運動会のご参観・温かいご声援に感謝申し上げます
10月9日(土)すばらしい秋晴れのもと、令和3年度の運動会が行われました。今年度は幼稚園の運動会と重なったため、午後開催とさせていただきました。初めての午後開催のため少々戸惑ったものの、午前中の3年生から6年生の「よさこい河井ソーラン」や低学年の「ダンス」のリハーサルを多くの保護者や地域の方々にも見ていただくことができ、午後開催の良さを発見することができました。また、今年度は新型コロナウイルス感染症拡大防止のため、人数制限を設けての開催といたしました。これにつきましてもご家族の皆様にはご迷惑をおかけしたことと思います。大変申し訳ございませんでした。来年こそは従来通り、ご家族皆様がそろって参観できますようコロナウイルスの収束を祈るばかりです。
今年度の運動会練習の開始にあたって、職員に「運動会を通して育てて欲しい力」をお願いしました。一つ目は「集団行動力」。二つ目は「勝敗へのこだわりと結果の受け入れ方」。三つ目は「高学年の心の育成」。そして最後に児童の姿を通した学校力の発信です。
皆様の目からご覧になられてどうだったでしょうか。
一つ目の集団行動力として取り組ませたのは①時間を守る②あたたかな聴き方③駆け足で素早く移動するの3点です。効率よく練習を進める上ではどれも大切な行動となりますが、低学年の子どもたちにとってはどれも難しい行動でもあります。しかしながら、授業前の先生方の声掛けと授業後の評価により、子どもたちは確実にできるようになってきました。身に付いた集団行動力は授業に求められる規律ある態度、協力性、集中力につながると考えます。
二つ目の「勝敗へのこだわり」については、縦割りの応援練習に特に顕著に表れていました。何回か練習を重ね、いよいよお互いの応援を見合う場面がやってきた時のことです。普段の授業ではほぼ見られない光景でした。低学年でさえ、微動だにせずじっと相手チームの応援を見いる姿に鳥肌がたちました。「これは本気だ。すごい」と。何がここまで子どもたちを真剣にさせるのかと考えたら、やはりその源は高学年の真剣な姿にあったと思います。毎日の練習に手を抜くことなく、これでもかと思うほど声を出し切り、全体をまとめようと必死に頑張ってきた高学年の姿を見てきたからです。河井小のすばらしい伝統・校風を伝えるために頑張ってくれた高学年の力はとても大きなものでした。運動会が終わった後、6年生の教室では記念撮影が行われていました。同じクラスでいながら、紅組、白組に分かれなければならない6年生ではありますが、互いの健闘を讃えあったからこそ、あの写真の一人ひとりの充実した笑顔が生まれたのだと思います。
三つ目の「高学年の心の成長」については、言うまでもありません。6年生には準備にも運営にも後片付けにも関わってもらいました。これらの活動を通して、言われて動くのではなく、自ら仕事を見付けて動ける6年生になってきました。競技中は応援を続け、後輩たちのやる気をアップさせてくれました。もちろんどの競技にも本気で踊り、本気で走り、本気で取り組むすばらしさ、カッコよさを見せてくれました。また、4年生以上の子どもたちの働きも立派でした。競技中の低学年の面倒を見ることは大変だったでしょう。でも高学年のリードがあったから低学年の子どもたちもスムーズに動くことができたと思います。放送もしっかりと練習をして、運動会を盛り上げる放送ができました。
このように2週間ほどの運動会練習を通して、子どもたちにはいろいろな力が身に付きました。本気で取り組む力、根気強く取り組む力、自分を表現する力、心を揃えて動く力、友だちと一緒に頑張る団結力、助け合う協調性、同じ目標に向かって努力する連帯感などです。このような力が今後の学校生活にも十分生かされるよう、指導の継続を図ってまいりたいと思います。
最後になりましたが、保護者の皆様、ご家族の皆様、地域の皆様、最後まで子どもたちに温かいご声援を送っていただきましたことに感謝申し上げます。皆様からのご声援が子どもたちの大きな励みとなり、最後まで全力でやり遂げることができました。また、後片付けに際しましてもご協力いただき大変助かりました。後片付け後の皆様からの拍手が心に染み、「また、頑張ろう」と私自身も励まされました。ありがとうございました。今後も充実感・達成感で一杯の子どもたちの笑顔を求めて、全職員で力を合わせ学校運営をして参りますので、ご支援・ご協力の程よろしくお願い申し上げます。
学校長 松山 真由美