平成22年度 第63回入学式
平成22年4月8日(木) 13:30~14:40
式辞
桜花爛漫の今日のよき日に、岡田PTA会長様、小川同窓会副会長様をはじめ、多くのご来賓の皆様のご臨席を賜り、平成二十二年度石川県立金沢二水高等学校入学式を挙行できますことは、本校教職員一同の等しく喜びとするところであります。
ただ今、入学を許可しました三百六十名の新入生の皆さん、入学おめでとうございます。皆さんのこれまでの努力をたたえ、晴れの入学を心から歓迎いたします。
また、今日まで慈しみ育んでこられた保護者の皆様の感慨もまた一入のことと拝察し、心からお慶び申し上げます。
さて、新入生の皆さん、高倍率の難関を突破し、今日から二水生として高校生活を始めるわけですが、本校は昭和二十三年、学制改革により新設された県立金沢第二高等学校をルーツに、創立六十二年、卒業生が二万四千人を超え、政財界や学問・芸術など幅広い分野で活躍している県内屈指の伝統校であります。校風として、「自由、闊達、明朗、真摯、清新」を半世紀以上にわたって醸成してまいりました。新入生の皆さんには、今日から二水生の一員となるに当たり以下の三つのことを話しておきます。
一つは「高い進路目標を掲げ実現すること」であります。皆さんのあふれる才気と資質は、本校卒業後、全国の英才が集う教育環境即ち難関大学でさらに磨かれるべきであります。その上でふるさと石川をはじめ全国各地においてわが国を支えるリーダーとなる人材であると確信しております。君たちの高い進路目標を実現するために教職員は一丸となって君たちをサポートしてまいります。
二つ目には「文武両道の実践」、言い換えれば勉学と部活動の両立であります。部活動を通した人格陶冶も君たち若い時代には必要であります。勉学との両立に思い悩むこともあるでしょう。しかしそれを克服したときの達成感、人間的成長は必ずや君たちの人生を幸福へと導いてくれるでしょう。
最後に「プライオリティ(優先順位)」であります。今何がもっともなすべきこととして重要なのか。優先順位をつけ、優先度の高いものから取り組んでいくべきなのです。まず今日一日をいかにして過ごすべきか。自分にとって最終目標は何なのか。それを忘れないで宝石のように貴重な本校での三年間を、終始一貫した信念を持って充実した実り多きものにしてください。
明治維新を成し遂げた西郷隆盛は「講学の道は敬天愛人を目的とし、身を修するに克己を以って終始せよ」と言っております。
すなわち、学問を究めるには天を敬い仁の心を持って人々を愛することを目的とし、自分の修養には己に勝つことを心がけねばならないということです。どうか克己心を持て有意義な高校生活を送ってください。
最後に保護者の皆様、子どもたちは二水生としての生活を通して、未来を切り開く「生きる力」さらにその根幹を成す「確かな学力」を身につけてまいります。どうか温かく見守り、励まし続けてやってください。ご家庭と学校が連携を密にしていくとともに、本校の教育方針にご理解を賜り、今後の教育活動にご協力いただきますよう、お願い申し上げます。
新入生の皆さんの心身のバランスのとれた人間的成長、高い進路目標の実現、充実した高校生活を心から期待し、式辞といたします。
平成22年4月8日
石川県立金沢二水高等学校長
近藤 繁彦
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