂いた大きな拍手は、本当に有難く心に響きました。

 10月12日(月)朝のこと、郵便受けに一通のお手紙が入っていました。それは地域の方からの心温まるお手紙で、「河井小の演奏に涙が溢れ、心が洗われました。前を向いてまた笑顔で頑張ろうと思いました。」といった内容で、職員一同そして演奏した子どもたちも大変嬉しい気持ちになりました。お一人でもそう思ってくださる方がいらっしゃることが分かり、この発表会を開催した甲斐があったなと思っています。

 最後になりましたが、開会式で鳳至小学校の山岸校長先生もおっしゃっていたように、無事発表会を開催できましたのは、感染予防対策をしっかりととって下さった市民の皆様のお陰と思っています。また、温かい声援を送って下さいました保護者や地域の皆様、本当にありがとうございました。皆様の大きな拍手や声援が励みとなり、子どもたちも最後まで頑張りきることができました。心より感謝申し上げます。今後も地域に愛され、地域に貢献できる子どもたちを育成して参りたいと思っておりますので、変わらぬご支援・ご協力をお願いいたします。  

                                           学校長   松山真由美

体験活動は学びの出発点

    9月17日・18日の2日間、6年生は宿泊体験学習、1~5年生はバス遠足(9月18日)を無事実施することができました。1年生はプラネタリウム見学、家畜とのふれあい、2年生は乗船体験と貝細工、3年生は伝統的な製塩技法体験、4年生は総持寺での座禅体験、5年生は能登鉄道乗車体験、6年生は釣り体験や追跡ハイキングなどを行ってきました。どの活動も学校の授業だけではできない活動ばかりで、感動の連続だったようです。
 中でも1年生はプラネタリムの星空が変わる度に「ワ~」「スゴイ!」の歓声をあげていたそうです。素直に感動し出てきた言葉だったのでしょう。このように子供たちは体験活動を通して、感動したり、驚いたりしながら「なぜ?」「どうして?」と考えを深め、実際の生活や社会、自然の在り方について学んでいきます。つまり、体験こそが学びの出発点であり、五感を通して学ぶ体験的な活動は、子どもたちの思考を活性化し、学ぶことの喜びや意欲を引き出すことにつながっていくのだと思います。「自然に触れる体験をしたあと、勉強に対してやる気が出る子どもが増える」という調査結果も報告されているそうです。
  また、学校では体験活動の充実を図るために、下の写真にみられるような取組を行っています。
まず、活動前にみんなで「めあて」とそのめあてを達成するための具体的な「行動や心構え」について話し合います。
 次にそれらを意識して全員で実践していきます。
 最後に自己の振り返りを行います。自分を振り返ることで、実践できたことが増えれば自分の自信や意欲の向上となり、それがみんなでできたのならばさらに大きな自信となり、学級の団結力や協働性にもつながっていきます。
 もちろん自己肯定感も高まります。また他者の振り返り(教師や保護者など)を加えることで、人の役に立てた自分にも気づき自己有用感を高めることにもつながっていくのです。以前、保護者の皆さんに書いていただいた「河井小パワーアップシート」も、子どもたちの自己肯定感や自己有用感を高めることを狙いとしたシートです。今後も体験活動や学校行事終了後には、シートの記入をお願いしたいと思います。子どもたちの頑張りを大いに褒めてあげてください。

 最後になりましたが、悪天候にもかかわらず、バス遠足に快くお子様を送り出していただきました保護者の皆様には、お詫びと共に感謝の気持ちで一杯です。ご協力いただきまして、本当にありがとうございました。お陰様で子どもたちは心に残る貴重な体験ができました。
                                                  
                                                                                                                                                    学校長 松山真由美

運動会を通して育ってきた心

        

  今年度の運動会は、新型コロナウイルス感染防止のため、また熱中症予防対策として、規模を縮小し、午前中の半日開催と致しました。今年度のテーマは「278人ワンチーム!最後は笑顔でハッピーエンド!!~限られた時間を本気で挑もう~」です。子どもたちは夏休み明けから、各学年ごとに練習に取り組み(1年生はもっと早かったかも)、8月28日(水)からは全体練習に突入。毎時間暑さと闘いながら、汗だくになり練習する姿は、まさに限られた時間を本気で挑み、みんなでよりよいものを目指そうとする子どもたちの意欲の表れでした。練習を重ねるごとに力強い集団へと変わっていく様は、先生方のエネルギー源にもなっていきました。運動会の練習中は学校全体がエネルギッシュで活気を帯びており、子どもたちからも先生方からも「運動会を成功させるぞ」という強い意気込みを感じました。普段の授業だけでは生まれてこない力です。学校行事のすばらしさですね。

