ようこそ『癒しのお部屋』へ
マスクマンの正体
廊下を歩いていたら、ある生徒に
「斜男(ななお)ってだれですか?」と質問された。多分本校ホームページを見ている生徒なのだろう。答えに困って
「う~ん。この職員室にいる誰かだと思うよ。」とだけ答えておいた。その生徒は、私が斜男であることを薄々感じ取っているみたいだった。慈善活動で世間を騒がしているタイガーマスクのように、正体は知らない方が夢があるよと喉元まででたが、そんなにかっこいいことしている訳でもないのでこらえた。
この「癒しのお部屋」で何回も書いているが、この部屋の目的は学校に行きたくないと思っている生徒に元気を与えることにある。斜男って誰?と質問した生徒くん。学校に足が向かない生徒を知っていたら、ぜひこの「癒しのお部屋」を教えてあげてください。口コミでどんどん広がっていけばうれしいです。そして生徒全員が学校に来られるようになったその時に、マスクマンは正体を明かすことになるでしょう。
【初代斜男(ななお)でした】
個々の力とチームの力
「嵐」の活動休止の報道をよく見かけます。が、「嵐」のことはあまりわかりません。CDも買ったことがなければ、出演している映画やドラマも観たことがない。5人が揃って出ているテレビ番組や歌をちらっと見聞きした程度です。でも彼らの活動休止会見を見ていてすごく感じたことがあります。それは他のアイドルグループとは何か違うものを持っているんじゃないかということです。還暦過ぎたおじ(い?)さんが、アイドルの何がわかると言われればそれまでですが…。
会見での彼らの発言内容は、全員的確で思いやりに溢れており、メンバーや周囲への配慮が痛いほど伝わってきます。例えば、2年の先に最後の日を設定したのもすごい配慮です。2年の猶予があれば仕事関係にそんなに迷惑をかけずに、店じまいができると思います。ファンの方も十分納得できる時間ではないでしょうか。彼らは個々の力量が高く、それがチームとしてのクオリティをさらにアップさせているのです。
よく似たケースが学校です。教師は「教師集団」と言われるほどチームワークが大切です。でも個々の教師の力量がないといい集団は生まれません。だから教師は「研修」をし、個々の力量を高める努力をしているのです。自慢ではないですが、本校はいいですよ。個々の力もあり、チームとしての力もある。だから安心して学校に来て大丈夫です。ホント!
【初代斜男(ななお)でした】
新しい年を迎えて
【3年金賞作品】
【2年金賞作品】
【1年金賞作品】
書き初めを見ていると本当に心が落ち着き、癒やされます。希望の広場に展示してある作品はまもなく撤去されるので残念です。もう少しじっくり見ていたいので、この「癒しのお部屋」に展示することにしました。皆様もごゆっくり鑑賞してください。
【初代斜男(ななお)でした】
「障害」に思う
深夜のラジオ番組で落語家の柳家花緑(やなぎやかろく)さんの対談をやっていた。花緑さんは、柳家小さんの孫で戦後最年少の22歳で真打ちに昇進したり、俳優として舞台やドラマに出演したりするなどすごい才能の持ち主である。その花緑さんが、小中学生の頃は「落ちこぼれ」であったという。勉強が苦手で通知表は1か2、漢字の読み書きも満足にできない。授業中はじっとしていられず、友だちとしゃべってばかりいたらしい。本人はずっと自分の能力のなさが原因だと思い込んでいたのだが、数年前にある出来事から、それは能力のせいではなく、「発達障害」という脳の病気のせいなんだとわかったという。今でこそ「発達障害」は、広く認知されているが、数十年前にLD(学習障害)やADHD(注意欠陥多動性障害)があるなど、本人は知るよしもなかった。花緑さんは、自分が勉強ができないことが、自分の能力のせいではなく、病気が原因だと知ってすごく安心したという。精神的にも吹っ切れて、色々なことに自信を持って取り組めるようになったとも語っていた。
現在でも出演する台本の漢字にはすべてルビをふっているという。障害を持ちながらも「話芸」をはじめ、マルチな才能を発揮している花緑さんって何か私たちの琴線に触れるものがあるなぁと秋の夜長にしみじみと思う初代斜男でした。
(P.S 障害者=社会にある障害と向き合っている人たち ということであえて「障がい」ではなく、「障害」と書かせていただきました。)
【初代斜男(ななお)でした】
あの子たちにもわかる日がくる
授業に力が入れば入るほど、秩序を乱す生徒には厳しく接しなければなりませんが、強行すぎると思いもしない不利益を被ることになってしまいます。だから初代斜男をはじめ、昔の先生方は次の言葉を呪文のように唱え、心を落ち着かせていたのです。
「あの子たちにもわかる日がくる。」
そう、石川県民なら誰もが聞いたことのあるCMのフレーズです。
「手をあわす 心にほとけさま あの子たちにもわかる日がくる。」
【初代斜男(ななお)でした】
SSS(スリーエス)と引きこもり
