初夢
明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。
さて、正月2日の夜に回文「なかきよの とおのねふりの みなめさめ なみのりふねの おとのよきかな」
という歌を枕の下に置き、この歌を3度読んで寝ると、いい夢を見ることができるという言い伝えがあります。室町文化は今の生活のもとですが、この歌も室町時代から続いているようです。
自分の父は、毎年正月2日の夜になると、この歌を声に出して詠んでいたことを思い出して書きました。このような日本にしかない初夢に対する文化を後世の人に伝えていきたいですね。
この歌には、ちょっとした言葉遊びがあり、波乗り(なみのり)→実り、長き世=長寿、平和 船(ふね)=不音ふね【読み方】(穏やかの意)などを掛けています。
なお、年賀状に宝船のイラストが使われるのもこの歌の名残りなのですよ。
また、正月に、福梅をたべましたか。辻占をしましたか。この2つも金沢独特のものですね。