2024年11月の記事一覧
PBSと「インナーゲーム」ところで「インナーゲーム」ってご存じですか?
おはようございます。幼いころ、雪が降る前に必ず雷が鳴ると聞かされてきました。(皆さんはどうですか?)今週末雷とともに、あられが降っています。冬の雪だよりがもうすぐそこまで来ているようですね。
今日も一日いい日でありますように。
PBSについて、私が思っていることを一つ。
本校で取り組んでいるPBS(ポジティブな行動支援)ですが、児童・生徒の良い所を認め、ポジティブな行動を増やすことで、問題行動が発生する機会や回数、時間を減少させるというものですが、ここに「インナーゲーム」への理解が入ると面白いなと、最近思っています。
ティモシー・ガルウェイが唱える「インナーゲーム」は、人の心の中にはセルフ1(指示や反省をしている自分自身、時に自分自身を叱責・罵倒することもある)と、セルフ2(本来自分自身が持っている力を発揮する。ただし、セルフ1による指示・命令、ときに叱責などに大きく影響される自分自身)が存在するというもので、人は、セルフ2に任せておけば何事も上手に行動、或いはプレイしようとするものなのだが、「ああしろ、こうしろ。」だとか、「なんて下手くそなんだ。」などとセルフ1の内なる声(人が自らの内側に作りだした教えたがりのコーチ)に邪魔され、自分の思い通りの行動やプレイができなくなる。セルフ1は常にセルフ2の上に立ち、支配的であり、評価を下し、時にその評価は自己肯定感を下げてしまうことにつながる。このようなことは誰もが一度は経験したことがあるのではないでしょうか。
ここからは私の私見ですが、児童・生徒たちは本来正しく行動できる力を持っているはずであると考え、行動支援をしていく。このような立場に立って、児童・生徒の良いところを認め、褒めて行動として引きだしていくことがいわゆるPBSだと考えています。子どもたちの力を信じ、子どもたちに委ねることで、大きく力を発揮し成長していくと信じています。
教員が「あれダメ、これダメ。」「なんでできないんだ。」などとネガティブな声掛ばかりしていては、本来持てる力を子どもたちが発揮できないばかりでなく、違った方向へ向かうことで、児童・生徒と対立関係に陥ることにつながってしまう。このようなことはこれまでもたくさん経験してきました。
子どもたち自身の中にもセルフ1のような小言をいう存在がいるにもかかわらず、教師がそれに追い打ちをかけるように指示・命令等を続ければ、誰もがいやになるに違いありません。
ちなみにセルフ1を黙らせ、本来持つ力を発揮する方法としては、インナーゲーム理論を踏まえたテニスの指導法「バウンズ・ヒット法」があるのですが、それは相手コートからかえったボールが自コートにバウンズした時を「1(イチ)」ラケット面にボールがヒットしたときに「2(ニイ)」というだけなのですが、これが見事に相手コートへボールを打ち返す結果となるのです。「1(イチ)、2(ニイ)」と言うだけでセルフ1を黙らせることができる。人は同時に2つのことをすることができない事を応用しているのですが、PBSも同様によい行動と悪い行動は同時に現れることはない。良い行動を増やすことでマイナスな部分を減らしていくと言うところではインナーゲームと一緒だと思っています。
私たち教師のポジティブな言葉かけは、子どもたちの良い行動をどんどん増やしていく。そのためにも子どもたちの力を信じ、子どもたちに委ね、勇気をもって実践していくことが大切なのだと思っています。
長文すみません。ここまで読んでいただいた方にはお礼を申し上げます。
週末です。
「がんばろう のと がんばろう いしかわ」
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今日も楽しく一生懸命
冷え込んでいます
おはようございます。昨晩から早朝にかけて、天候も荒れ、時折あられ混じりの雨模様。すっかり冷え込んでいます。暖かくしてお過ごしください。
今日も一日いい日でありますように。
今日、明日と期末テストを実施します。通常ですとテストとテストの間の休み時間を10分に設定しているのですが、今回から15分設定とします。少しでも生徒たちにゆとりを持ってテストを受けてもらいたいということと、教員のテスト回収・確認業務をゆとりを持って行いたいという、2つの理由から実施します。
これもひとつの多忙化改善につながるのではないかと思います。これまで当たり前だった学校の常識というものに、しっかりと向き合うことが大切です。「見直す」と一気に行くのではなく、「見つめ直す」この過程が私は必要だと考えています。
校則についてもそうです。校則を「見直す」と一刀両断するのではなく、「見つめ直す」ことで今まで継続してきた良いところを理解し、受け入れながら、改善するところ、廃止するところがあれば実行する。そして、規則でがんじがらめにするのではなく、生徒も教員もお互い幸せになれるように「見つめ直す」「あれダメ、これダメ」と注意してばかりではお互いの幸せにはつながりません。