初代斜男(ななお)が帰ってきました。3月末の離任式でしばらく引きこもって充電すると宣言し、実際4月の1ヶ月間じっくり休んでいました。責任や義務のない日々は、長年の教員生活でズタズタになった小生の精神や肉体を確かに癒やしてくれました。
何かの縁で、本校のスクールサポートスタッフを拝命することになり、5月から現場に復帰しています。スクールサポートスタッフとは、先生方の校務を補助し、本来の職務である授業や教材研究に集中してもらうためのお助けマンです。小生は勝手にSSS(スクール・サポート・スタッフ)=スリーエスと呼んでいます。昔の車で「ブルーバードSSS(スリーエス)」というのがあり、(古い! 50年近く昔! ほとんどの人は知らない! スーパー・スポーツ・セダンのこと)あこがれの車だったので、この名が気に入っています。
話はそれましたが、「引きこもり」のことです。政府の推計では70万人とも言われています。厚生労働省は引きこもりの定義を「仕事や学校に行かず、かつ家族以外の人との交流をほとんどせずに、6ヶ月以上続けて自宅にひきこもっている状態。時々は買い物などで外出することもあるという場合もひきこもりに含める。」としています。
小生は1ヶ月で快方に向かいましたが、6ヶ月以上はつらいです。多くの学校で引きこもりに近い子どもを抱えています。原因は様々で、複雑だと思いますが、SSSとして何かできることがあるのでしょうか。元「癒しのお部屋」の住人として、瞑想にふけっている今日この頃です。
【初代斜男(ななお)でした】
斜男J(ななおジュニア)登場
約3年の間、このホームページを担当してきたハンドルネーム『斜男(ななお)』が卒業することになりました。長い間、ご覧いただきまして本当にありがとうございました。4月からは後任のハンドルネーム『斜男J(ななおジュニア)』がこのホームページを担当することになります。若手でやる気満々です。どうぞよろしくお願いします。
癒やされる人たち
現2年生、来年度3年生になる生徒たちです。この生徒たちが七尾東部を導いてきたと言っても過言ではありません。平成30年度は本当に楽しみな年になるでしょう。まわりをいっぱい癒してくださいね。
登天(とうてん)ポールという人
立志式で登天ポール氏に講演をして頂いた。本校2度目である。前回の講演で、生徒にいい印象を持ったので、今回も大変楽しみにしていたとのこと。光栄の限りである。
氏は、いじめ撲滅のために自ら立ち上がり、全国を行脚した純粋で意思の強い人である。近寄りがたい印象があるが、先日酒席を同じくする機会を得た。氏は、口調がソフトですごく人当たりがいい。会う人すべてが癒やされるのではないだろうか。
意思の強さや純粋さを優しさが包んでいる。氏のような人間につくづくなりたいと思う。
寛容な心
日本人は宗教に関してすごく寛容な国民である。クリスマスでキリストの生誕を祝ったかと思えば、正月には神社へ初参りに行く。結婚式は教会で挙げ、葬式は坊さんに頼む。こんな国民は世界にも珍しい。この寛容な心が争い事を極端に少なくしている要因だと思う。今、何かにむしゃくしゃしている人、寛容な心を持っているはずですよ。
揃える
揃えた方がいいものと、揃っていない方がいいものもある。人の意見や考えは、千差万別。良く言う人もいれば悪く言う人もいる。あまり気にするな…… と言っても難しいか……。
アリの世界
以前、勤勉なアリの話を書いた。どんなに勤勉なアリの世界でも、2割のアリは何もしないぐうたらなアリだそうな。その2割のアリを排除しても、また新たに2割のぐうたらなアリが出現するそうである。この研究をしているある大学の教授がラジオで次のようなことを言っていた。
「そのぐうたらな2割のアリで集団を作ると、その8割が勤勉なアリに変身する。ダーウィンの進化論ではムダなものは作らないはず。勤勉なアリに何かが起きて働けなくなった時、速やかにその2割のぐうたらなアリの中から、欠けたものを補うように勤勉なアリに変身して集団を維持していくような仕組みになっている」という。
普段、ぐうたらそうに見えるやつも決してムダではない。いざという時には、きっと変身して仲間を助けてくれるだろう。
復活します
諸般の事情で中断していた「癒しのお部屋」を復活します。この部屋の趣旨は、「学校になかなか居場所を見つけられない子どもたちに少しでも心の安らぎを与えたい」ことと「指導に悩み苦しんでいる同僚の教師たちに元気を出してもらいたい」ことにあります。健常な方には理解できない面もあるかと思いますが、微力ながら心のメッセージを届けることをお許しください。
集団で学習するということ
べたなぎの七尾湾を愛する男
登天ポール氏からの礼状
登天(とうてん)ポールその後
・「引き込もり」は和製英語になっている
・大人と子どもの上下関係がしっかりしている。
・美味しい部分は大人が食べる。子どもは二の次。
・大人の話し合いをしている所に、子どもが入ってきてもほっておく