校長先生のブログ

校長室より

学力向上の取組について

 新しい「学習指導要領」がスタートして1年3か月が過ぎました。新学習指導要領では、子どもたちの「生きる力」を育むためには、学校での学びを日常生活で活用したり、ご家庭での経験を学校生活に生かしたりすることが大切と言われています。本校でも、一つ一つの知識がつながり「わかった」「おもしろい」と思える授業づくりに、また、周りの人たちと共に考え、学び、新しい発見や豊かな発想が生まれるような授業づくりに努めています。
 6月24日(木)には、指導主事の先生方をお招きして、本校の授業改善の状況や学力向上の取組について見ていただきました。本校では、昨年度まで算数科を中心に授業について研究してきましたが、学力調査等で、話の中心に気を付けて聴き、質問したり感想を述べたりすることや読解力に課題があることがはっきりしてきましたので、今年度からは国語科に変更して研究を進めています。今回は河井小の授業スタイルや授業以外での学力向上の取組を紹介します。
  まずは河井小授業スタイルについてです。主に次の3つの取組を共通実践しています。

 ①ま・ナビボード    ・・・自分の考えをもつための視点や方法等を示します。
                   これにより、児童は自分の考えをもてるようになります。
 ②アタックポイント・・・授業の中で中心となる活動です。
                        これにより、学習が深まり、児童は目指すゴールの姿に迫ります。
 ③今日の言葉          ・・・ 授業の中で覚えて使って欲しい言葉を示します。
                   これにより、児童は覚えて欲しい言葉を使って自分の考えを表現
                             できるようになります。また、語彙も豊富になります。                                              

 

 次に授業以外での取組を紹介します。 

  ①条件作文・・・全校同じテーマで、字数80字から100字で条件に合わせて書きます。 
                     これにより目的や条件に応じて書く力がつきます。
  ②新聞要約トレーニング・・・新聞記事を要約します。
   (4~6年生)         これにより文章を速く正確に読めるよ
                      うになります。
  ③対話力トレーニング・・・全校が同じテーマで他学年と交流します。  
                     これにより対話力が身に付きます。
  ④詩の暗唱・・・毎月各学年1編ずつ詩を暗唱します。
                これにより正しい日本語を覚え、語彙力を広げます。
  ⑤読書活動の推進
   ・月2回以上の図書室利用         ・全校朝読書の実施     ・学級文庫の活用
   ・図書ボランティアとの連携      ・家族読書ウイーク  ・読書冊数調査
   ・新聞コーナーの設置                 ・いしかわ学校読書の日における取組
   ・各学年「おすすめの本」の取組 ・読書感想文の取組  ・読書感想画の取組
 

 このような活動により、文字を読むことの抵抗が減り、読書が好きになる児童が増えます。 授業参観にお越しの際は、掲示された条件作文等をご覧になってください。
 これらの取組が確実に学力向上につながるよう、やりっぱなしとならないように、趣旨や目的を確認しながら実践していきたいと考えております。どうぞ、ご理解・ご協力の程よろしくお願いいたします。                                   

                                      学校長 松山 真由美

GIGAスクール構想本格的にスタート

 令和3年1月26日中央教育審議会から「令和の日本型学校教育」の姿が発表されました。その中で何度も目にするのが、「個別最適な学び」「協働的な学び」という言葉です。
 「個別最適な学び」とは、要は「個に応じた指導」ということです。私たち教師は、これまで以上に子どもの成長やつまずき、悩みなどの理解に努め、個々の興味・関心・意欲等を踏まえてきめ細かく指導・支援することや、子どもが自らの学習の状況を把握し、主体的に学習を調整することができるよう促していくことが求められるようになります。
 また、「協働的な学び」とは、探究的な学習や体験活動等を通じ、子ども同士で、あるいは多様な他者と協働しながら、よりよい学びを生み出していこうというものです。
 このような個別最適な学びと協働的な学びを実現し、教育の質の向上を図るとともに、新たな感染症や災害の発生等の緊急時にあっても全ての子どもたちの学びを保障するため、「GIGAスクール構想」(Global and Innovation Gateway of All)がスタートしたというわけです。これからの教育にはICTは必要不可欠ということです。
 本校においても、昨年度末「1人1台端末」chromebookが導入され、Wifiの整備も完了しています。GIGA校内研修推進リーダーの重政先生を中心に、推進チームを結成し、昨年度よりこれまで4回の校内研修を実施してきました。①GIGAスクール構想について ②端末の基本操作について③授業等で活用できるアプリケーションの活用について、などです。

  

 1学期の目標は、とにかく児童も先生も「使ってみる、慣れる」です。
具体的には

 ①帯タイムを使って児童がchromebookに触れる機会を増やします。
 ②低学年は「カメラ」及び「画像編集」、中学年は低学年の内容に加え「キーボード打ち」、      高学年は低・中の内容に加え、「クラスルーム等でプレゼン」、「文章編集」、「アンケート      調査」等の機能を体験し、使い方に慣れるようにします。
1学期の終わりには、互いのchromebookを活用した実践事例を交流していきたいと考えています。働き方改革と言われる中、先生方は時間を絞り出して、一生懸命頑張ってくれています。研修においでた講師の方からも「河井小の先生方は大変熱心ですね。」というお言葉をいただきました。校長の私の目から見ても、研修に向かう姿勢は大変すばらしいと思います。
 chromebookを活用した授業についてはまだまだ手探り状態ですが、教師も児童も共に学びながらchromebookを活用していきたいと思います。その際、chromebookを活用すること自体が目的化しないように、また、健康面を含め、chromebookが児童に与える影響にも留意しながら、積極的に活用していきたいと思います。
 
                                   学校長 松山真由美 

目指すは「地域から愛される学校づくり」

 4月13日の全校集会で、私から子どもたちには、昨年度に引き続き今年度もみんなで力を合わせ、「地域から愛される学校をつくりましょう」と話しました。
 地域の方々から愛されるためには、まずは学校内のみんなから愛される人間になる必要があります。みんなから愛されるためには、みんなのために働ける人になって欲しいと願っています。
 具体的には、自分ができること、自分がやらなければならないこと、つまり、係活動や委員会活動、毎日の清掃活動などにしっかり取り組むということです。あたり前のことですが、これを毎日しっかりとやり続けることは中々難しいことですし、それができる子どもは多くの友だちや先生から信頼されることになります。この信頼感が良好な人間関係を生むと思っています。全校児童283名がそんな信頼関係でつながることができれば、どんなに素敵な学校になることでしょう。考えるだけで、ワクワクします。校内貢献活動が愛校心を生み、やがては地域にも貢献したいと思える人間になるはずです。学校では、自分の役割を果たす児童全員を褒めの対象とし、全校でできた喜びを感じさせ、自己肯定感や自己有用感を高めていきます。
 入学式が終わって3週間が経ちました。その間、子どもたちの校内貢献活動は進んでいます。朝、玄関前のお花に水をあげてくれる子どもたちや無言清掃に一生懸命に取り組んでくれる子どもたち、新型コロナウイルスに感染しないように毎日放送をかけてくれる子どもたち、1年生のために給食準備をしてくれる6年生などなど、そんな素敵な子どもたちに支えられて学校は成り立っています。もっともっとそんな子供たちを増やしていきたいです。

