学校の様子

地域の未来を考えよう

 10月17日(月)6時間目の総合的な学習の時間に「のと栄能ファーム 代表 山下 祐介さん」をお招きして、講演をしていただきました。

山下さんは金沢出身の方で、高校、大学、大学院では、農業と全くかかわりのない勉強をされていましたが、祖父母が町野町金蔵で行っていた農業を続けていくことができなくなり、里山の素晴らしい風景や、農業遺産としてのこの地を守りたいという思いから、祖父母の田を引き継ぐことを決意されたそうです。

山下さんの生い立ちや将来の夢の変遷をお話しいただき、奥能登の農業の現状や現在危機的な状況にあることなどを通して、中学3年生が故郷に誇りを持ち、将来について考えてほしいことを投げかけてくださいました。3年生に、「将来の夢は具体的に決まっていなくても、『お客さんが喜んでくれていることを考えて仕事をすること、いろんな方向からのアプローチで夢につながる』という考え方で夢を捉えてもいいんじゃないか」と伝えていただきました。3年生からの、農業で働く人材のこと、地元で働くことの不便さなどの質問についても、真摯に答えていただきました。

3年生は、今回の学習を通して「地域の未来を考える」ための視点が増えたのではないかと思います。