このことは、前任校での「自由服登校週間」の取り組みで学びました。何事もまず「やってみなければわからない。」いわゆる「冷暖自知」です。私たち教師は、今までの経験則(自分たちが生徒の時に指導されてきたことも含めて)から「〇〇はダメでしょう。」といった考えにとらわれています。それはだれも疑うことをしてきませんでした。指導する場合、一定の規準(マニュアル)があればだれもが一律の指導ができます。今はもうありませんが、スカートの丈はひざ下何センチまでとか、頭髪は「中学生らしい・・・。」
何をもって中学生らしいのか、数十年前では暗黙知で理解できた?(理解させてきた。過去にはわかっていてもあえて守らないということが多々あり、トラブルが勃発してきました。) ことですが、多様な価値観が尊重される今、一律のルールや規則、マニュアルに頼るのではなく、教員も生徒もお互いに理解しあい、合意の下でルールを策定する。「守りなさい。」ではなく、「守ってるね。できてるね。ありがとう。」と認めあえる学校社会を作っていく必要があると考えます。ルールは教員の指導のためにあるのではなく、生徒が幸せに学校生活を送るためにあるものだと、その幸せを私たち教員が後押しする。学校ではお互いのQOLの向上を目指していく。
そうじゃないかなぁといつも思っています。
地震が続いています。
「がんばろう のと がんばろう いしかわ」
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今日も楽しく一生懸命
歌仙巻きにチャレンジ
おはようございます。南風のため、この季節では珍しいぐらい暖かい朝を迎えています。
今日も一日いい日でありますように。
3年国語科の授業で、松尾芭蕉ゆかりの歌仙を体験しました。事前学習として山中温泉の芭蕉の館を訪問し、平井館長から松尾芭蕉についてお話をいただき、今日がその本番です。
歌仙を巻くとは、連句の一形式である歌仙を巻いていくことを指します。歌仙は、5・7・5の長句と7・7の短句を交互に36句連ねたもので、最初の3句を発句、脇、第三、最後の1句を挙句と呼びます。
歌仙に通じている橋本さんを講師に招き、授業に入ってもらいました。橋本さんがこの校舎に入ってきたときの思いを詠んだ句は、
「冬うらら森の記憶を学び舎に」
これを発句として、これに答えるように生徒たちが、季語辞典を片手に「七・七」で句を連ねていきました。
今朝の北國新聞にも記事が載っていますので、ご覧ください。
生徒たちは、
「寒き時間が年輪になり」
「たい焼きを両手で包む遊歩道」
と詠みました。なかなかやるじゃないですか。
はじめは慣れない様子でしたが、進めていくにつれて、面白い句が出来上がりました。
昨日は3年1・2組で行いましたが、今日は3年3・4組で行います。今日はどのような句が詠まれるか楽しみです。
「がんばろう のと がんばろう いしかわ」
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今日も楽しく一生懸命
第41回公益財団法人中学校体育連盟研究大会 金沢大会
おはようございます。
久しぶりの更新となってしまいました。
今日も一日いい日でありますように。
先週は金沢市において、公益財団法人日本中学校体育連盟研究大会金沢大会に県中体連副会長として出席するために、水曜日から金曜日までの3日間、学校を開けていました。
全国の中体連関係の先生方が集い、中体連又は部活動が抱えている問題点を研究し各県代表が発表し、協議する会でした。私が担当した第一分科会は、「中体連の組織及び協議会の在り方とその運営」という協議題の元、静岡県と山形県の中体連の先生方が発表してくれました。
各県とも、抱えている課題は様々ですが、一番の問題は部活動の地域移行や少子化の問題です。発表の後の協議会は大変盛り上がりました。
その中でも、長野市は来年の夏以降、学校部活動を全面廃止し、地域へすべて移行するという、大胆な施策に取り掛かっているそうです。今後、長野市の動向に注目していきたいと感じました。
各県の方との懇親も深まり、充実した3日間でした。大学卒業以来、十数年前に一度、石川県で行われた全中スキー大会でチラッとお会いした先輩にも再開することができました。懐かしいお顔を拝見し、楽しいひと時を過ごすことができました。
「がんばろう のと がんばろう いしかわ」
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今日も楽しく一生懸命
正直に生きる
おはようございます。寒い日になりました。体調管理には十分気を付けてください。
今日も一日いい日でありますように。
今月の言葉(もうずいぶん経ってしまいましたが)
正直の頭(こうべ)に神宿る
―義経記―
:誠心を守って正直に世を渡る者には、必ず神の助けがあります。誠は宝の集まり所で、正直は一生の宝です。