 最後になりましたが、4月23日金曜日に行われましたPTA総会では、たくさんの保護者の皆様にご出席いただき、改めて保護者の皆様のご期待に沿えるよう、職員一同力を合わせて頑張っていかねばならないと感じました。今後も引き続き本校へのご理解とご支援をよろしくお願いいたします。

                                        学校長 松山真由美

令和3年度 河井小学校がスタートしました!

 温かい春の風が河井小学校に吹いてきました。チューリップも咲き始め、52名の新入生の入学をお祝いしてくれています。少し落ち着いていた新型コロナウイルスが再び猛威を振るい始め、県内でもステージ2「感染拡大注報」が出されました。そんな中、今年度も基本的な感染防止対策を取り、入学式を無事挙行することができました。新入生の明るい笑顔と元気な挨拶に私たち職員も大きなエネルギーをもらいました。前日は6年生が新入生のために一生懸命入学式の準備をしてくれました。6年生ありがとう。あらためて河井小学校の顔となった新6年生の凛々しくなった姿に感心しました。これから行われる学校行事が成功するかどうかは6年生にかかっています。先生や仲間と仲良く協力しながら、河井小学校を力強くリードしていってもらいたいと強く願います。この1年、児童が主体的・協働的に学習や学校行事に取り組み、自ら課題を解決できる力を身に付けると共に、校内貢献活動を通して愛校心を育て、みんなが「河井小学校が大好き」と言えるような学校、地域から愛される学校づくりを目指して、全教職員が一丸となって精一杯努めて参ります。どうぞよろしくお願いいたします。

【教育目標】
  心豊かにたくましく生きる子の育成

【めざす児童像】
  〇明るくたくましい子  〇よく考えやりとげる子  〇協力し進んでやる子

【教育方針】
  地域から愛される学校づくり~みんなで育てよう!~

【重点目標】
①学力の向上
・自ら課題を発見し、主体的・協働的に課題を解決する力を育成します。
・端末(chromebook)を活用した新たな授業づくりを通して学習意欲の向上を図ります。
・英語検定にチャレンジさせ英語学習への興味関心を高めます。
・家庭と連携を図りながら家庭学習習慣を身につけさせます。

②豊かな心の育成
・朝読書を工夫し、読書の質的向上を図ります。
・挨拶、服装、下足そろえ、時間厳守、約束を守るなど凡事徹底を図ります。
・異学年交流や縦割り班活動を通して思いやりと協力する態度を育てます。
・活動の振り返りと見える化により自己有用感を高めます。(キャリアパスポート活用)
・伝統芸能の継承や金管鼓隊のパレード参加、米作り等、外部とつながる教育活動を積極的に進めます。
・校内貢献活動を推進し、愛校心を育てます。

③健やかな体と危機管理意識の向上
・児童会と連携しながら、いじめを許さない風土づくりをします。
・水泳や陸上など各種大会に教職員一同精一杯支援し、一生懸命に取り組ませます。
・「早寝・早起き・朝ごはん」を基本とした規則正しい生活習慣づくりをします。
・家庭と連携しながら、ゲーム及びメディア依存症の予防に努めます。
・防災教育と各種訓練を定期的に行い、子どもたちの危機管理意識を高めます。

 最後に、283名の児童一人一人の大切な命を預かっているという意識を忘れず、「命を守る」ことを基盤に、常に子どもに寄り添った指導を通して信頼関係を構築して参りたいと思います。どうぞよろしくお願いいたします。

                                        学校長 松山真由美

令和2年度 第66回卒業証書授与式

 今日、晴れて卒業式を迎えた6年生の皆さん、おめでとうございます。

 卒業の年に、新型コロナウイルスの大流行の中で学校生活を送ることになり、6年生にとっては生涯忘れられない一年となったことでしょう。

 それでも学ぶことはたくさんありました。皆さんは、学校のリーダーとして、下級生を支え、コロナが生み出した様々な困難を乗り越えてくれました。コロナ対策ではお互いを気遣い、毎朝の検温、マスクの着用、手洗い・消毒を頑張って続けてくれました。保健委員会を中心に密を避けた行動や換気の呼びかけ、学級当番は授業後「三密を避けた行動をとりましょう」の声掛けを卒業まで続けてくれました。正にめざす児童像「よく考え、やりとげる子」を実践してくれました。

 4月16日から始まった休校。休校中は出かけることもできず、友だちとも自由に会えず、辛い日々が続いたのではないでしょうか。5月18日から始まった分散登校で友達と再会できた時の皆さんの顔はとても嬉しそうでした。あの時の気持ちを忘れないでください。そして学校で大好きな友達と一緒に勉強することのすばらしさや家族とともに健康な毎日を送れることにも感謝してほしいと思います。

 コロナ禍での1年を振り返ってみて、校長の私が最も心に残ったのは、やはりマリンタウン陸上競技場で行われた金管鼓隊発表会です。市民まつりが中止となり、なんとかして子どもたちの発表の場がもてないかと考え、輪島市教育委員会に相談しアドバイスをいただき、鳳至小学校の校長先生と相談し、無事実施することができました。ただ、実施できただけでなく、それが皆さんの頑張りで大成功のうちに終わることができたことです。これまで一度もやったことのない場所での発表は、限られた2日間の練習とリハーサル、時間制限もある中で、互いに声掛けあって心を合わせて集中して演奏しきってくれました。その心の強さには驚くばかりでした。地域の皆様や保護者の皆様にも喜んでいただき、「地域から愛される学校づくり」の一歩を踏み出せたかなと思いました。6年生ありがとう。伝統を守ろうとする6年生の姿勢は、5年生をはじめとする下級生に確かに受け継がれていくはずです。

 すばらしい足跡を残してくれた6年生の皆さんに、私からひとつの詩を贈ります。

これは宮沢章二さんの「行為の意味」という詩です。

 

