学校日誌

3年生から1年生へ論語によるメッセージ

9月2日(木)

9月に入り、過ごしやすい日が増えてきました。

5階1年生のフロアに、3年生からのメッセージが掲示されています。これは、3年国語科「学びて時に之(これ)を習ふ~『論語』から~」の授業で取り組んだもので、「論語」に収められた中国の思想家「孔子」の言葉を使って、後輩へのメッセージを贈ってくれたものです。1年生にとって(1年生以外も)大変励みになる素晴らしいメッセージばかりです。その中のいくつかを紹介します。(内容は抜粋してあります。)

「過ちて改めざる、これを過ちと謂う」

「誰にでも過ちはあるが、その過ちを改めないことこそが、本当の過ちである。」という意味。間違いを犯して落ち込むのではなく、その後どう行動していくかが大切。これからたくさんの間違いや失敗を経験すると思うが、後ろ向きになるのではなく、前を見て、次にどう繋げることができるかということを考えて欲しい。

「君子は人の美を成し、人の悪を成さず、小人は是に反す」

「君子は他人の良いところを見つけて導き成就させ、欠点や失敗についてはそれを戒めて抑えようとするが、つまらない人間はその逆をする」という意味。中学生になってからは人を褒めたり、注意したりできる人になろうと思い、身近な友達や家族に自分の気持ちを素直に伝えることを心がけた。すると、私に対して「あなたのここはすごい」「ここは良くないと思う」と私のために素直な気持ちを言ってくれる人が増えた。

「君子は義に喩り、小人は利に喩る」

「よくできた人物はなにをなすべきかを考え、つまらない人物はなにをすれば得かを考える」という意味。1年生の頃は将来の自分のためではなく、テストでいい点数をとりご褒美をもらうために勉強していた。しかし、自分の得のために行動するよりも周りの人のためを思って行動したほうがいい結果がでたり、自分の成長に繋がったりする。周りの人を思いやって行動すれば、その人は必ずいい気持ちになる。自分にもその”思いやり”がかえってくるかもしれない。

実際のメッセージをぜひ見てみてください。