校長先生のブログ

チーム河井のリーダーたちの決意表明 いじめを見逃さない学校づくり

チーム河井のリーダーたちの決意表明

 4月の6年生の学年集会で、話をする機会があり、令和5年度の合言葉「チーム河井で№1をめざしベストをつくそう」の意味や、チーム河井のリーダーは6年生であること、そして一年後の学校の景色を楽しみにしているというお話をしました。全員が真剣な表情で聴いてくれました。その後、学級で最上級生としての決意表明を文書で書きました。話をしっかりと聞いたことが分かるとても素晴らしい内容でした。児童の作品を1点紹介します。

 
 私は1年生や下級生に「こんな6年生になりたい」と思ってもらえるような6年生になりたいです。6年生の合言葉「55人で超一流へ」を意識して、もっと自分を高めて行こうと思います。そのために、金管やその他の行事など何事も全力でやり、6年生はすごいということを全校に広めたいです。でも今のレベルでは「こんな6年生になりたい」と思ってもらえないと思います。今はできないからこそ、3月の卒業式までに6年生全体のレベルを上げ、卒業式に先生方に感謝を伝えたいです。そのために日頃から全力ですごいたくさんがんばります。協力して力を合わせて、先生方を困らせないようにして、下級生のお手本になりたいです。楽しむことも忘れずに6年生としてはじないような行動をします。全員で最後に最高の景色を見たいです。最後の日にこの仲間でよかったと思えるようにこうかいしないようにしたいです。~一部省略~

 

 このような文章をたくさんの人が書いてくれていて、本当に自慢の6年生たちだと思いました。そしてみなさんの意気込みが熱く伝わり、感心しました。毎日全力では疲れ果てますので、時にはゆっくり休みながらその気持ちでがんばってくださいね、心の中で思う校長でした。

 

いじめを見逃さない学校づくり

児童が安心して学べるように、今年度もいじめを見逃さない学校づくりを進めて行きます。文部科学省では次のようにいじめを定義しています。「いじめとは、児童等に対して、当該児童等が在籍する学校に在籍している等当該児童等と一定の人的関係にある他の児童等が行う心理的又は物理的な影響を与える行為(インターネットを通じて行われるものを含む。)であって、当該行為の対象となった児童等が心身の苦痛を感じているものをいう。」と定義しています。そして具体的には次のような例をあげています。

 
いじめの態様(令和4年度 問題行動・不登校等調査の例)

・冷やかしやからかい,悪口や脅し文句,嫌なことを言われる。

・仲間はずれ,集団による無視をされる。

・軽くぶつかられたり,遊ぶふりをして叩かれたり,蹴られたりする。

・ひどくぶつかられたり,叩かれたり,蹴られたりする。

・金品をたかられる。

・金品を隠されたり,盗まれたり,壊されたり,捨てられたりする。

・嫌なことや恥ずかしいこと,危険なことをされたり,させられたりする。

・パソコンや携帯電話等で,ひぼう・中傷や嫌なことをされる。

 

文科省では、学校にはいじめが必ず起こりうるものとして対処すること、そしていじめを見つけて、

認知(学校でいじめと判断すること)して適切に対応することを強く求めています。いじめを見逃さず指導し、重大事態に陥らないようにすることが重要だとしています。本校でも毎年、数件のいじめを認知し、教育委員会に報告し、継続的に指導や見守りを行っております。

いじめの重大事態

・生命、心身又は財産に(対する)重大な被害

・相当の期間学校を欠席することを余儀なくされている状態
 

今年度の本校のいじめを見逃さないための取り組みは以下の通りです。


※全ての子どもたちの育ちをサポート 【発達支持的生徒指導】

・児童が自分で決定し、任される(よいと思うことを進んでする)場面を設定する。→学校経営ビジョン

・縦割り班活動(掃除やなかよし集会)により自己有用感を育む。

・「よさを見る目」を育む「かがやく河井っ子」の取組を行う。

・認め合う気持ちを育む挨拶運動を行う。

・特別活動活動の話し合いの充実(話し合いのルールや手順の理解)→学校経営ビジョン

 

※全ての子どもたちがいじめをしない態度や働きかけ【課題予防的生徒指導】

・道徳や学級活動で、いじめが生まれる構造を明らかにして、いじめをしない態度を働きかける

・なかよしアンケートの実施と聞き取りを行う。

・学級の居心地などを質問するQUアンケートの実施と分析をする。

 

※適切な対応を怠ればどのいじめも深刻化するという危機意識を共有【困難課題対応生徒指導】

・「事実の確認「話を聴く」「納得」に基づいた生徒指導及び保護者対応→学校経営ビジョン

・児童理解の会で児童の様子を共通理解する。   

・終礼時に、児童のどんな行動に対しどんな指導をしたかを情報共有する。

・スクールカウンセラーとの教育相談(火曜日)を行う。

・いじめ対応アドバイザー(年2回)による学校のいじめの対応の点検・評価・助言を受ける。

~「発達支持的生徒指導」「課題予防的生徒指導」「困難課題対応生徒指導」の用語は 文部科学省R5生徒指導提要より~

 

 悩みがあれば担任はもちろん、河井小職員の誰でも構いませんので相談するように、保護者の皆様からも働きかけていただければと思います。河井っ子の健やかな成長のために今後もご理解とご協力をよろしくお願いいたします。

 

学校長  六田 茂行 
悩みがあれば担任はもちろん、河井小職員の誰でも構いませんので相談するように、保護者の皆様からも働きかけていただければと思います。河井っ子の健やかな成長のために今後もご理解とご協力をよろしくお願いいたします。