 運動会終了後、1年生の女の子が一人泣いていました。泣いている訳を聞くと、「紅組が負けて悔しくて泣いている。」とのことでした。この子は1年生であっても「紅組が絶対勝つ、勝ちたい!」という強い気持ちがあったのでしょう。勝敗にこだわる気持ちがあったからこそ、全力で走り、踊り、応援合戦では大きな声を出し切り、紅組の勝利に貢献しようと頑張れたのだと思います。

 運動会では、こんな「全力で頑張ろうとする力」、チームに少しでも貢献しようとする「連帯感」動きや声、心を揃えようとする「団結力」、与えられた仕事をやりきる「責任感」、さらに時間を有効に使うための「規律ある行動力」、気持ちを伝える「表現力」、やりきった後の「充実感」、お互いの健闘を「讃え合う気持ち」など、育つ心はたくさんあります。運動会という学校行事を通して、間違いなく本校の子どもたちにもそんな心が育ってきていると自信をもって言えます。このような力の育成が学校行事だけに終わることなく、今後の学校生活にも生かしていけるよう指導してまいります。

 そして、5・6年生に関しては、競技をしながら運営にも関わってもらいました。運動会の成功のカギは高学年の働きにあったと言っても過言ではありません。運動会の運営を通して、高学年としての自覚がさらに高まり、強いリーダーシップを発揮してくれました。特に6年生に関しては、応援練習を通して、下級生をまとめ上げ、最高のパフォーマンスを演じてくれました。6年生の姿がまさに今の河井小の姿そのものです。後輩たちは、この6年生の姿を目標にして、今後も努力してくれると信じています。6年生ありがとう!今後この良き伝統・校風を引き継ぐのは5年生です!

 最後になりましたが、保護者の皆様、ご家族の皆様、そして地域の皆様、最後まで子どもたちに温かい声援を送っていただきありがとうございました。皆様の声援が大きな励みとなり、子どもたちも最後まで頑張りきることができました。また、後片付けにもご協力いただき、大変助かりました。後片付けの際には、段取りの悪さがあり時間がかってしまったことをお詫び申しあげます。本当にありがとうございました。

                                        学校長 松山真由美

2学期始業式の言葉

    9日間というとても短い夏休みが終わり,今日から2学期が始まります。夏休み中は,家庭でもコロナ対策を取りながら,お家の人と楽しい時間を過ごすことができましたか。お家の人のお手伝いができましたか。中には不要不急の外出を避け,お家で応募作品に挑戦してくれた人もいました。短くても楽しい思い出ができたと思います。是非,始業式の後,各教室でお友達や先生にお話をしてください。

 さて,今日から2学期です。まだまだ暑い日が続きますが,確実に季節は夏から秋に変わり,徐々に過ごしやすい日々になってきます。そこで,皆さん,考えてみてください。ここにはどんな言葉が入りますか。(〇〇の秋)そうですね。学問の秋,スポーツの秋,読書の秋,食欲の秋,芸術の秋など,いろいろな言葉がはいります。それだけ,秋は勉強をするにも,スポーツをするにも,おいしい物を食べて体を大きくするにも,また読書にふけるにも,一杯音楽を聴くにも,とにかく何をするにも最適な季節というわけです。

 そこで,二つの秋について校長先生からお願いをします。

 一つ目は「学問の秋,勉強の秋」です。2学期は1学期に積み上げてきた学習を土台にして,さらに「わかった。勉強って楽しい」と思えるように,先生やお友達の言うことをよく聴いて,自分の意見を広げたり深めたりしてください。1学期の終わりには校長先生も全員の自学ノートを点検しました。一人ひとりの頑張りがよく見えるノートになっていてビックリしました。2年生や6年生の中には,自学ノートが3冊目に突入する人もいて,かしこシティも賑やかになってきました。2学期はもっともっとかしこシティへの訪問者を増やしていきましょう。

 二つ目は,「スポーツの秋」です。9月5日には運動会が行われます。もちろん中心は6年生で,それを引き継ぐためには5年生の力も必要となってきます。

校長先生は過去に3回河井小の運動会を見たことがありますが,ダイナミックな「よさこい」や元気いっぱいの応援合戦には,いつも感動していました。今年度はその運動会をフルに見れることを楽しみにしています。「6年生!持ち前のリーダーシップを発揮し,地域や保護者の皆さんに大きな感動を与えられる運動会となるよう,よろしくお願いします!」この他,スポチャレへの挑戦,スポーツフェスティバルなどわくわくするような行事が一杯あります。

