台湾新豊高級中学校が来校
1月29日(月)に、台湾から新豊高級中学校の高校生22名が来校し、本校生徒と交流をしました。新豊高級学校は台南に位置する高校で、本校には2019年以来久しぶりの訪問となりました。2年の英語の授業では、事前にオンラインでコミュニケーションをとる授業も実施してのリアルな交流が始まりました。
12時前に生徒玄関でお出迎えをした後、パル(食堂)でランチをしながらの交流会、その後、視聴覚室で歓迎式を行いました。歓迎式では、本校の三藤校長と生徒代表の2年生范さんが、ともに中国語で挨拶をし歓迎の意を示したのに対して、校長代理の陳香文さんが挨拶をされました。今回、石川県で地震による被害があったことを知った新豊の生徒たちはすぐに励ましのメッセージを集め、この旅行にポスターとして持参してくれました。国を超えた温かい気持ちと行動に、とても心が動かされました。また、お互いに記念品を交換し、本校からは金沢の伝統工芸である金色の竜の水引を贈りました。「如意宝珠」というタイトルで、望みが叶うという意味のものです。
歓迎式の中では、お互いの学校紹介を生徒が行った後(本校はESSの生徒が英語で行いました)、新豊の生徒が中国の伝統的な舞踊やダンスパフォーマンスを披露、本校からは合唱部が校歌など3曲を披露しました。また、新豊からは通学用カバンを贈っていただき、生徒会がこれを受け取りました。この時間は、有志として交流を希望してくれた生徒が中心でしたが、短時間にもかかわらず、最後は離れがたい交流となっていたのが印象的でした。
第6限目には、2年人文科学コースの英語に参加し、英語を使ったコミュニケーション活動を行いました。やはり、英語と笑顔はリンガフランカ(国際共通語)であることを実感したようです。
第7限目には、2グループに分かれて、茶道と剣道の体験を行いました。茶道体験では、まずお茶を炉平点前で一服召し上がっていただきました。吉はしさんのお菓子は梅をモチーフにしたものでした。その後、茶道部の生徒が見本を示しながら、台湾の生徒がそれぞれがお抹茶を点ててみました。茶筅をふって薄緑のクリーミーな泡を表面にたてることに苦労していました。それでも、生徒の皆さんは自分で点てた2服目のお茶も美味しそうに召し上がっていました。
剣道場で行われた剣道体験では、剣道部の生徒から竹刀の使い方を英語と身体で教わり、最後は全員でyoasobiの「アイドル」に合わせたリズミック剣道で、マスターした動作を使って楽しくこの時間を締めくくりました。たった1時間でしたが、生徒達の中にはしっかりと心が通い合っていたようです。
お別れの時間には、交流をしたたくさんの生徒がお見送りに出てきて、両校の生徒は別れがたい様子でした。本校でも今年から台湾の修学旅行が復活します。グローバル社会の中で活躍できる力を育む機会として、こうした交流を今後も行っていきたいと強く感じた1日でした。それとともに、国などの違いなんかは、同じ若者世代は簡単に乗り越えて心を通い合わせることができるということに改めて未来の”希望”を見つけた1日でもありました。