校長先生のブログ

海も空も輪島の宝 

                                              海も空も輪島の宝 
                                       ~世界へ羽ばたけ!輪島の星!~
                                                                                          2月26日(月)

 

   平昌五輪が韓国で行われ、日本の選手たちの活躍ぶりが報道されていました。その中で、河井小学校出身の小口(旧姓大向)貴子さんが、女子スケルトン競技に出場しました。輪島から五輪に出場したのは、1956年メルボルン五輪、1960年ローマ五輪、1964年東京五輪で水泳競技の山中毅さん、大崎剛彦さん、井筒賢造さん以来です。54年ぶりの快挙です。2月16、17日は、輪島市役所で大型テレビでの観覧会が行われ、地域住民の方がたくさん集まって「輪島の星」に熱い声援を送りました。小口選手は、戦い終わって「悔しさでいっぱい。でも最後にベストタイムが出たのは自分を褒めてあげてもいいかな。」と涙と笑顔で語り、五輪を締めくくったそうです。地元後援会長さんは「子どもたちに輪島から世界へ羽ばたけることを証明してくれた。本当に感謝ですね。」とねぎらっていました。スポーツを通して、私たちに、感動と夢、そして、地域の絆を与えてくれています。


環境という「レール」に乗って!
    小口貴子さんは、大学でスケルトンという競技に出会いました。輪島では、全く知らない競技です。未知の世界です。いい成績を残すために練習に耐え、さらにタイム縮めるための研究をし、大会に参加しての繰り返しだったと思います。大学での練習環境や指導環境が整っていたこと、社会人でも継続して活動できて力量を向上させる環境が整っていたからこそです。そのレベルでは、あたり前のことなんですが、環境は、将来の成長に大きく関わってきます。このレールこそ「夢へのレール」です。夢を実現させる土台となっているのです。
 学校でも、学習や生活環境の整備をよりよくしていかなければなりません。また、「やればできる!やったらできた!もう少し頑張る!」という活動意欲と成功体験のプラスの相乗効果で成長をうながしたいです。


競技力向上の努力=学力向上の努力
   自分の力量を高めるためには、まず、練習に打ち込むしかありません。繰り返し繰り返しの鍛錬です。指導者は、その競技の特性をきちんと捉え、めざす姿に向けて指導法を工夫しなければなりません。瞬間的な場面を察知し、判断力や実行力など自己決定力をつけることも欠かせません。選手は、練習を「やらされている」のでなく、自己成長のために「進んでやる」姿勢がスタートラインです。スポーツは、勝ち負けがつきものです。しかし、相手との戦い、タイムとの戦い、今までの自分との戦いなど比べる対象が違う場合があります。自己ベストが至福の喜びです。1つの戦いが終われば、次の戦いへの準備が始まります。
 競技力向上の考えは、学力向上の考えと同じようだと思います。新学習指導要領の子どもたちに身につけてほしい力として、情報収集力(知識・理解)と情報編集力(思考力・判断力・表現力)と基礎的人間力(学びに向かう力・人間性など)があります。スポーツで頑張ることも勉強で頑張ることもその仕組みは同じと考えます。


    河井小学校には「海も空も輪島の宝」という合言葉があります。職員室や児童玄関にも掲示してあります。以前は、どの学年2クラスで「海組」と「空組」がありました。学校や家庭や地域(輪島)にとってとても大切な子どもだよという意味です。学力、体力、心力をどんどんつけて、石川県、日本、世界で活躍できる土台づくりをしていきたいです。
 
   今後とも、子どもたちのよりよい成長を願った学校教育活動へのご理解、ご協力をよろしくお願いします。