新規日誌1
職場実習先を知ろう
~職場実習先を知ろう~
七尾特別支援学校輪島分校 就労サポーターと連携した知的障害生徒の進路指導と就労支援の取組
「のとで生きたい!のとで働きたい!」
輪島分校で自作教科書『職場実習先を知ろう』を製作
『職場実習先を知ろう』最新版(用語解説あり):最終更新R4.pdf
目的
生徒自身が実習先や就労先を決めるための情報提供の冊子
ポイント①自己選択・自己決定のための就労支援冊子
この冊子は、知的障害のある生徒の「自己選択」「自己決定」を育み、周囲の大人が決めた職場実習先や就職先ではなく、生徒自身が働く内容、時間、場所、給料などを知り、自分の将来を自ら選択・決定していくための教材です。
ポイント②生徒の夢をかなえる教科書
この冊子は、生徒自身が「働く」ことを具体的にイメージして学べるように、仕事の種類、月収・年収、通勤するための時間や手段などを掲載しています。生徒自身が主体的に学び、自分自身の進路を決めるために役立ちます。
ポイント③保護者との連携を強化したキャリア教育
この冊子は、小学部や中学部の保護者面談の機会に紹介したり、保護者が自由に閲覧できるようにすることで、保護者が子どもの将来の見通しを少しでも持ち、安心してもらえるように、また保護者の就労に対する意識を高め、学校と保護者が連携しキャリア教育の推進を図ることも可能である。
経緯
県教育委員会の事業「障害のある生徒のインターンシップ促進事業」において就労サポーターの派遣を活用し、協力のもと制作。
就労サポーターには、
①作業学習等の授業の実施状況の点検・評価及び学校に対する指導・助言
②作業環境の整備、安全管理、作業工程・方法等の点検・評価
③作業補助具の開発支援等の内容で助言をいただいている。
進路担当からの一言
○国語
授業で読み物として活用し、出てくる漢字を調べたり、言葉の意味を調べたりします。
○数学
実際に掲載されている各企業や事業所の給料(工賃)などをもとに、月収や年収を計算したり、その中からどれだけ趣味にお金が使えるかなどを考えます。
○情報
冊子に掲載されている企業や実習先の住所をもとに、自宅からの通勤方法や距離、時間などを調べます。
今年度、本冊子を活用した授業を実施します。実施後は授業を受けた生徒の感想を掲載を予定しています。
保護者からの感想
高等部2年の保護者
こんな冊子を待っていました! 息子が特別支援学校から卒業して、どんな仕事に就くのか不安だったし、インターネットで調べてもなかなか親が欲しい情報がありませんでした。自分の住む地域の会社や福祉事業所の情報がわかりやすく掲載されているので、親子で「どこで働きたい?」と話し合うことができました。
中学部3年の保護者
まだまだ子どもが将来働くなんて想像できませんでした。けど、高等部の保護者から「実習がはじまるよ」と聞いて、漠然と不安に思っていました。この冊子には高等部の実習先や卒業生の就職先が載っているし、「こんな仕事があるんだ」と知的障害のある人ができる仕事を知ることができるので安心できます。
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