修了式
3月22日金曜日に、今年度まとめの集会、「修了式」を行いました。話した内容は、「残心」という言葉でした。残心とは、字の通り「心を残す」という意味で、日本に昔から伝わり大事にしている考え方です。武芸や芸道で使われる言葉です。1つの動作を終えた後でも心が途切れないと言う意味です。たとえば、剣道で、「めーん」と討って当たっても、そのままの状態でしばらく形を残すことです。また、茶道では、お客をもてなした後、玄関にお客さんがいるにもかかわらず、お茶碗を片付けることのないようにすることです。帰っていくお客さんが見えなくなるまでずっと見送ります。その後、一人で静かに茶室に戻って茶をたてて、今日のお客とのことを思い出すということです。
つまり、やり終えたあと、終わったぁと、ずぐに気持ちを終わらせてしまうことではなく、取り組んでいたときの一生懸命の心を残すのです。
さて、児童の皆さんは、通知票を見てこの一年をふりかえり、来年度をに向かって心を残さなければなりません。春休みの間に文房具を揃えて、新年度に備えたり、今の学年で苦手なところを補うことが大切だと思います。児童の皆さん、今の間に、それ相応の準備もしましょう。