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2025年1月の記事一覧

1.17

 おはようございます。ちょっと遅くなりました。その理由は、一度作った文章がすっ飛んでしまい、再スタート。「なんて日だ!」と途中で投げ出そうとも思ったのですが、もう一度チャレンジしました。

 今日も一日いい日でありますように。

 今日は、特別な日です。

 1995年(平成7年)1月17日(火曜日)5時46分に発生した阪神淡路大震災。当時はここ加賀市にも地震による揺れが届きました。携帯電話(当時はまだスマートフォンはありませんでした)からのアラートなどなく、「あっ、地震だ。」程度にしか思っていませんでした。いつものように朝のTVニュースを見たときに、目に飛び込んできた光景に驚きを隠せませんでした。神戸の街がとんでもないことになっている。画面が変わると、火災発生の場面も。その日は一日地震のニュースと、火災の光景が映し出されていました。

 あれから30年。神戸市など大きな被害を受けた地域では、地震が起きた午前5時46分に犠牲者となった方への哀悼の意を込めて黙とうが行われたそうです。

 昔から「地震・雷・火事・〇〇」といわれるように、世の中には怖いものがあります。特に日本は地震大国です。自分自身、大学時代の友人たちが東日本大震災で大変な被害を受け、いまだに終わってはいない話なんだということを聞いています。

私が学校長として大切に思っていることの一つに「防災(震災)教育」があります。私たちが預かっている中学生の中には、将来就職し、加賀市から出て、太平洋側の大都市へ移住すると思われる生徒たちがいます。その生徒たちが「まず自らの命を守り、自分の大事な人の命を守り、そして周りで助けられる命があるならば、それも守る。」ことができるよう、防災(震災)に対する知識や行動力・判断力を身につけてほしいと思っています。ですから、学校で行う防災(震災)教育はとても意義あることだと考えています。

 ただ、「太平洋側に地震が多い」という偏見?それに疑いの念が生じた出来事となったのが、昨年の1月1日に発生した能登半島地震です。石川県でも起こりうる、身近な人たちが犠牲となり、今でも大変な苦労を強いられている現実が目の前にあります。

 平和教育もとても大事なことです。「戦争のない平和な世界を」を求めていくことは重要です。しかし、「戦争は人災」でもあります。何とか人の力や知恵で防ぐことができるものだと思います。ところが地震は人の力ではどうすることもできない、予測はできても防ぐことはできません。人は自然の前では無力であり、自然に対する畏怖の念を抱き生きていくしかありません。

 自然を前にして私たちは無力です。だけれども、自分や大切な人の命を守るために行動することはできます。そのために必要なのが「防災(震災)教育」です。

 前任校では修学旅行で「防災(震災)教育」のプログラムとして神戸震災メモリアルパークと人と防災未来センターを訪れました。北淡震災記念公園 野島断層保存館を訪れたときは、被災された方から当時の様子をうかがうことができました。

 

 コロナ禍で関西方面への修学旅行を自粛せざるを得ない時には能登方面行き先を変更しました。そこでは元小木中学校校長の小川正先生に小木地区での防災教育についてお話を伺うことができました。九十九湾を有する小木地区は、海岸線も複雑で一つ一つが入り込んでおり、地震による津波によって甚大な被害が想定される地域ということもあり、避難訓練は特に津波に対することを重視しているということでした。地区住民を避難させるにはどうしたらよいかを中学生が考えて実際に避難訓練を地区あげて行ったそうです。そこでの講話は前任校での避難訓練のプログラム作成に大いに役立ちました。

 その小川先生は今現在、輪島市の教育長として学校の再興を願い陣頭指揮をとられています。行くべきところに行くべき人が現れる。私は何か「サムシンググレート」的な力を感じています。今後輪島の復興が進み、早く日常が戻りますように、児童・生徒たちにたくさんの笑顔が戻ってきますようにお祈りいたします。

 ちょっと長くなりました。

「がんばろう のと がんばろう いしかわ」

ワクワクを楽しもう

今日も楽しく一生懸命