日誌

3月1日(水)第61回卒業証書授与式

 令和5年3月1日(水)に第61回卒業証書授与式を行いました。本校同窓会会長 西 恵様、PTA副会長 中島 博之様、門前中学校校長 福光 明様、野球部指導アドバイザー山下 智茂様、保護者の皆様、在校生、職員一同に見守られ、61期生18名が卒業し、それぞれの道へと旅立っていきました。

 卒業証書授与式では、中澤校長先生がこれからの時代を生きる卒業生の皆さんに対し、2つのことを話しました。「第一に、『高い志を持つ』ということです。皆さん一人ひとりの『高い志』は、今後の人生において、予想外のことが起こったときや、どうしていいか迷ったときの『灯明』となり、着実に自分の夢に向かって挑戦し続ける『支え』となるはずです。幕末の志士 坂本龍馬は、『世に生利を得るとは、事をなすに在り』と自分の行動と生き方を語っています。皆さんも、決意をもって各々の『志』を果たし、将来は、『一流の地域人』として活躍することを願っております。第二に、『誠実さを持つ』ということです。中国の古典『韓非子』に次のような言葉があります。『巧詐は拙誠に如かず』『巧詐』とは、『うまくごまかすこと』で、『拙誠』とは、『真面目で不器用なこと』という意味です。つまり、うまくごまかすは、真面目で不器用なことにかなわないというわけです。人間は一人では生きていけません。『自分一人だけが良ければよい』という考え方ではなく、『自分もよりよく生きたいけれど、それと全く同じようにほかの人もよりよく生きたい』と願っています。自分自身を含めて、一人ひとりの人が、かけがえのない大切な存在なのだということをしっかり認識することが大切です。誠実であることは、人間としてごく当たり前のことだと思います。しかし、人間というものは弱いもので、よほど厳しく自分を律していかなければ、どこかでその誠実さが狂うことがあります。誠実であるということを常に心がけていなければなりません。人間として誠実で品位を持って行動してください。どれだけ巧みで、話術に長けていたとしても、『最後に人を動かすのは誠実さである』ということを肝に銘じていただきたいと思います」

 

ご来賓方々から祝辞を頂いた後、在校生代表として後期生徒会長の丸山 孔太郎さんが送辞で、これまで学校引っ張ってくれた卒業生への感謝の気持ちを力強く伝えました。前期生徒会長の田中 杏里さんが答辞で、「在校生の皆さん、私達は今日で卒業しますが、今までたくさんの思い出をありがとうございました。高校生活は一生に一度きりの三年間です。あと一年か、あと二年か、長いなと思う人もいるかもしれませんが、あっという間に時間は過ぎていきます。悔いのないように、一日一日を大切にし、自分たちを支えてくださる多くの先生方や家族への感謝の気持ちを忘れず過ごしてください。」と在校生に伝え、3年間過ごしてきた学校生活での思い出を胸に、共に助け合った同級生と18年間支えてくれた家族への感謝の気持ちを述べました。

 ご来賓の皆様、保護者の皆様、御参列いただきありがとうございました。卒業生の皆さんのご活躍を心より祈っております。3年間、本校の教育活動にご理解、ご協力をいただき誠にありがとうございました。