 日本中では,新型コロナウイルスの感染が拡大しています。1学期同様,自分達ができる対策を確実にとりながら,全員で元気に2学期を乗り切りましょう。

 保護者の皆様へ

 1学期は休校期間中,さらに学校再開後も,毎日の検温・健康観察票への記入,マスクの着用,手洗いや消毒への声かけ等にご協力をいただき,本当にありがとうございました。2学期も引き続き,コロナ対策をとって参りたいと思いますので,ご理解・ご支援の程お願いいたします。

 

学校が再開して2ヶ月が過ぎようとしています。

 学校が再開して約2ヶ月が過ぎようとしています。学校では再開ガイドラインに沿って、新型コロナウイルス対策を進めています。また、子どもたちが楽しみにしていた水泳も始まりました。もちろん、水泳時もガイドラインに沿って細心の注意を払いながらの指導を行っています。毎朝の検温やマスク忘れも随分と減り(ゼロになることはありませんが)消毒を忘れる児童もほとんどいません。

  このような制約の多い、場合によっては我慢を強いられる状況下でも、子どもたちは子どもたちなりに、この状況を受け入れ、どうすべきなのかを考えながら、日々明るく前向きに頑張ってくれています。先日、3年生が国語の勉強で校長室にインタビューに来ました。校長へのインタビューの後、私からも子どもたちにインタビューをしてみました。

 校長:「学校は楽しいですか」

 児童3人:「楽しいです。」

 校長:「何が楽しいのですか」

 児童3人:「お友達と一緒に勉強したり遊んだりすることです。」

 こんな風に応えてくれる子どもたちの日々の活動から、私たち教職員も大きなエネルギーをもらっています。本当に有難いことで、子どもたちに感謝です。

 さて、休校期間中の学習の遅れにつきましては、徐々に回復してきています。特に6年生の学習内容については、積み残しのないよう十分配慮しながら進めていきたいと思っています。教科書を単に消化するということのないよう、児童の理解度を把握し、必要ならば個別指導等も行いながら、学習内容の定着に努めてまいります。夏休み中はドリル等の「宿題はなし」としましたので、夏休みを迎えるまでの間、家庭学習をしっかりとするよう学校でも指導してまいりますので、ご家庭においてもお声かけをお願いします。

 また、2学期にはいると、運動会や6年生宿泊体験学習、バス遠足、金管鼓隊発表などの行事が予定されております。行事を通して、学校では様々な仕掛けをしながら、子どもたちの心を育てていきたいと考えています。この後も、各種行事やPTA活動等で保護者の皆様にはいろいろとお世話になります。どうぞ、よろしくお願い致します。

                                         学校長 松山真由美

 

朝読書の時間

 本校では8時15分から25分までの10分間を朝読書の時間としています。全国の公立小学校の8割で実施されているという朝読書は「みんなで読む」「毎日読む」「好きな本でよい」「ひたすら読むだけ」の4原則に従い、自由に読書を楽しむ時間となっています。朝、脳が活動し始めるタイミングで読書を始めることにより集中力が向上し、落ち着いた状態で1限目に入ることができています。また、好きな本を読むことで読書習慣が身に付き、読書へのモチベーションが高まり読書体験が楽しいと思えるようになります。読書体験には、知らない世界を知る喜びと自分の気持ちを言語化した文章を読み、共感する喜びがあります。さらに読書は語彙力を豊かにし、思考力、読解力、表現力も養ってくれます。たった10分の積み重ねが子どもたちに大切な力を付けてくれるのですから、学校としては大切にしたい活動の一つと考えています。

                                          学校長 松山真由美

                                         

 

子供には外遊びが大事です!