  あなたの心はどんな形ですかと人に聞かれても答えようがない

  自分にも 他人にも心は見えないけれど ほんとうに見えないのであろうか

  確かに心は誰にも見えないけれど心づかいは見えるのだ

  それは人に対する積極的な行為だから

  同じように胸の中の思いは見えないけれど 思いやりは見えるのだ

  それは人に対する積極的な行為なのだから

  あたたかい心が あたたかい行為になり やさしい思いが やさしい行為になるとき

  心も思いも 初めて美しく生きる それは人が人として生きることだ
 

   終わりになりましたが、保護者の皆様、地域の皆様には、令和2年度の本校の教育活動にご理解とあたたかいご支援をいただきましたことに、心より御礼申し上げます。河井小学校の子どもたちの健全な成長のため、職員一同誠心誠意努力して参りますので、今後ともご支援ご指導をよろしくお願い申し上げます。      

                                        学校長 松山 真由美

 

寒く厳しい冬を越え いよいよ開花へ 希望の春への一歩

    「三寒四温」という言葉がありますが、まさに今年の冬はその言葉がぴったり当てはまる年になりました。こうして一歩一歩春に近づいていくのですね。今日2月23日は少し風は冷たいのですが晴れていて、校庭では数名の子供たちが元気にサッカーを楽しんでいます。季節と同様に、子どもたちも厳しい寒さに耐えながらも、そして1年以上続くコロナと闘いながらも、もうすぐ来る春への準備、新しい学年への準備に頑張っています。このあと、卒業式という1年で最も大事な学校行事を迎えることになりますが、これまで育ててきた主体性、協働性、表現力、行動力といった社会で必要な力を、「卒業式」という行事を通して、さらに磨き一人ひとりの成長の集大成をはかっていきたいと思います。

 成長と言えば、19日に行われた「6年生を送る会」でも、子どもたちの成長ぶりを感じることができ、職員と共に喜び合い、子どもたちにも称賛の言葉を贈りました。堂々とした演技、スピード感ある踊り、思いのこもった歌声、盛り上げる時は盛り上げ、静かに聞く時は静かに聞くといったメリハリある姿勢、どれをとっても4月当初とは比べものにならないほど立派になりました。そして何よりも6年生への感謝の気持ちがこもった心温まる出し物に、子どもたちの心の成長を感じました。

 また、22日(月)から始まった自学ノートの校長点検にも子どもの成長を感じました。22日早速4年生、2年空組、さくら組がノートを提出してくれました。4年生ともなると、字の大きさや形も随分整い、1ページに書く量もかなり多くなってきます。図やイラスト、中にはグラフなども書いてわかりやすくまとめる児童もいます。さすが高学年のノートだなと感じました。また2年生とさくら組のノートは、計算・漢字練習など、基礎的・基本的な学習の積み上げが見られます。2年生の多くが九九名人となっているので、九九練習もばっちりです。絵日記などもあり、見ていて楽しい気分になります。今後も低学年では、学習の基盤づくりをしっかりと行っていかねばと思っています。

 同日には「第3回学校関係者評価委員会」も開催され、学校の取組を外部の方々にも評価していただきました。ここでも子どもたちの頑張りをたくさん褒めていただきました。

・輪島中生徒の聴く姿勢が良いのは、中学校での指導はもちろんだが小学校からの指導の成果でもある。

・小学校での英検合格は大変すばらしい。輪島市の目標数値である「中学校卒業時3級以上取得者50%以上」につ ながる。今後もできるだけ多くの児童にチャレンジさせて欲しい。

・小学校での学習習慣が中学校でも大変役に立っている。

・児童アンケートで「学校は楽しい」の質問に97%の児童が肯定的な回答をしているのは良い。

もちろん、課題もいくつか残りました。

・基本的生活習慣の定着(早寝・早起・朝食の定着)、特に早寝が課題です。

・通信機器利用の指導と実施 など 

以上の2点に関しては、保護者の皆様と連携しながら取組を進めていくしかない、というご助言をいただきました。課題については、1つずつ改善できるよう努力して参ります。ご家庭におかれましても、ご理解とご協力をお願いいたします。 

 学校評議員やPTA会長・副会長の皆様、貴重なご意見・ご助言、誠にありがとうございました。

                                                                                                                 学校長 松山 真由美

 

学校でできることを最大限に!!

 県内でも新型コロナウイルスの感染拡大が止まりません。このような状況を受け、県では「感染拡大警報」が出されました。現状はステージ2の「警報」段階にあたるということですが、油断はできない状況です。

  学校においても、今一度「文部科学省衛生管理マニュアル(Ver5)」で行動基準等について確認を行いました。以下がその内容の一部です。

 〇学校の行動基準 

   ステージ2 身体距離1メートルを目安に学級内で最大限の間隔を取る

        【ステージ2で拡大局面の場合】感染リスクの高い学習活動を停止する

      【感染リスクの高い学習活動】

      ・長時間、近距離で対面形式となるグループワーク

      ・近距離で活動する調理実習

      ・近距離で組み合ったり接触したりする運動 など

    ステージ2地域では

     上記の活動は、可能な限り感染症対策を行った上で、リスクの低い活動から徐々に実施すること

 〇学校の役割

   新しい生活様式の実践の指導

 〇基本的な感染症対策

   ①感染源を断つ 

    風邪症状が見られるなら登校させない(欠席扱いにならない)

    レベル2の地域では、児童と同居の家族の健康状態の把握

 を校舎に入る前に確認

    手洗い、咳エチケット、消毒の徹底

   ②集団感染リスクへの対応

    3密を避ける(特に冬場は換気) ソーシャルディスタンス   マスクの着用

 〇具体的な活動場面ごとの感染予防対策

   器具や用具を共用する場合は使用前後の手洗い

   給食時の対面を避ける  食事後のマスク着用

   スクールバス内もマスク着用      

  今後計画されている行事(授業参観・学級懇談会、6年生を送る会、卒業式など)がいくつかありますが、学校でできる最大限の感染対策を講じて、できるだけ実施していきたいと考えております。しかしながらステージ3になった場合は、これらの行事等についても再検討が強いられるかもしれません。

 コロナ感染対策等について、ご心配な点やご要望等がございましたら、ご遠慮なさらず学校へお申し出下さい。                    

                                                                                       学校長 松山真由美 

あけましておめでとうございます 今年もよろしくお願いいたします

 新年あけましておめでとうございます。昨年は保護者の皆様、地域の皆様、各団体の皆様には大変お世話になりました。皆様のお力添えがあり、昨年も本校の教育活動を円滑に進めることができました。心より感謝申し上げます。

