校長室より

2学期始業式

夏休みが終わり、2学期が始まります。

夏久しぶりにみんなを見ると、少し成長したように見えます。表情に精悍さが出てきたような感じがします。夏の色々な経験や学びが、みんなを成長させたのだと思います。

この夏休みの私の体験を話します。

全校登校日に、豪雨の避難所でのことについて話ししましたが、その後のことについてです。

雨がやみ水が引いた後、知り合いの家の片づけを手伝うために、隣町の被災地に入りました。知り合いの家は、頭の高さまで水がきていたようです。1階の家具はすべて水浸し、電化製品や車もダメになっていました。家族は、ボー然としながら後片付けをしていました。

私は、かける言葉も見つからず、ただただ作業をしました。

私以外にも、多くのボランティアが活動していました。中には広島県からきている方もいました。みんな、泥まみれ、ほこりまみれ、汗まみれになりながら、猛暑の中、一生懸命活動していました。

私は55年生きてきましたが、このような災害復旧活動に積極的に参加したのは初めてでした。当初は、被災されたか方々が大変そうだとか、何かお手伝いをしなければとか、そういう気持ちで被災地には入ったような気がします。しかし、被災された方々の姿を見たり、たくさんの人たちで作業を進めたりする中で、うまく説明できない何か違うものが私自身を動かしていました。使命感とか、責任感とか、言葉で簡単に表せない何かが私の駆動力となり、35度を超える暑さも忘れ、無心で作業を続けました。

被災された方にとっては、まだまだ苦労は続きますが、私にとっては、私自身を成長させてくれる貴重な経験だったと思います。

 2学期は、2・3年生は新校舎での授業が始まります。1年生は、しばらくは旧校舎での生活です。引っ越し作業には、たくさんの生徒や保護者が参加していただき、本当にありがとうございました。おかげさまで、2学期をスタートすることができます。本校のキーワードは、自律・共生・貢献ですが、貢献の部分が、実践できたのではないでしょうか。

 2学期は大きな行事が続きます。まずは体育祭、3年生を中心に、生徒一人一人が持っている力を、みんなのために学校のために、使ってほしいと思います。