    6月1日からは休み時間にも子どもたちの元気な声が戻ってきました。学校の遊具使用禁止も解け、子どもたちは自由に遊具を使って遊んでいます。学校では毎朝10時15分から、20分間の長休みタイムが始まります。児童玄関に行くと、1年生の女の子が「みんなで仲良く遊ぼう。」とお友達に話していました。私は心の中で「そうだ!そうだ!仲良く遊ぶんだよ。」と思いながら、1年生の女の子たちに「いっぱい遊んでおいで。」と声をかけてグランドに送り出しました。子供たちは外遊びが大好きです。

皆さんもご存じかと思いますが、外遊びには様々な効果があります。

 一つ目は、体力がつきます

 学校にはブランコ、ジャングルジム、のぼり棒、うんていなど、自然と体全体を使う遊具がたくさんあります。それらで毎日遊ぶことで、運動神経が高まり、体力がつきます。斜面を登ったり降りたりすることで体幹も鍛えられます。体幹が鍛えられることで、バランスの良い体つきになります。

 二つ目はコミュニケーション力がつきます。

 一緒に遊んでいる仲間の気持ちを察したり、失敗しても励ます気持ちが育まれます。また、子どもなのでトラブルも発生しますが、自分たちで話し合ってそのトラブルを解決しようとします。遊びの中で友達に迷惑をかけたと感じた時は素直に謝る、など友だちとのコミュニケーション力がつきます。

 三つ目は発想力や調整力がつきます。

 たくさんの友だちと遊ぼうとすると、どんな遊びをどんなルールですればみんなが楽しめるかを考え、話し合う必要性が生まれます。そうすると自然と子どもたちの中に話し合いが始まり、それぞれが自分のやりたい遊びを提案し、その遊びの良さをPRしながら、最終的には1つに決めていきます。もちろん自分のやりたくない遊びになるときもあります。しかし、友だちの考えと自分の考えとを調整して、自分を納得させるようになります。

  このようなコミュニケーション力や体力アップ、発想力・調整力の育成は、まさに学校教育の中で意図的、計画的に取り組まれていることなのです。しかしながら、子どもたちは小学校入学前から、遊びの中からそのような大事なことを学んできています。学習はもちろん遊びを通しても、さらに生きていく上で大事な力を身に付けさせたいと考えています。今後も、家庭でも外遊びをするようお声かけをお願いします。

                                                                                     学校長 松山真由美

凡事徹底してます!

   今は手洗い・消毒、検温、マスク着用、ソーシャルディスタンス・・・

    分散登校が始まって2週間がたちました。

 毎朝玄関では、子供たちは手指消毒、健康観察票の提出、マスク着用のチェック、この3点を凡事とし徹底しています。健康観察票提出の際は、ソーシャルディスタンスをキープし、提出時は挨拶に加え、自分の学年・組・氏名を合わせて言います。

 分散登校が始まった当初は、低学年の中には、自分の下足箱の位置を忘れたり、学年やクラス名を間違えたり、と小さなハプニングが続きましたが、ようやくこれまでの学校生活スタイルに加え、新しい登校スタイルにも慣れたようで、大変スムーズにすることが出来るようになりました。

 1メートル間隔の座席や授業中のマスク着用は当たり前です。遊んだ後の消毒や手洗いも忘れません。 

 コロナウイルスへの子どもなりの意識の高さが窺えます。1年教室と6年教室の間には動物もマスクをしたかわいいポスターを貼り、注意喚起をしています。

  学校でもいつ終息するかわからない新型コロナウイルスとの闘いに試行錯誤しておりますが、感染予防のためにできることは確実にやって参りたいと思います。どうか、保護者の皆様も学校を助けてください。お願いいたします。                     

                                         学校長  松山真由美

 

「子どもは子どもの中で育つ」

    いよいよ分散登校が始まりました。分散登校初日から1年生の女の子が走って登校してくれました。「おはようございます。早いね。」と私が声をかけると、彼女は「はい」。「久しぶりにお友達に会えるからうれしいのかな?」と尋ねると「はい」とより一層大きな声で返事を返してくれました。 

1ヶ月ぶりに子どもたちの元気のよい声が戻ってきました。やはり、子どもたちの声は学校に活気を与え、そして私たち職員に元気、やる気を与えてくれます。まるで魔法のような存在です。子どもっていいですね。 

   週末はだれもがステイホームを心掛けていたと思います。私は家の片づけに没頭しました。いらなくなった衣類や靴、書籍などを整理して断捨離です。そんな時、一冊の文集を発見。それは私が教えたバレー部員が作成した文集です。片づけそっちのけで、その文集に読みふけってしまいました。

   20年程前のことを思い出したのです。平成11年のことです。当時の私は門前中女子バレー部の顧問をしていました。平成11年度の新入部員は9名。その中で一人ダウン症の生徒が入ってきました。名前は「さおり」。何かあっても責任をとれないと思った顧問の私は、一端入部を断ったにもかかわらず、どうしてもという両親の強い思いに押され、入部を許可しました。

