お盆
お盆を過ぎて、暦を見ればもう19日。夏休みもあと10日余りとなりました。
お盆をお父さん、お母さんの実家に行って、泊まってきた人もいたのではないでしょうか。さて、お盆について少し書いてみます。昔、お盆になると、お供え物と一緒にキュウリやナスで動物をかたどった物を置いてありました。後になって分かったのですが、キュウリは祖先の霊が馬に乗ってこの世に帰って来るのを迎える。足の速い馬に見立てられてあの世から早く家に戻ってくるように、またナスは動きの遅い牛に見立てられこの世からあの世に帰るのが少しでも遅くなるように、さらに供物を牛に乗せてあの世へ持ち帰ってもらうとの願いがそれぞれ込められているようです。お里に帰って、お父さんやお母さんはお墓の前でじっくり手を合わせ、先祖を手厚く供養したと思います。子どもの頃に、キュウリとナスがお供え物と一緒に置いてあるのを何となく不思議に思っていましたが、何事にも意味があり、日本人のおもてなしの心がこんな所にも表れているのですね。