校長室より

令和5年度 入学式

式辞

 

桜の花びらが舞い、街は春爛漫を迎えています。

新入生の皆さん、並びに保護者の皆様、ご入学、おめでとうございます。皆さんと出会えることを教職員一同、そして先輩達も心待ちにしていました。今日から晴れて東和中学校の一員となり、新しい東和中学校がスタートします。

 

東和中学校には、昔から「強い人 正しい人 美しい人」という校訓があります。その校訓にあるような人を目指すために、本校では「自立・共生・貢献」という3つのキーワードを大切にしてきました。自立という言葉には、何事も自分の力で考え、自分で行動してほしい、という願いが込められています。共に生きると書いて共生 この言葉には、お互いを大切に思い、みんなが幸せな生活を送ってほしいという願い、貢献には、学校や家庭、社会の役に立つ人になってほしい、という願いが込められています。今年度は、その3つに、創造という言葉を加えました。新しいアイデアや発想で、自分たちの力で未来を創ってほしい、という思いを込め、この言葉を選びました。自立・共生・貢献・創造というキーワードのもと、勉強や部活動、そして体育祭や文化祭などの行事を、みんなで創り上げていきましょう。

 

今、加賀市そして東和中学校は、大きな変化の時期を迎えています。来年の春には、北陸新幹線が加賀市にもやってきます。また、本校の校舎改築が進んでおり、来年には新校舎での学びがスタートします。

そのような環境の変化とともに、教室での学びの質も大きく変わろうとしています。それは、自ら学ぶ力がより重要になっている、ということです。

学校の授業で使う教科書に加えて、図書館に行けば、教科書には書いてない多くの知識を得ることができます。また、ネットの先には多くの魅力ある情報があふれています。外には、豊かな自然があり、経験と知識をもった地域の人たちがいます。自ら求めれば、どんなことでも学ぶことができる時代がきています。こんな時代だからこそ、教えてもらう知識や技能だけでなく、自ら課題を見つけ、自分の力で学んでいくことがより重要になってきてるといえます。ぜひ、色々なことに好奇心を持ち、主体性を持って中学校生活を進めていってほしいと思います。自らの意志で学び経験したことは、必ずや、皆さんの心と体に浸み込み、未来への力となるでしょう。ぜひ、我々教職員、そして先輩たちと一緒に、新しい時代の学びを進めていきましょう。

 

保護者の皆様、本日はお子様のご入学おめでとうございます。心からお祝い申し上げます。中学校の制服に身を包み、緊張した表情で入学する姿を見て、感慨もひとしおのことと存じます。今日から三年間、大切なお子様をこの東和中学校でお預かりいたします。思春期を迎えるお子様にとって、中学校時代は心が激しく揺れ動く多感な時期です。保護者の皆様と連携しながらお子様の力を伸ばしていくよう職員一丸となって努めてまいります。ご理解とご協力を賜りますようよろしくお願いいたします。

 

新入生の皆さん、いよいよ今日から新生活が始まります。中学校生活は、皆さんにとって、新しい挑戦の連続です。新しい挑戦に失敗はつきものですが、挑戦と失敗の繰り返しが、人を成長させ、人生を豊かにしてくれます。挑戦し続けるみんなを、全教職員で支援していくことをお約束し、式辞といたします。

 

令和5年4月6日 加賀市立東和中学校 校長 亀田憲一郎