    予想どおり、体力のないさおりはみんなと同じ練習についていけるはずはありません。みんなが10周走っても、彼女は3周ほどしか走れません。「仕方ないな」と思っているのは顧問だけで、そんな時はチームのみんなが彼女が10周走り終わるまで一緒に走ってくれるのです。また、コートに固まって動かない時もよくありました。そんな時は、コートで固まってはいけない理由をきちんと彼女に伝え、それでも言うことを聞かない時は、引きずってでもコートから出し、再度コートは練習するところだと教えていました。サーブはほとんど入りません。そんな時もサーブを打つ位置を前にすることを教え、さおりに自信を持たせる工夫をしてくれました。

    このようにさおりに対して厳しさの中にも思いやりのある行動を一人ひとりが率先してとってくれるようになり、いつのまにかさおりを中心としてチームがまとまり、3年生の県体予選前には、「点差をつけてさおりを試合に出場させること」がチームの目標となったのです。そして大会当日、23-16でリードをし、いよいよさおりがピンチサーバーとして出場する場面がやって来ました。30本打って1本入るか、入らないかのサーブがなんとネット手前で落ち、サーブポイントを決め24-16に。そして奇跡は二度起きました。次のサーブもネット近くで落ち、ボールはダイレクトに自分たちのコートへ。そのチャンスを逃さずダイレクトで打ち返し2点目が入りました。25-16で勝利したのです。ビデオを撮っていたお母さんは手が震えて撮影できなかったと後で教えてくれました。

    輪島市の吉岡邦男前教育長がよく話されていた「子どもは子どもの中で育つ」の言葉が思い出され、その意味の深さを改めて思い出す機会となりました。

    今、社会では「多様性」が求めれています。学校には、いろんな子ども達がいて、一人ひとり違った考えを持っています。授業では、自分とは違う意見も受け入れながら、自分の意見を広めたり深めたりする活動を取り入れています。こうすることで、自然と多様性を認め、それを受け入れる人間になれると考えます。他人の意見や思いを柔軟に受け止められる幅広い人間になってもらいたい、「みんな違ってみんないい」と、互いの良さを認め合える学校づくりに努力してまいります。今後ともご支援・ご協力をお願いいたします。

                                                                                                                                    学校長 松山 真由美

地域から愛される学校づくり

「地域から愛される学校づくり」を

  目指し、6年生が考えてくれました。

  4月7日の始業式で、私からは全校児童に「地域から愛される学校をつくろう」という話をしました。その話を受けて、6年生が学級会で「地域から愛される学校にするために、私たちができることは何か」というテーマで真剣に話し合いをしてくれました。

 

 6年海組では

・苦手なことにもあきらめない。そのために教え合ったり、助け合ったりする。

・見た目や見栄えにこだわる。普段の生活から服装や姿勢に気を付ける。

・困っている人を助けたり、手伝ったりする。(荷物持ちや道案内など)

・ルールやマナーを守る。

・挨拶をする。挨拶をすると地域の人たちも元気が出るし、気持ちよくなる。

・地域の人との交流を積極的に進める。(レクリエーション、イベントへの参加、三夜踊り、

 パレード、スピードウオーク、駅伝)
 

  6年空組では

 ・楽しい取組をしていく(クラブ、委員会)。

 ・けんかなしにする。他の学年と積極的に遊ぶ(他学年と仲良くする)。

 ・行事などで自分たちから盛り上げる。 

 ・誰にでも親切にする

 ・挨拶を自分からする。       

 ・礼儀正しくする

 ・学校の中だけではなく、学校の外でも自分たちの良さを広げていく。
 

   校長として、6年生の真剣な話し合いはとても嬉しかったと同時に、6年生のものの考え方や捉え方がしっかりしていることにも感心しました。入学式で1年生にお願いした「挨拶や返事をはっきりとしましょう。挨拶はみんながうれしくなる魔法の言葉です」には間違いがなかったと、6年生の話し合いから感じることができました。6年生の皆さん、すばらしい話し合いをありがとう。

 そこで、やはりまずは挨拶から真剣に取り組ませてみようと思いました。

       「大きなこえで、げんきよく」

                                         キーワードは「自分から」 です。

    地域の方々にも、恥ずかしがらずに堂々と挨拶ができる子を目指して、基本的な挨拶習慣が身に付くようご協力をお願いいたします。

                                                                                       学校長 松山真由美 

 

令和2年度 河井小学校がスタートしました!

