■教育・部活動

 本校の教育は、児童生徒の学年や発達の状況に応じてきめ細かな教育を行うため、以下のような特徴があります。

  • 児童生徒の学びの特性を踏まえ、「各教科・特別活動・特別の教科 道徳・総合的な学習(探究)の時間」に加え、「自立活動」「各教科等を合わせた指導」を行う
  • 発達の状況に応じて必要な授業時数を適切に配置できるよう、各学部とも3つの類型で教育課程を編成する
  • 「いま」を楽しく充実して過ごしつつ、「将来」につながる力を段階的に育成することを目指す

 小学部 

 小学部では、国語・算数等の教科別の指導に加え、「各教科等を合わせた指導」として、日常生活の指導・遊びの指導・生活単元学習の時間を設けています。

  • 国語・算数
     生活に活かすことができることばや数に関わる基礎的な知識や技能を育てます。
  • 生活単元学習
     児童の生活に即した活動を経験することによって、生活に必要な内容を学習します。 
  • 遊びの指導
     「遊び」をとおして友だちと場を共有したり、関わりを持とうとしたりする態度を培います。また、順番やルールを守るなどの社会性の基礎となる事柄を学びます。

 

 

 中学部 

 中学部では、小学校・小学部での学びをより実践的な知識として身に付けるため、各教科の指導はもとより、各教科等を合わせた指導(日常生活の指導・生活単元学習・作業学習)や総合的な学習の時間での指導にも力を入れています。

  • 生活単元学習
     実際の生活に即した活動や体験を通して、社会生活に必要な基礎的な能力と態度を育てます。
  • 作業学習
     製品の製作活動、栽培活動等を行い、作業に取り組む態度や意欲を養うとともに、基礎的な知識や技能を育てます。手芸・メモ帳班、栽培・環境班、木工班と3つのグループに分かれて学習しています。
  • 総合的な学習の時間
     近隣の中学校との交流及び共同学習、探究的な学習(学年毎の調べ学習)、国際交流などを通して、主体的・協働的に取り組む力を育てます。

 

 

 高等部 

 高等部では、既知の知識・技能を日常生活の様々な場面と結びつけて理解・実践する力を高め、将来の社会生活が充実したものとなるよう、各教科の指導、生活単元学習等に加え、以下の指導にも力を入れています。

  • 作業学習
     作業学習では、生徒の働く意欲を培い、将来の職業生活や社会自立に必要な事柄を学びます。生徒は、クリーンサービス班、食品加工班、農耕班、木工班、窯業班、リサイクル班、ライフクリエイト班の7つの作業班に分かれて学習しています。
  • 産業現場実習
     産業現場実習は、進路先選択の最も重要な学習活動です。学校で身に付けた力を一般事業所(企業)や福祉作業所で試します。この実習を通して、生徒は、働くことに対する使命感や誇りを持ち、進んで社会に参加する態度や能力を身に付けていきます。
  • 外部販売・外部清掃活動
     地域での販売活動や清掃活動に積極的に参加しています。この活動を通して、生徒は、コミュニケーション能力を高め、責任感や達成感を感じ取ります。



 在宅訪問教育部 

 「在宅訪問教育」とは、心身の障害が重度または重複しているために在宅での療養が必要である等、登校して学習することが難しい児童生徒に対して、家庭に訪問して行う教育形態です。

  • 日常生活の指導
     始まりの歌や季節の歌、マッサージ、散歩、読み聞かせなどを通して生活のリズムをつけ、毎日を健康に過ごせるように取り組んでいます。
  • 自立活動
     体調の変化に細心の注意をはらいながら、ストレッチや体操(身体の動き)、創作活動や 五感に働きかけるさまざまな活動をとおして、まわりの世界を受け止めたり思いを表現したりできるように取り組んでいます。
  • 登校学習(スクーリング)
     体調の良い時は、学部の校外学習や運動会、学校祭などの行事に家族と参加して、他の児童生徒と一緒に活動したりふれあったりして学習をしています。

 

 部活動 

  • スポーツ部
     球技などを中心に体を使った活動を行っています。また、夏はカヌー、冬はクロスカントリースキーなど季節に応じた活動もしています。
  • 文化部
     年間を通して、パソコン・絵画・茶道・お菓子作り等の活動を行っています。