校長先生のブログ

「感謝」「元気」「笑顔」「真剣」「本気」が溢れる演奏

 「地域に愛されてみんなが笑顔になる金管2020」を合言葉に、休校明け、学校生活が軌道に乗り始めた頃から、本格的な練習が始まりました。今年の夏も暑く、しかも運動会の練習も重なり、ハードスケジュールの中での練習でした。しかしながら、誰一人として途中で投げ出す人もいない、しかも集中して取り組む姿勢は大変立派でした。

 「伝統を受け継ぐ」、言葉で言えば簡単ですが、その言葉の裏側には目に見えない努力や高学年としての自覚、河井小児童としてのプライドがあるということを、子どもたちの金管練習に取り組む真剣な姿から学ぶことができました。伝統ある河井小の金管鼓隊が50年もの間受け継がれてきたのは、今の5・6年生のような努力できる子供たちがいたからだと思います。

 50年以上続く河井小金管鼓隊にとって、マリンタウン競技場での発表会は、金管歴史の新たな1ページになったかもしれません。最初で最後の発表会になったかもしれません。いずれにしても、子どもたちにとっては、貴重で思い出深い体験になったことは間違いありません。声を合わせ、音を合わせ、動きを合わせ、そして心を合わせ、精一杯演奏しきった子どもたちの表情は、成就感や達成感でいっぱいで、とてもすがすがしい表情をしていました。

 発表会前日、マリンタウンでのリハ―サルを終え、団結式を行いました。その中で、リーダーの多くが口にしたのが「感謝」「元気」「笑顔」「真剣」「本気」「感動」「合わせる」などといった言葉でした。それらは、まさに練習を通して育って欲しいと指導者が願う心でした。発表会では、そんな心を精一杯演奏に込めることができたと思っています。保護者や地域の皆様から頂いた大きな拍手は、本当に有難く心に響きました。

 10月12日(月)朝のこと、郵便受けに一通のお手紙が入っていました。それは地域の方からの心温まるお手紙で、「河井小の演奏に涙が溢れ、心が洗われました。前を向いてまた笑顔で頑張ろうと思いました。」といった内容で、職員一同そして演奏した子どもたちも大変嬉しい気持ちになりました。お一人でもそう思ってくださる方がいらっしゃることが分かり、この発表会を開催した甲斐があったなと思っています。

 最後になりましたが、開会式で鳳至小学校の山岸校長先生もおっしゃっていたように、無事発表会を開催できましたのは、感染予防対策をしっかりととって下さった市民の皆様のお陰と思っています。また、温かい声援を送って下さいました保護者や地域の皆様、本当にありがとうございました。皆様の大きな拍手や声援が励みとなり、子どもたちも最後まで頑張りきることができました。心より感謝申し上げます。今後も地域に愛され、地域に貢献できる子どもたちを育成して参りたいと思っておりますので、変わらぬご支援・ご協力をお願いいたします。  

                                           学校長   松山真由美