 美しい草花に囲まれ、春の息吹が満ちあふれる良い季節となりました。新型コロナウイルス対策のため、入学式は規模を縮小して行ったものの、新入生の明るい笑顔と元気な挨拶に私たち職員も大きなエネルギーをもらうことができました。また、前日新6年生が新入生のために一生懸命入学式の準備をしてくれる姿や始業式での規律ある在校生の姿にも感心しました。こんなすばらしい子どもたちと共に、この河井小学校をスタートできることを心から嬉しく思っています。この1年、「学校って楽しい」と子どもたちが思える学校づくり、地域の人たちにもしっかり挨拶ができ、地域から愛される学校づくりを目指して、全教職員が一丸となって精一杯努めて参ります。どうぞよろしくお願いいたします。

 

【教育目標】

  心豊かにたくましく生きる子の育成

【めざす児童像】

   〇明るくたくましい子  〇よく考えやりとげる子  〇協力し進んでやる子

【教育方針】

   地域から愛される学校づくり  ~みんなで育てよう!~

【重点目標】

①学力の向上

 ・自分の考えを持ち、つなげて話す力をつけていきます。

 ・ICT機器を活用した授業を展開することで、子どもたちの学習意欲を高めます。

 ・交流活動等を通して英語学習への興味関心を高めます。

 ・家庭と連携を図りながら家庭学習習慣を身につけさせます。

②豊かな心の育成

 ・挨拶、服装、下足そろえ、約束を守るなど凡事徹底を図ります。

 ・異学年交流や縦割り班活動を通して思いやりと協力する態度を育てます。

 ・積極的に子どもたちの長所を見つけ、褒め、自己有用感を高めていきます。

 ・伝統芸能の継承や(金管鼓隊のパレード参加)、米作り等、外部とつながる教育活動を積

 極的に進めます。

③健やかな体と危機管理意識の向上

 ・児童会と連携しながら、いじめを許さない風土づくりをします。

 ・水泳や陸上など各種大会に教職員一同精一杯支援し、一生懸命に取り組ませます。

 ・「早寝・早起き・朝ごはん」を基本とした規則正しい生活習慣づくりをします。

 ・防災教育と各種訓練を定期的に行い、子どもたちの危機管理意識を高めます。

  
最後に、277名の児童一人一人の大切な命を預かっているという意識を忘れず、「命を守る」ことを基盤に、常に子どもに寄り添った指導を通して信頼関係を構築して参りたいと思います。

どうぞよろしくお願いいたします。

学校長 松山真由美

 

6年生のみなさん、ご卒業おめでとうございます!

        6年生のみなさん、ご卒業おめでとうございます!
       ~第65回卒業証書授与式~
                                                                                 3月17日(火)

 例年にない暖冬でした。明るい陽射しと新しい芽の伸びが、春の躍動感を感じさせます。新型コロナウィルス感染症の流行により臨時休業が行われる中、第65回卒業証書授与式が実施され、34名の6年生の皆さんが、この河井小学校の学舎を巣立っていきました。ご卒業おめでとうございます。保護者、ご家族の皆様にも、心よりお祝い申し上げます。また、河井小学校の教育活動に対して深いご理解と温かいご協力を頂いたことに、厚く御礼申し上げます。

 卒業生は、入学以来、学びに向かう力を基本として、たくさんの知識や技能、それを活用する力を身につけ、そして、豊かな心と健やかな体を育み、立派に成長し、中学校へ進む力がつきました。
 今、次のステージへ夢や希望を膨らませていることと思います。その希望に努力という心を乗せて行動に移し、前へ踏み出すことを期待します。

  そのために、「Giant Killing!」(ジャイアント キリング)という言葉を贈ります。
  スポーツの試合などで明らかに格上の相手から予想に反して勝利をもぎ取る「大番狂わせ」を意味する言葉です。ただし、勝利や成功は 挑戦の先にあります。その道のりでの苦労がその人を鍛え、磨き上げ、本物にしてくれます。人は、本物に出会わないと本物になりません。失敗を恐れずにチャレンジして成長してください。本気・本腰・本物です。ジャイアントキリングを巻き起こし、想像をはるかに超えた素晴らしい未来を創造してください。

 しかし、これから進んでいく道には、必ず困難があります。中学校の時期は、目を離さない、目を離しても心を離していはいけない時期です。だんだん、自分の考えで行動していきますが、判断の方向が曖昧になっている時には、タイミングのよい支えをよろしくお願いします。
 河井小学校の卒業生として、自信と誇りを持って、中学校へ行っても頑張ってください。そして、未来に向かって、たのもしい一歩を歩み出してください。

