【理数科2年生】韓国の高校生との国際科学交流セミナー➃ ~非周期性パズル完成…成果発表会~

7月30日(水)13:00~

非周期性パズル作成の成果発表会を行いました。

講評者として

北陸先端科学技術大学院大学 情報科学系 コンピューティング科学研究領域

助教 鎌田 斗南 (KAMATA, Tonan)先生

がご参加くださいました。

また、午前からご指導くださった3名のALTの先生方も講評者としてご参加くださいました。

    

 

単に作品を発表するだけでなく、パズルの背後にある数学的な考察に焦点を当てて説明することを目的としました。

すべて英語で発表を行いました。

「非周期性」という概念の数学的な定義について、各グループが独自の解釈を披露しました。

あるグループは、ペンローズ・タイルの概念をヒントに、非周期的な模様が無限に広がる可能性を秘めた作品を提示していました。また、他のあるグループはパズルを作成する上で用いたアルゴリズムや生成ルールについても詳しく解説していました。前日の上原先生の講義を参考にしたグループもありました。

単純な繰り返しを避けるだけでなく、タイルの並び方やパターンの生成規則に、数学的なロジックを組み込む試みがなされました。

   

 

発表が終わると、聴衆からは次々と英語による質問が出ました。

また、日本語による質問もありました。

積極的に質問したことがすばらしいことです。

「このパズルの非周期性は、数学的にどのように証明できますか?」
「もしピースを無限に増やした場合、非周期性は維持されますか?」

   

  


発表者たちは、これらの鋭い質問に対し、自分たちの研究内容や思考プロセスを英語で一生懸命丁寧に解説していました。

 

一つの質問が新たな疑問を生じさせ、さらに深い議論へと発展していく様子は、参加者全員の知的好奇心を刺激するものでした。

 最後に講評者の鎌田先生から、グループごとに講評をしていただきました。よかったところ、改善するとよいところを丁寧に説明してくださいました。

 

これは生徒だけではなく、教員としてもどのようなプレゼンテーションを行うとよいか、ということについてとても勉強になりました。

これらの数学的なアプローチは、パズルが単なる遊びではなく、論理的思考を要する知的探究であることも鎌田先生は説明してくださいました。

 

今回の発表会は、参加者全員が「非周期性パズル」というテーマの数学的な側面を深く掘り下げ、そのおもしろさを再発見する貴重な機会となったと思います。

最後に、大聖寺高校、星稜中・高校、小松高校、韓国大田科学高校の代表生徒が2日間の国際科学交流についての感想を英語で述べました。

   

 

このような数学とデザインの融合を追究した経験から、異なる領域が融合された学問に科学的にアプローチする方法を学ぶことができたと思います。

発表会にご参加いただいた皆様、誠にありがとうございました。