光と風と音のある学校
~自然を生かした森の学校~

 平成4年夏、金津小学校建設の立地条件を調べに訪れた安藤忠雄氏が緑の高台に立ち、涼風を肌で感じながらわいたイメージ。それは、「自然の光と風と音のある学校」であった。そして、「日本の学校の見本となるような、森の学校をつくりたい」と熱っぽく語った。周辺には、小鳥がさえずり、虫が飛び交い、さわやかな風と太陽の恵みをいっぱい受ける森の学校…。静寂、意欲、躍動を表現するにはまさしくぴったりの環境。「あえて平地に造成せず、斜面を生かした校舎。そして、教える場でなく、考える子を育てる場としての学校を」と建設の理念を述べられて造られたのが、金津小学校である。

―「金津小学校竣工要覧」より― 
学校経営方針

 

1 経営理念

「光・風・音」のある学校

・可能性を最大限に伸ばし、一人一人が光り輝く学校・・・「光」

・地域に開かれ、組織的・協働的に取り組む風通しのよい学校・・・「風」

・温かな人間関係の中、明るい声が響き合う学校・・・「音」

 

2 教育目標

(1)校訓「質実剛健」(飾り気がなくまじめで、心身ともに強くしっかりしていること)

(2)学校教育目標 「自ら学び、心豊かで、たくましく生きる金津っ子の育成」

 

3 中・長期経営目標

   <めざす児童像>

 ◎感(かん)じて進んで学ぶ子

  ・主体的に学び、知識・技能を身につけようとする (主体的な学び)

       ・友達と学び合い、課題を解決しようとする    (協働的な学び)

 ◎仲間(なかま)を思いやる子

  ・分け隔てなく接する      ・友達の良いところを認め、応援する

 ◎ねばり強(づよ)く取り組む子

  ・自ら考え行動する       ・目標を持ち、最後まで頑張ろうとする     

 

<めざす教師像>

・高い使命感を持ち、常に自己研鑽に努める教師

・子供の思いを受け止め、子供への働きかけを惜しまず、ともに成長を喜び合える教師

・組織の一員としての役割を自覚し、協働して学校運営を推進する教師

・家庭や地域から信頼を得られるように努力し、連携して児童の成長を目指す教師

 

<めざす学校像>

・「知識・技能」、「思考・判断・表現力等」、「学びに向かう力・人間性等」の三つの柱をバランスよく育成し、 可能性を最大限に伸ばす学校

・子供を第一に考え、教職員が組織的・協働的に取り組む学校

・保護者や地域から信頼され、連携して子供達を育てる学校

・一人一人が大切にされ、温かな人間関係の中で、全ての子が安心して過ごせる学校

 

4 カリキュラム・マネジメント

(1)カリキュラム・マネジメントの柱

  「自ら考え行動する力」の育成

(2)現状

 ・カリ・マネの柱について、職員が共通理解をしながら取り組んでいる。

 ・昨年度より教務主任を中心に評価についても検討し、評価内容・方法・時期について共通理解をしながら進めているところである。

(3)取組内容

 ・「課題を見出し,計画を立て,解決する力の育成」を日々の授業や行事・特別活動の中で意識して取り組む(課題解決型の学習、教科横断的な視点)。

 ・総合的な学習の時間や生活科の学習を通して評価し、改善を図る(PDCAサイクルの

確立)。

 ・学校コーディネータを窓口に、全学年が計画的に地域の人材や恵まれた自然環境を活用した教育活動に取り組む。

 

 5 短期経営目標(今年度の重点目標)

(★市重点目標における取組内容、下線は特に重点とする目標や取組)

 

(1) 学力の向上

ア 「ねらいを達成する授業後半の深い学びの充実」に向け、授業改善を図る。★1

イ こまめな机間指導による個別指導、帯タイムの効果的な活用、1人1台端末を活用した個別最適な学習等により、個に応じた学力の向上をめざす。

ウ 学び合いの土台となる「金津っ子学びのスタイル~あさはよし~」の着実な定着を図る。

エ 1人1台端末を活用した効果的な学習に努める。

 

(2) 生徒指導の推進★2・3

ア 「めあて」や「きまり」に対する自己評価を定期的に行い、よりよい行動への意識と実践力を高める。

イ 生徒指導の視点に沿った教育活動を通して、自他を大切にする心情を育成する。

ウ いじめ・不登校・問題行動の早期発見に努める。事案に対しては全職員で情報共有を図るとともに、迅速にケース会議を開催し、組織的に対応する。長期の不登校に対しては、保護者も交えてケース会議を実施し、一人一人に応じた支援を継続的に行う。

エ 特別支援教育についての理解を深め、だれもが安心して学べる環境を整える。

 

(3) 情操豊かな心の育成

ア 道徳の授業を中心に、道徳教育の推進を図り、道徳性を養う。

イ 「金津の森」を活用した自然体験活動や、講師を招いての文化的体験活動、交流活動に取り組み、豊かな感性を養う。

 

(4) 健康と体力の向上

ア 「体力アップ1校1プラン」をもとに、体育の授業や「風っ子タイム」「のびのびタイム」を通して体力向上の目標達成に努める。

イ 健康課題の解決のための継続的な取組を実施するとともに、家庭と連携してよりよい生活習慣の定着を図る。 

 

(5) 家庭や地域から信頼される学校づくりの推進

ア 各種たよりやホームページ等により、積極的に学校の情報を発信する。

 

(6) 多忙化改善と人材育成

ア 提案内容や会議の効率化を図るとともに、最終退校時刻の設定を行う。(毎週水曜日の

定時退校の徹底)

イ  PDCAサイクルを意識した提案と達成状況の把握により、責任を持った業務の遂行に努める。★4