 6年生の今年1年間の活躍は、河井小学校の最高でした。奥能登で一番児童数の多い河井小ですが、学び合う姿勢や学力定着、物事に熱心に取り組む心力や走るなどの体力向上の取組は、素晴らしかったです。まさに「河井小のプライドとブランド」を確かなものにしてくれました。

 

令和元年度 ありがとうございました!  ~「みんなで輝き、人が育つ学校」~
 令和元年度も3月24日の修了式をもって、1年間の教育活動が終わります。今年度も、「子どもたちの成長が見え、応援される学校づくり」を教育方針に掲げ、【心が育つ・学力が伸びる・体力がつく】積極的な指導を行ってきました。心を育てるために「みんなのために、自分から」「人にしてあげる喜び」を合言葉とし、「輝く笑顔」に満ちあふれ、「みんなで輝き、人が育つ学校」づくりにも取り組んできました。
 今年度は、先生方の入れ替えによる「学校力」を落とさないことが課題でしたが、学力(知)・心力(徳)・体力(体)すべての面で確実に成果を上げてくれました。教育システムが整い、組織的に取り組み、その成果を上げ、子ども、先生、学校が育ちました。
      来年度も河井小学校は前進します。起こせ!Giant Killing!(ジャイアント キリング)です。
                                           

 終わりになりましたが、保護者やご家族、地域の皆様には、令和元年度の教育活動への深いご理解と温かいご協力に対し、厚く御礼申し上げます。今後とも、河井小学校と子どもたちの健全な成長へ向け、誠心誠意頑張りますので、ご支援ご指導を末永くよろしくお願い申し上げます。

 

「みんなで輝き、人が育つ学校」に取り組んだ1年間!

「みんなで輝き、人が育つ学校」に取り組んだ1年間!
              ~ 後期学校評価アンケート結果と方策の報告 ~
                                                                                                                                                  3月17日(火)

 河井小学校では、学校づくりの基本として、「学んだことが身につく場」「人としての生き方を学ぶ場」「家庭や地域と連携して子どもたちを育てる場」と考えています。
   4月より、学校教育目標「心豊かに、たくましく生きる子の育成」の実現に取り組み、「子どもの成長が見え、応援される学校づくり」を教育方針とし、「心が育つ、学力が伸びる、体力がつく」 積極的な指導を行ってきました。そして、【みんなで輝き、人が育つ学校づくり】を推進してきました。そのため、前期の学校評価を受け、年度後半の方針・方策を立て、子どもたちの成長をうながし、その成果を後期学校評価アンケートをもとに教育活動を振り返りました。

 

   学校関係者評価委員会は、学校評議員3名とPTA会長、副会長(母親代表)の5名で構成されています。当日、5限目に授業参観をし、委員会が開催されました。学校から「学習指導と学力向上、生徒指導と豊かな心、健康・体力指導と危機管理、開かれた学校と家庭・地域との連携」の5観点から成果と課題、学年末・次年度へ向けての方針と対策を説明し、話し合いがもたれました。

 次のような意見が聞かれました。
  ・高学年になればなるほど良くなっている。落ち着いて勉強に取り組んでいる。
  ・小学校の高い学力を中学校でも維持してほしい。
  ・近隣の他校の学校公開に保護者も参加してみるのもいいと思う。河井小のよさを感じると思う。
  ・ズックのはき方やシャツの整えなど、子どもたちのお互いの声かけの場を設け、温かな関係を作
  ってほしい。身なりを整える、物を大切にする心や態度を育ててほしい。
  ・アンケートからPTA活動の積極的参加の評価について、授業参観など学校との関わりなども考
  えると評価はもっと高くなるといえる。

  学校が現状の説明責任を果たし、家庭や地域が情報を共有化し、教育への関心を高め、連携と協働を進め、子どもたちの成長をうながしていきたいです。後期学校評価結果を来年度の学校運営に反映し、教職員一同、教育の質的向上をめざして、全力を挙げて取り組んでいきます。今後とも、ご理解ご協力をよろしくお願いします。

 

つぼみから花、咲かせよう!

              つぼみから花、咲かせよう!
           ~今年度のラストスパートと次のステージへの準備~
                                                                                    2月26日(水)

 3学期もあと、1ヶ月となりました。令和元年度教育活動のラストスパートです。今年度のまとめと新学習指導要領全面実施に向けて来年度の準備が進められています。子どもたちは、活動のめあてをしっかりもち、何事も積極的に取り組んでいます。そのため、内容が充実し、学力が伸び、心が育ち、体力がつくという成果も大きいです。主体的な姿に関心します。

 【学力が伸びる】
・1学期からの学習状況を確かめる県評価問題(5年生)と輪島市学力調査(1~6年生)がありました。その結果から、県や市平均を上回るすばらしい成績でした。

・詩の暗唱も月初めに配布されたらすぐに覚えて合格する子が増えてきた。4年間全員合格!