 さて、2021年、令和3年がスタートいたしました。今年は丑年です。牛は昔から食料としてだけでなく、農作業や物を運ぶ時の労働力として、人間の生活に欠かせない動物でした。勤勉によく働く姿が「誠実さ」を象徴し、身近にいる縁起の良い動物として十二支に加えられたようです。また「紐」という漢字に「丑」の字が使われており、「結ぶ」「つかむ」などの意味を込めたとも考えられているそうです。本校の子どもたちもぜひ勤勉によく働く誠実な児童であって欲しい、2学期で培われた力が3学期には実を結びさらに大きな花となって欲しいと願うばかりです。3年生の学年通信のタイトルにもあるように、まさに「大輪」となって締めくくりの3学期を終えて欲しいと思っています。

 1月8日は爆弾低気圧による大雪が予想されていましたが、幸いにも登校には大きな支障がなく、子どもたちは元気な姿で登校してくれました。久しぶりに聞く子どもたちの挨拶の声はやっぱりいいな~と思いながら、玄関で子どもたちを迎えました。

 始業式では、子どもたちに大きく3つのことについて話しました。

 一つ目は、新年及び3学期のスタートにあたり、「目標」を立てること、その目標を達成するために「しなければならないこと」を自分で考えるように話しました。

 二つ目は2学期の終業式でも話したのですが、「時間を守ること」です。朝読書や掃除の開始時刻を守れない児童がまだ数名います。1日にすればたった10分の読書タイムですが、200日続けると約33時間となり、読解力に差がつくのは明らかです。日々の積み上げを大切にしながら、子どもたちの力を付けていきたいと考えています。朝読書については、登校時刻も関係しますので、保護者の皆様のご理解・ご協力を切に願います。

 三つ目は、「コロナ対策の徹底」についてです。

1都3県では緊急事態宣言が出され、本県においても感染者が増加しています。この実態を受けて、再度「マスクの着用」「手洗い・消毒」「換気」の徹底を子どもたちにもお願いしました。職員にも、子どもたちのコロナ対策への意識が向上するよう、指導をお願いしました。

今年こそはコロナが収束し、1日も早く我慢の生活から解放されたいですね。 

 最後に私の学校経営ビジョンで大切にしていることを申し上げます。以下の3点です。

 ・挨拶     ・時間厳守    ・整理整頓

 この3つがしっかりとなされる学校は、「学んだことが身につく場」となり、「人としての生き方を学べる場」になると考えています。まずは、あたり前のことがあたり前にできる児童の育成を目指し、全職員力を合わせ頑張っていこうと思います。変わらぬご支援・ご協力をお願いいたします。

                                      学校長 松山 真由美

 

ありがとうございました そしてよいお年をお迎えください。

 例年より2週間程長い2学期が終わりました。猛暑が続いた8月の中旬から寒さ厳しい12月まで、子供たちはコロナ対策をしっかりとりながら、279名(2学期より新しいお友達が3名加わりました)が大きな事故・怪我もなく元気に過ごしてくれました。私たち教職員も毎朝児童玄関に立って、子供たちの元気な挨拶にパワーをもらいながら頑張りきることができました。2学期の挨拶運動後、子供たちの挨拶はさらに磨きがかかってきたように思います。私たちのエネルギー源となってくれた子供たちに感謝です。

 さて、2学期子供たちは多くの経験を積み、大きく成長してくれました。6年生が見本となって示してくれた「素早い行動」には、全児童が見習い、集会等ではその姿をバッチリ見せてくれました。「あたたかな聴き方」どの学年も1学期に比べ、話す人の方を向き、反応しながら聴けるようになりました。暗唱集会での発表の声も大きくなり表現力が付いてきました。低学年の中にはジェスチャーを付けて発表する学年もあります。高学年の英文の暗唱ではプレゼンを使って分かりやすく発表してくれました。

 また、行事で培った粘り強さはテストにも表れてきました。先日行われた市の学力テスト、全児童の解答用紙を見たところ、空欄はほとんどなく、難しい問題にもなんとか食らいついていこうとする粘りが見られました。

 また、外国語科が教科となったことを受け、5・6年生に英語検定の受検を勧めたところ、なんと27名も申し出てくれました。金管鼓隊の練習がある中、昼休み等を使いながら一生懸命受検勉強をする姿には感心させられます。まさに今求められている「主体性」ではないでしょうか。

 今の子供たちが大人になる頃には、想像できないくらい社会情勢は大きく変化していると言われています。与えられたことを学ぶだけではなく、自ら課題を見つけ、その解決策を対話を通して、複数の人間と協働で解決していく能力が求められています。本校でもペア・グループ活動を通して、自分の考えを深めたり広げたりしながら、よりよい解決方法を探る学習を行っています。また、今年度より始めた「対話力トレーニング」は子ども達の対話能力を高めることを狙っています。各種発表会では表現力の育成を目的に行われています。このように本校の取組を通して、少しでも子供たちの「学びに向かう力」「自ら学び続ける姿勢」「対話力」等が育って欲しいと思っています。3学期からも継続して行っていきます。

 最後に、この2学期、PTA役員の方々を始めとする保護者の皆様、地域の皆様、各団体の皆様方には、本校の教育活動にご理解とご協力をいただき、誠にありがとうございました。特に保護者の皆様方には、コロナ渦にも関わらず、学校行事には足をお運びいただいたり、PTA親子ふれあい活動にご参加いただいたり、本当にありがとうございました。河井小学校は、多くの保護者及び地域の皆様に支えられて成り立っていることを改めて感じさせられました。

 3学期も教育目標「心豊かにたくましく生きる子の育成」が実現できるよう、「知育・徳育・体育」の取組をバランス良く設け、職員一同丁寧にその取組を実践して参りたいと思いますので、今後も今まで以上のご協力、ご支援をよろしくお願いいたします。

 冬休みは2週間と短いですが、不要不急の外出は避けられて、大晦日やお正月という厳かで楽しい歳時をご家族皆さんで楽しんでください。それでは、よいお年をお迎えください。

 

                                         学校長 松山 真由美

 

お子さんと一緒に成長を振り返ってみてください

 いよいよ12月にはいります。12月は2学期のまとめの月であると同時に、3学期のよいスタートを切るための準備の月でもあります。2学期や今年になってから頑張ったことやできるようになったことをお子さんと一緒に振り返り、お子さんに成長した自分に気づかせ、自信を持たせて、3学期を迎えていただきたいと思います。

