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終業式

終業式で児童にお話ししたことの一部を紹介します。

  

校長室の窓に,現在,蛙(かえる)が一匹くっついています。窓の向こうだからなのか,近づいても逃げる気配がありません。蛙は,運動場の方を見ていました。もしかして,「世界は広いなあ。」と考えていたのかもしれません。そんな蛙の姿を見て,ある諺(ことわざ)を思い出しました。「井の中の蛙(かわず)大海を知らず」。井戸の中で育ち,ずっと井戸の中で生きてきた蛙は,世界は広く,そこに大きな海が広がっていることを知りません。おそらくこれからもずっと知らずに生きていくのでしょう。

2日前,本校の児童代表が,県陸上に出場しました。その中の一人であるI君は,走り高跳びと80mHに出場しました。I君は,最初の種目である走り高跳びで,自己新記録の1m20を成功させました。(次の1m23は失敗。)そしてサブグラウンドに戻ってきました。当然,次の種目である80mHの練習をするのかと思ったら,再び,走り高跳びの練習を始めたのです。すごい選手が県内から集まった県陸上の走り高跳びでは,1m20を遙かに超える高さに,何人もの選手が成功していました。それを目の当たりにしたI君は,まだまだ高く跳びたいという,自らの目標を見つけたのです。彼に聞いたところ,中学生になったら陸上部に入るとのこと。この大会は,彼にとって,「大海」を知った,意義あるものとなりました。

児童の皆さん,この夏休みにいろいろなことを経験,体験して下さい。2学期の始業式には,一回り大きくなった皆さんと会えることを,楽しみにしています。