河井っ子日記

あえのこと給食

奥能登の農家には12月4日か5日に 田んぼから田の神様を家にお迎えし、一年間の収穫の感謝と、次年度の五穀豊穣を願う「あえのこと」という行事が伝わっています。
「あえのこと」は世界文化遺産にも登録されている行事です。 
 
あえのことでは、田の神様を 小豆飯や焼き魚、煮物、汁ものなど、能登でとれた食材をふんだんに使った料理や酒でおもてなしします。 また、お風呂にもご案内し、1年間の疲れをいやしてもらいます。
田の神さまにはそのまま家で年を越してもらい、翌年の2月9日に田に鍬をいれることにより、田んぼに戻ってもらいます。
 
 
今日の給食では、そんな「あえのこと」で神様をおもてなしする料理をまねて、一足早い「あえのこと給食」を提供しました。
 
献立は、小豆ごはん、焼き鮭、あいまぜ、里芋のみそ汁 です。
本当のあえのことでは、焼き魚は尾頭付きなのですが、給食では代用で切り身です。
 
小豆が苦手…という児童もいましたが、奥能登ならではの給食を味わっていました。