 2学期の始業式では子供たちに「〇〇の秋」を想像してもらい、そこから2学期は特に「勉強の秋」と「スポーツの秋」を意識して頑張って欲しいとお願いしました。

 「スポーツの秋」として行われた学校行事では、子供たちは大変よく頑張ってくれました。9月の「運動会」、10月の「持久走大会」、11月の「八の字跳び大会」など、どの行事にも、自分や団・班の目標をしっかりと持ち、高学年がリーダーシップを発揮し、みんなで力を合わせ練習を積んで本番を迎えることができました。以前にも申し上げましたが、大切なのは本番で力を発揮することは勿論ですが、本番を迎えるまでの過程を重視することです。職員にも過程を重視するようお願いをしています。練習で100%の力で練習していても、本番ではプレッシャーや緊張感で100%の力を出し切れないと言われます。しかしながら、本校の子供たちはどの行事にも、各自が持っている力を精一杯発揮し、結果を残してくれました。まさに過程を重視した結果と捉えています。また、本番で力が発揮できましたのは、保護者の皆様のお力添えもあったと思います。暗唱集会や八の字跳び大会、全校集会での各学年の発表会等小さな行事にも、本当によく足をお運び頂き、子供たちの成長ぶりを参観していただいたことが子供たちの大きな励みとなりました。コロナ禍で不安な中、本当にありがとうございました。

 「勉強の秋」においては、どの学年も落ち着いた学習姿勢で授業に臨んでくれました。

○1年生は良い姿勢で授業を受け、自分の意見も上手に発表できるようになりました。

○2年生は自学ノートを頑張って書く児童が増え、今は九九の暗唱に一生懸命取り組んでいます。

○3年生は友達の意見を聞いて、つなげて自分の意見を発表することができるようになりました。

○4年生も2学期に入り、自学ノートの提出が増え、自分で前向きに学習ができるようになってきました。

○5年生は自分の意見をもとに、友達との交流を通して自分の意見を広めようとするようになりました。

○6年生はペア・グループ活動を通して、友達の意見を素直に受け止め、自分の意見を広げたり深めたりすることがで きるようになりました。

 12月に入ると、5年生は県の評価問題、そして全学年輪島市の学力テストが行われます。4月からこれまで学習してきた内容がどれだけ定着しているかをみるテストとなります。数値の上でも子どもの成長を感じられるよう、学校ではもちろん復習を行いますが、ご家庭でも再度単元テスト等でつまずいた箇所については復習させる等、ご協力願えれば助かります。小学校の学びが基礎となり、中学校の学習へとつながります。小学校でのつまずきは小学校のうちに解消しなければ、中学校に上がった時、子ども自身が大変辛い思いをします。なぜなら学校は一日のほとんとが学習をする場だからです。是非、学習支援について家庭でのご協力をお願いいたします。

 尚、12月25日には学期末懇談会が行われます。お悩みやお困りのことがありましたら、遠慮なさらず担任にご相談ください。よろしくお願いいたします。

                                                                                                                                                学校長 松山真由美

子どものこころとからだの成長を知る

 10月22日(木)本校において就学時健康診断が行われました。約50名の子供たちがやや緊張しながらも、希望に満ちた笑顔で保護者と一緒に来校してくれました。保護者の皆様もお子さんと同様、期待と不安が入り交じった気持ちだったことと思います。

 全体会での冒頭、「誰もが安心して過ごせる学校を目指し、お預かりしたお子様は職員一同力を合わせ、責任をもって育てて参ります。」と申し上げました。本当にこの言葉をしっかりと胸に刻み、来春入学してくる子供たちはもちろん、今いる子供たちも大切に育てていかねばならないと思っております。

 全体会では、教務主任から「肝心かなめの1年生」の冊子を使って、保護者向けの講座も実施致しました。その説明では、子どもの接し方について私自身も再確認したことや忘れてはならないことがたくさんありましたので、保護者の皆様にも改めてその一部をご紹介いたします。

 

★小学校低学年

特徴

 集団生活のルールを守って生活します。また、与えられた役割の責任を果たすことが自信につながります。3年生ぐらいになると、まわりの人と自分を比べたり、まわりの人から見られている自分に敏感になったりします。

アドバイス

  しっかり目を見て、子どもの話を聴くことが大事。

   先生や友達、親からほめられたり、認められたりすることが、子どもの自信につながります。よいところをどんどんほめてあげましょう。心配なことがあったら、遠慮せず担任の先生に相談しましょう。

★小学校高学年

特徴

   「思春期」の入り口、あるいはすでに踏み出している時期。心とからだがアンバランスな時期で、成長の個人差も大きくなります。この時期は同性の仲間や友達を求めるようになります。友達との関わりを通して、自分の考えを確かめたり、他者の考えに気付いたりします。

アドバイス

  「思春期」にさしかかるこの時期は友達との影響を大きく受けるときです。毎日の会話を通じて、子どもの友達関係を理解するように努めましょう。                         

 

【親子でチャレンジしてみよう!】

     子どもには豊かな体験をたっぷりさせましょう。子どもの頃の体験は生きる力につながります。
 

〇交流体験      資源回収     お祭り    清掃活動     ラジオ体操など
〇自然体験     貝採りや魚釣り     花や野菜育て    森探検     星空眺め など
〇生活体験    食事のあとかたづけ     お花の水やり     洗濯物の取り込み など
                                                                           石川県教育委員会「肝心かなめの1年生」より

「感謝」「元気」「笑顔」「真剣」「本気」が溢れる演奏

 「地域に愛されてみんなが笑顔になる金管2020」を合言葉に、休校明け、学校生活が軌道に乗り始めた頃から、本格的な練習が始まりました。今年の夏も暑く、しかも運動会の練習も重なり、ハードスケジュールの中での練習でした。しかしながら、誰一人として途中で投げ出す人もいない、しかも集中して取り組む姿勢は大変立派でした。

 「伝統を受け継ぐ」、言葉で言えば簡単ですが、その言葉の裏側には目に見えない努力や高学年としての自覚、河井小児童としてのプライドがあるということを、子どもたちの金管練習に取り組む真剣な姿から学ぶことができました。伝統ある河井小の金管鼓隊が50年もの間受け継がれてきたのは、今の5・6年生のような努力できる子供たちがいたからだと思います。

 50年以上続く河井小金管鼓隊にとって、マリンタウン競技場での発表会は、金管歴史の新たな1ページになったかもしれません。最初で最後の発表会になったかもしれません。いずれにしても、子どもたちにとっては、貴重で思い出深い体験になったことは間違いありません。声を合わせ、音を合わせ、動きを合わせ、そして心を合わせ、精一杯演奏しきった子どもたちの表情は、成就感や達成感でいっぱいで、とてもすがすがしい表情をしていました。

 発表会前日、マリンタウンでのリハ―サルを終え、団結式を行いました。その中で、リーダーの多くが口にしたのが「感謝」「元気」「笑顔」「真剣」「本気」「感動」「合わせる」などといった言葉でした。それらは、まさに練習を通して育って欲しいと指導者が願う心でした。発表会では、そんな心を精一杯演奏に込めることができたと思っています。保護者や地域の皆様から頂いた大きな拍手は、本当に有難く心に響きました。