・学んだことの定着や学習意欲の喚起を狙って家庭学習の取組が行われています。自学ノートが1冊、終わると職員室前「かしこ山遊園地」に自分の分身を貼る活動をしています。現在、363冊が終わっています。昨年の1.5倍の充実ぶりです。

 【心が育つ】
・場の空気を読んだ振る舞いがみられます。授業の時、集会の時、縦割り班活動の時、掃除の時などメリハリをつけた行動がみられます。
・「みんなのためにしてあげる」というプラスの心と行動が、学校中に見受けられます。

 【体力がつく】
・持久力を高めるために「輪島市内の全小学校を順番に走る」取組をしています。2周目に入っている学年もたくさんあります。
 ・俊敏性を高めるため「なわとび運動」の取組をしています。長縄とびや技能とびに挑戦しています。

 

花を育てよう!心の花を咲かせよう!              ~エアリーフローラの花束~
   1月29日の授業参観で4年生が1/2成人式を行いました。その時に、石川県オリジナル品種の「エアリーフローラ」を保護者の方にプレゼントしました。石川県農林水産部の企画に応募したところ抽選でお世話して頂けました。エアリーフローラは、「旅立ちを祝う花」で花言葉は「希望」です。
  保護者アンケートから、「家族も花を囲んで、咲くのを楽しみにしています。」「お花は、みんなを明るく、そして、心を豊かにしてくれ、笑顔にしてくれます。」と花育のよさが聞かれました。知育、徳育、体育や食育という言葉をよく聞きますが、【花育】もあるのです。小学校では、朝顔を育てたり、プランターや花壇の水やりをしたり、理科でヘチマを育てて勉強に生かしたりしています。
 花育は、花や緑を通して、子どもたちの情操を育む活動です。その効果について触れてみます。

  1.感謝する気持ち:花や緑との体験が、大切でかわいいと思う気持ちを育み、感謝につながる。
  2.やさしい気持ち:花をふさわしく扱う感性と方法が身につけば、やさしい気持ちになる。
  3.探究心や創造力:植物を育てたり、楽しむ工夫をすることで、豊かな創造力が育つ。
  4.人とのつながりを作り、広げる:栽培や鑑賞を通して、地域や世代間交流につながる。


学校公開が開催されました!                ~聴く力、話す力、書く力の育成~
 1月29日に学校公開が行われました。授業参観・学年懇談会、6年生は、中学校入学説明会に多数のご参加をありがとうございました。
 「学校公開・授業参観アンケート」のご記入をお願いしたところ、たくさんのご提出を頂きました。ご協力をありがとうございました。集約結果をお知らせします。

            第3回 学校公開・授業参観アンケート                    
                                 評 価項 目                                            (人)                       1 子どもたちは、授業の始めと終わりの挨拶がしっかりできている。→A35  B10  C1  
2 子どもたちは、先生や友だちの話をしっかり聞いている。      →A28 B17 C1   
3 子どもたちは、自分の考えや意見を発表している。           →A31  B10          

4 子どもたちは、ノートを丁寧に書いている。                      →A13  B22 D1
 5 教室の掲示物などの学習環境が整っている。                 →A44  B3  
    (A) そう思う (B) どちらかというとそう思う(C) あまりそう思わない (D) そう思わない

 ※先日の学校評価アンケートで寄せられた学習指導への感謝の声を少し紹介します。
 ・授業中にわからない所があっても、自分で先生にきいて教えてもらえると話してくれます。自分から「聞いてみよう」と思える環境や雰囲気を作ってくれているのでできることだと思います。
 ・いつも温かいご指導をありがとうございます。
 ・理解が難しくても、個別対応をしてくださっており、保護者としてありがたいです。

 よりよい教育活動が創り出され、子どもたちの健全育成を目指すためには、学校と家庭や地域との連携・協働した「チーム学校(チーム河井)」の実現が求められます。

 そのために、河井小学校の教職員は、一体となって積極的な教育活動を行っていきます。保護者や地域の皆さまのご理解ご協力、「チーム河井」の一員としてバックアップを今後ともよろしくお願いします。