日誌

京大連携事業「京都で学ぶ人文学」第2回講座「鈴木大拙館訪問」


 2月11日(土)午後、本校と京大との連携事業「京都で学ぶ人文学」の第2回講座が金沢市本多町の「鈴木大拙館」で開かれ、1年生18名が金沢市生まれで、世界的な仏教哲学者・鈴木大拙の功績や生い立ちに触れました。

当日は、総合学習「鈴木大拙研究」でお世話になった猪谷聡学芸員に、金沢ゆかりの世界的建築家谷口吉生さんが手掛けた館内の学習空間・展示空間・思索空間を案内していただきました。その際、猪谷聡学芸員は大拙が残した書や生前の写真を前に、総合学習の授業を振り返りながら「大拙は日本文化を英語で海外に伝えた功績が高く評価されている」と説明されました。また、思索空間では、『われわれ人間は「自分をよく見せよう」「人からよく思われたい」といった思いにとらわれすぎて、空回りしてみたり、力みすぎたりすることが多々あるが、そうしたわれわれに大拙は『無心』の重要性を説いている』と説明され、生徒はそれらの説明にあらためて感銘を受けている様子でした。

生徒たちは、新たな学びとともに「総合的な学習の時間」の哲学領域でこれまでに学んできたことを深く掘り下げ、自分自身と向き合う格好のひとときを過ごすことができました。