 10月12日(月)朝のこと、郵便受けに一通のお手紙が入っていました。それは地域の方からの心温まるお手紙で、「河井小の演奏に涙が溢れ、心が洗われました。前を向いてまた笑顔で頑張ろうと思いました。」といった内容で、職員一同そして演奏した子どもたちも大変嬉しい気持ちになりました。お一人でもそう思ってくださる方がいらっしゃることが分かり、この発表会を開催した甲斐があったなと思っています。

 最後になりましたが、開会式で鳳至小学校の山岸校長先生もおっしゃっていたように、無事発表会を開催できましたのは、感染予防対策をしっかりととって下さった市民の皆様のお陰と思っています。また、温かい声援を送って下さいました保護者や地域の皆様、本当にありがとうございました。皆様の大きな拍手や声援が励みとなり、子どもたちも最後まで頑張りきることができました。心より感謝申し上げます。今後も地域に愛され、地域に貢献できる子どもたちを育成して参りたいと思っておりますので、変わらぬご支援・ご協力をお願いいたします。  

                                           学校長   松山真由美

体験活動は学びの出発点

    9月17日・18日の2日間、6年生は宿泊体験学習、1~5年生はバス遠足(9月18日)を無事実施することができました。1年生はプラネタリウム見学、家畜とのふれあい、2年生は乗船体験と貝細工、3年生は伝統的な製塩技法体験、4年生は総持寺での座禅体験、5年生は能登鉄道乗車体験、6年生は釣り体験や追跡ハイキングなどを行ってきました。どの活動も学校の授業だけではできない活動ばかりで、感動の連続だったようです。
 中でも1年生はプラネタリムの星空が変わる度に「ワ~」「スゴイ!」の歓声をあげていたそうです。素直に感動し出てきた言葉だったのでしょう。このように子供たちは体験活動を通して、感動したり、驚いたりしながら「なぜ?」「どうして?」と考えを深め、実際の生活や社会、自然の在り方について学んでいきます。つまり、体験こそが学びの出発点であり、五感を通して学ぶ体験的な活動は、子どもたちの思考を活性化し、学ぶことの喜びや意欲を引き出すことにつながっていくのだと思います。「自然に触れる体験をしたあと、勉強に対してやる気が出る子どもが増える」という調査結果も報告されているそうです。
  また、学校では体験活動の充実を図るために、下の写真にみられるような取組を行っています。
まず、活動前にみんなで「めあて」とそのめあてを達成するための具体的な「行動や心構え」について話し合います。
 次にそれらを意識して全員で実践していきます。
 最後に自己の振り返りを行います。自分を振り返ることで、実践できたことが増えれば自分の自信や意欲の向上となり、それがみんなでできたのならばさらに大きな自信となり、学級の団結力や協働性にもつながっていきます。
 もちろん自己肯定感も高まります。また他者の振り返り(教師や保護者など)を加えることで、人の役に立てた自分にも気づき自己有用感を高めることにもつながっていくのです。以前、保護者の皆さんに書いていただいた「河井小パワーアップシート」も、子どもたちの自己肯定感や自己有用感を高めることを狙いとしたシートです。今後も体験活動や学校行事終了後には、シートの記入をお願いしたいと思います。子どもたちの頑張りを大いに褒めてあげてください。

 最後になりましたが、悪天候にもかかわらず、バス遠足に快くお子様を送り出していただきました保護者の皆様には、お詫びと共に感謝の気持ちで一杯です。ご協力いただきまして、本当にありがとうございました。お陰様で子どもたちは心に残る貴重な体験ができました。
                                                  
                                                                                                                                                    学校長 松山真由美

運動会を通して育ってきた心

        

  今年度の運動会は、新型コロナウイルス感染防止のため、また熱中症予防対策として、規模を縮小し、午前中の半日開催と致しました。今年度のテーマは「278人ワンチーム!最後は笑顔でハッピーエンド!!~限られた時間を本気で挑もう~」です。子どもたちは夏休み明けから、各学年ごとに練習に取り組み(1年生はもっと早かったかも)、8月28日(水)からは全体練習に突入。毎時間暑さと闘いながら、汗だくになり練習する姿は、まさに限られた時間を本気で挑み、みんなでよりよいものを目指そうとする子どもたちの意欲の表れでした。練習を重ねるごとに力強い集団へと変わっていく様は、先生方のエネルギー源にもなっていきました。運動会の練習中は学校全体がエネルギッシュで活気を帯びており、子どもたちからも先生方からも「運動会を成功させるぞ」という強い意気込みを感じました。普段の授業だけでは生まれてこない力です。学校行事のすばらしさですね。

 運動会終了後、1年生の女の子が一人泣いていました。泣いている訳を聞くと、「紅組が負けて悔しくて泣いている。」とのことでした。この子は1年生であっても「紅組が絶対勝つ、勝ちたい!」という強い気持ちがあったのでしょう。勝敗にこだわる気持ちがあったからこそ、全力で走り、踊り、応援合戦では大きな声を出し切り、紅組の勝利に貢献しようと頑張れたのだと思います。

 運動会では、こんな「全力で頑張ろうとする力」、チームに少しでも貢献しようとする「連帯感」動きや声、心を揃えようとする「団結力」、与えられた仕事をやりきる「責任感」、さらに時間を有効に使うための「規律ある行動力」、気持ちを伝える「表現力」、やりきった後の「充実感」、お互いの健闘を「讃え合う気持ち」など、育つ心はたくさんあります。運動会という学校行事を通して、間違いなく本校の子どもたちにもそんな心が育ってきていると自信をもって言えます。このような力の育成が学校行事だけに終わることなく、今後の学校生活にも生かしていけるよう指導してまいります。

 そして、5・6年生に関しては、競技をしながら運営にも関わってもらいました。運動会の成功のカギは高学年の働きにあったと言っても過言ではありません。運動会の運営を通して、高学年としての自覚がさらに高まり、強いリーダーシップを発揮してくれました。特に6年生に関しては、応援練習を通して、下級生をまとめ上げ、最高のパフォーマンスを演じてくれました。6年生の姿がまさに今の河井小の姿そのものです。後輩たちは、この6年生の姿を目標にして、今後も努力してくれると信じています。6年生ありがとう!今後この良き伝統・校風を引き継ぐのは5年生です!

 最後になりましたが、保護者の皆様、ご家族の皆様、そして地域の皆様、最後まで子どもたちに温かい声援を送っていただきありがとうございました。皆様の声援が大きな励みとなり、子どもたちも最後まで頑張りきることができました。また、後片付けにもご協力いただき、大変助かりました。後片付けの際には、段取りの悪さがあり時間がかってしまったことをお詫び申しあげます。本当にありがとうございました。

                                        学校長 松山真由美

2学期始業式の言葉

    9日間というとても短い夏休みが終わり,今日から2学期が始まります。夏休み中は,家庭でもコロナ対策を取りながら,お家の人と楽しい時間を過ごすことができましたか。お家の人のお手伝いができましたか。中には不要不急の外出を避け,お家で応募作品に挑戦してくれた人もいました。短くても楽しい思い出ができたと思います。是非,始業式の後,各教室でお友達や先生にお話をしてください。

 さて,今日から2学期です。まだまだ暑い日が続きますが,確実に季節は夏から秋に変わり,徐々に過ごしやすい日々になってきます。そこで,皆さん,考えてみてください。ここにはどんな言葉が入りますか。(〇〇の秋)そうですね。学問の秋,スポーツの秋,読書の秋,食欲の秋,芸術の秋など,いろいろな言葉がはいります。それだけ,秋は勉強をするにも,スポーツをするにも,おいしい物を食べて体を大きくするにも,また読書にふけるにも,一杯音楽を聴くにも,とにかく何をするにも最適な季節というわけです。

 そこで,二つの秋について校長先生からお願いをします。

 一つ目は「学問の秋,勉強の秋」です。2学期は1学期に積み上げてきた学習を土台にして,さらに「わかった。勉強って楽しい」と思えるように,先生やお友達の言うことをよく聴いて,自分の意見を広げたり深めたりしてください。1学期の終わりには校長先生も全員の自学ノートを点検しました。一人ひとりの頑張りがよく見えるノートになっていてビックリしました。2年生や6年生の中には,自学ノートが3冊目に突入する人もいて,かしこシティも賑やかになってきました。2学期はもっともっとかしこシティへの訪問者を増やしていきましょう。

 二つ目は,「スポーツの秋」です。9月5日には運動会が行われます。もちろん中心は6年生で,それを引き継ぐためには5年生の力も必要となってきます。

校長先生は過去に3回河井小の運動会を見たことがありますが,ダイナミックな「よさこい」や元気いっぱいの応援合戦には,いつも感動していました。今年度はその運動会をフルに見れることを楽しみにしています。「6年生!持ち前のリーダーシップを発揮し,地域や保護者の皆さんに大きな感動を与えられる運動会となるよう,よろしくお願いします!」この他,スポチャレへの挑戦,スポーツフェスティバルなどわくわくするような行事が一杯あります。

 日本中では,新型コロナウイルスの感染が拡大しています。1学期同様,自分達ができる対策を確実にとりながら,全員で元気に2学期を乗り切りましょう。

 保護者の皆様へ

 1学期は休校期間中,さらに学校再開後も,毎日の検温・健康観察票への記入,マスクの着用,手洗いや消毒への声かけ等にご協力をいただき,本当にありがとうございました。2学期も引き続き,コロナ対策をとって参りたいと思いますので,ご理解・ご支援の程お願いいたします。

 

学校が再開して2ヶ月が過ぎようとしています。

 学校が再開して約2ヶ月が過ぎようとしています。学校では再開ガイドラインに沿って、新型コロナウイルス対策を進めています。また、子どもたちが楽しみにしていた水泳も始まりました。もちろん、水泳時もガイドラインに沿って細心の注意を払いながらの指導を行っています。毎朝の検温やマスク忘れも随分と減り(ゼロになることはありませんが)消毒を忘れる児童もほとんどいません。

  このような制約の多い、場合によっては我慢を強いられる状況下でも、子どもたちは子どもたちなりに、この状況を受け入れ、どうすべきなのかを考えながら、日々明るく前向きに頑張ってくれています。先日、3年生が国語の勉強で校長室にインタビューに来ました。校長へのインタビューの後、私からも子どもたちにインタビューをしてみました。

 校長:「学校は楽しいですか」

 児童3人:「楽しいです。」

 校長:「何が楽しいのですか」

 児童3人:「お友達と一緒に勉強したり遊んだりすることです。」

 こんな風に応えてくれる子どもたちの日々の活動から、私たち教職員も大きなエネルギーをもらっています。本当に有難いことで、子どもたちに感謝です。

 さて、休校期間中の学習の遅れにつきましては、徐々に回復してきています。特に6年生の学習内容については、積み残しのないよう十分配慮しながら進めていきたいと思っています。教科書を単に消化するということのないよう、児童の理解度を把握し、必要ならば個別指導等も行いながら、学習内容の定着に努めてまいります。夏休み中はドリル等の「宿題はなし」としましたので、夏休みを迎えるまでの間、家庭学習をしっかりとするよう学校でも指導してまいりますので、ご家庭においてもお声かけをお願いします。

 また、2学期にはいると、運動会や6年生宿泊体験学習、バス遠足、金管鼓隊発表などの行事が予定されております。行事を通して、学校では様々な仕掛けをしながら、子どもたちの心を育てていきたいと考えています。この後も、各種行事やPTA活動等で保護者の皆様にはいろいろとお世話になります。どうぞ、よろしくお願い致します。

                                         学校長 松山真由美

 

朝読書の時間

 本校では8時15分から25分までの10分間を朝読書の時間としています。全国の公立小学校の8割で実施されているという朝読書は「みんなで読む」「毎日読む」「好きな本でよい」「ひたすら読むだけ」の4原則に従い、自由に読書を楽しむ時間となっています。朝、脳が活動し始めるタイミングで読書を始めることにより集中力が向上し、落ち着いた状態で1限目に入ることができています。また、好きな本を読むことで読書習慣が身に付き、読書へのモチベーションが高まり読書体験が楽しいと思えるようになります。読書体験には、知らない世界を知る喜びと自分の気持ちを言語化した文章を読み、共感する喜びがあります。さらに読書は語彙力を豊かにし、思考力、読解力、表現力も養ってくれます。たった10分の積み重ねが子どもたちに大切な力を付けてくれるのですから、学校としては大切にしたい活動の一つと考えています。

                                          学校長 松山真由美

                                         

 

子供には外遊びが大事です!

    6月1日からは休み時間にも子どもたちの元気な声が戻ってきました。学校の遊具使用禁止も解け、子どもたちは自由に遊具を使って遊んでいます。学校では毎朝10時15分から、20分間の長休みタイムが始まります。児童玄関に行くと、1年生の女の子が「みんなで仲良く遊ぼう。」とお友達に話していました。私は心の中で「そうだ!そうだ!仲良く遊ぶんだよ。」と思いながら、1年生の女の子たちに「いっぱい遊んでおいで。」と声をかけてグランドに送り出しました。子供たちは外遊びが大好きです。

皆さんもご存じかと思いますが、外遊びには様々な効果があります。

 一つ目は、体力がつきます

 学校にはブランコ、ジャングルジム、のぼり棒、うんていなど、自然と体全体を使う遊具がたくさんあります。それらで毎日遊ぶことで、運動神経が高まり、体力がつきます。斜面を登ったり降りたりすることで体幹も鍛えられます。体幹が鍛えられることで、バランスの良い体つきになります。

 二つ目はコミュニケーション力がつきます。

 一緒に遊んでいる仲間の気持ちを察したり、失敗しても励ます気持ちが育まれます。また、子どもなのでトラブルも発生しますが、自分たちで話し合ってそのトラブルを解決しようとします。遊びの中で友達に迷惑をかけたと感じた時は素直に謝る、など友だちとのコミュニケーション力がつきます。

 三つ目は発想力や調整力がつきます。

 たくさんの友だちと遊ぼうとすると、どんな遊びをどんなルールですればみんなが楽しめるかを考え、話し合う必要性が生まれます。そうすると自然と子どもたちの中に話し合いが始まり、それぞれが自分のやりたい遊びを提案し、その遊びの良さをPRしながら、最終的には1つに決めていきます。もちろん自分のやりたくない遊びになるときもあります。しかし、友だちの考えと自分の考えとを調整して、自分を納得させるようになります。

  このようなコミュニケーション力や体力アップ、発想力・調整力の育成は、まさに学校教育の中で意図的、計画的に取り組まれていることなのです。しかしながら、子どもたちは小学校入学前から、遊びの中からそのような大事なことを学んできています。学習はもちろん遊びを通しても、さらに生きていく上で大事な力を身に付けさせたいと考えています。今後も、家庭でも外遊びをするようお声かけをお願いします。

                                                                                     学校長 松山真由美

凡事徹底してます!

   今は手洗い・消毒、検温、マスク着用、ソーシャルディスタンス・・・

    分散登校が始まって2週間がたちました。

 毎朝玄関では、子供たちは手指消毒、健康観察票の提出、マスク着用のチェック、この3点を凡事とし徹底しています。健康観察票提出の際は、ソーシャルディスタンスをキープし、提出時は挨拶に加え、自分の学年・組・氏名を合わせて言います。

 分散登校が始まった当初は、低学年の中には、自分の下足箱の位置を忘れたり、学年やクラス名を間違えたり、と小さなハプニングが続きましたが、ようやくこれまでの学校生活スタイルに加え、新しい登校スタイルにも慣れたようで、大変スムーズにすることが出来るようになりました。

 1メートル間隔の座席や授業中のマスク着用は当たり前です。遊んだ後の消毒や手洗いも忘れません。 

 コロナウイルスへの子どもなりの意識の高さが窺えます。1年教室と6年教室の間には動物もマスクをしたかわいいポスターを貼り、注意喚起をしています。

  学校でもいつ終息するかわからない新型コロナウイルスとの闘いに試行錯誤しておりますが、感染予防のためにできることは確実にやって参りたいと思います。どうか、保護者の皆様も学校を助けてください。お願いいたします。                     

                                         学校長  松山真由美

 

「子どもは子どもの中で育つ」

    いよいよ分散登校が始まりました。分散登校初日から1年生の女の子が走って登校してくれました。「おはようございます。早いね。」と私が声をかけると、彼女は「はい」。「久しぶりにお友達に会えるからうれしいのかな?」と尋ねると「はい」とより一層大きな声で返事を返してくれました。 

1ヶ月ぶりに子どもたちの元気のよい声が戻ってきました。やはり、子どもたちの声は学校に活気を与え、そして私たち職員に元気、やる気を与えてくれます。まるで魔法のような存在です。子どもっていいですね。 

   週末はだれもがステイホームを心掛けていたと思います。私は家の片づけに没頭しました。いらなくなった衣類や靴、書籍などを整理して断捨離です。そんな時、一冊の文集を発見。それは私が教えたバレー部員が作成した文集です。片づけそっちのけで、その文集に読みふけってしまいました。

   20年程前のことを思い出したのです。平成11年のことです。当時の私は門前中女子バレー部の顧問をしていました。平成11年度の新入部員は9名。その中で一人ダウン症の生徒が入ってきました。名前は「さおり」。何かあっても責任をとれないと思った顧問の私は、一端入部を断ったにもかかわらず、どうしてもという両親の強い思いに押され、入部を許可しました。

    予想どおり、体力のないさおりはみんなと同じ練習についていけるはずはありません。みんなが10周走っても、彼女は3周ほどしか走れません。「仕方ないな」と思っているのは顧問だけで、そんな時はチームのみんなが彼女が10周走り終わるまで一緒に走ってくれるのです。また、コートに固まって動かない時もよくありました。そんな時は、コートで固まってはいけない理由をきちんと彼女に伝え、それでも言うことを聞かない時は、引きずってでもコートから出し、再度コートは練習するところだと教えていました。サーブはほとんど入りません。そんな時もサーブを打つ位置を前にすることを教え、さおりに自信を持たせる工夫をしてくれました。

    このようにさおりに対して厳しさの中にも思いやりのある行動を一人ひとりが率先してとってくれるようになり、いつのまにかさおりを中心としてチームがまとまり、3年生の県体予選前には、「点差をつけてさおりを試合に出場させること」がチームの目標となったのです。そして大会当日、23-16でリードをし、いよいよさおりがピンチサーバーとして出場する場面がやって来ました。30本打って1本入るか、入らないかのサーブがなんとネット手前で落ち、サーブポイントを決め24-16に。そして奇跡は二度起きました。次のサーブもネット近くで落ち、ボールはダイレクトに自分たちのコートへ。そのチャンスを逃さずダイレクトで打ち返し2点目が入りました。25-16で勝利したのです。ビデオを撮っていたお母さんは手が震えて撮影できなかったと後で教えてくれました。

    輪島市の吉岡邦男前教育長がよく話されていた「子どもは子どもの中で育つ」の言葉が思い出され、その意味の深さを改めて思い出す機会となりました。

    今、社会では「多様性」が求めれています。学校には、いろんな子ども達がいて、一人ひとり違った考えを持っています。授業では、自分とは違う意見も受け入れながら、自分の意見を広めたり深めたりする活動を取り入れています。こうすることで、自然と多様性を認め、それを受け入れる人間になれると考えます。他人の意見や思いを柔軟に受け止められる幅広い人間になってもらいたい、「みんな違ってみんないい」と、互いの良さを認め合える学校づくりに努力してまいります。今後ともご支援・ご協力をお願いいたします。

                                                                                                                                    学校長 松山 真由美