白山本宮 白山比咩神社
「がんばろう のと がんばろう いしかわ」
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今日も楽しく一生懸命
ROBORAVE―KAGA
おはようございます。ぐっと気温も下がり、とても寒い日になりました。前日との寒暖差が大きすぎ、身体がついていってないような感じがします。体調管理には十分気を付けていきましょう。
今日も一日いい日でありますように。
この週末、加賀ロボレーブ国際大会2024がみやびの宿 加賀百万石で開催されました。本校の生徒たちはa-MAZE-ingという競技に参加しました。残念ながら決勝には進めませんでしたが、2日間の予選に一生懸命取り組んでいました。
a-MAZE-ingとは、設定されたコース(写真中央のジグザグコース)をいかに早くかつ正確に完走するかを競う競技です。
今大会の ルールと採点については以下の通りです。
■ 制限時間 2 分以内にトラックを完走してください。
■ スコアリングに回数制限はありません。チームが得た得点のうち、良いほうから 5 回のスコアの合計で、上位 8 チームが決勝トーナメントに進みます。
■ 直線・コーナーを前輪が得点ゾーンを通過するごとに、それぞれ 50 点・100 点が与えられます
■ 制限時間 2 分以内であればトラックから落下してもスタート位置から何度でも挑戦することができ、2 分の間に到達した最高地点までの得点がそのスコアリングにおけるチームの得点となります
■ 競技中にトラックから落ちるなど、走行不能とみなされた場合、競技は終了し、その時点で獲得したポイントがそのまま得点となります。小学校部門の可能獲得得点は500点、中学校部門の可能獲得得点は800点です。
■ 2 分以内に完走した場合、残った秒数の整数部分がボーナスポイントとして得点に加算されます。
■ ロボットはスタートラインの後端とロボットの最後端を併せた位置にセッティングし、スタートさせます。ロボットの最後端とは、トラックに接地している、していないにかかわらず、ロボットに終端部分を指します。
■ ロボットはトラックの上面だけ接することができます。側面に触れた場合、トラックからの落下と見なされます。
コースは事前には知らされないので、そこからロボットにプログラミングしなければなりません。なかなか難しい競技です。そのほかにもたくさんの競技があります。詳しくはこちら
生徒の皆さん、お疲れさまでした。
「がんばろう のと がんばろう いしかわ」
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今日も楽しく一生懸命
ライフプランニングって・・・
おはようございます。今日は曇り空。週末から来週にかけて、一気に冬型の気圧配置。来週は寒くなりそうです。
今日も一日いい日でありますように。
昨日、3年生は5・6限目にソニー生命のライフプランナーの方々に来校してもらい、「ライフプランニング」の授業を行いました。
はじめは生徒たちも何をしていいのかわからず戸惑っている様子も見られましたが、そこはプロ。アイスブレイクから始まり、生徒たちをノリノリにさせてくれました。
時間がたつにつれ、場も和み、いろいろな会話が漏れ聞こえてきました。
家族構成は、夫婦、子ども2人の4人家族。「車は2台」、「家を建てて」、「海外旅行は年2回」、「子どもは大学に行かせる」、「給料のいい仕事に転職する」
「75歳まで働く」「それまで働けるの…」
夢・夢・夢の夢だらけの会話が続く。
生徒たちのライフプラン
その結果がこれです。
大赤字。
プランナーの方が修正したものがこれ。
夢を実現するために、「ここを削ってこうしよう、これは譲れないのならこうしようか・・・。」などなど話を進めながら現実味のあるプランに仕上げてくれました。
夢を語るためには、時には現実的なものを受け入れなくてはなりません。特に中学生にとっては、「高校にいくらお金がかかる。大学に行くとなると…。」とか、「就職し結婚し家庭をもって家を建てる、車を購入する。ローンて何?・・・。」
この授業で改めて「生活する」とか、「学校に行かせてもらっている。」などといった「普通」と思っていることに気づかされたのではと思います。
さあ、夢を現実のものにするために、今日のことを忘れずに夢に向かって進んでください。
「がんばろう のと がんばろう いしかわ」
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今日も楽しく一生懸命
計画訪問が終わりました
おはようございます。今日はやや遅めの更新です。
気持ちの良い秋晴れですね。
今日も一日いい日でありますように。
昨日の計画訪問は県教育委員会、小松教育事務所、市教育委員会そして、市内小中学校で希望のあったの先生方をお招きし、公開授業並びに研究授業を実施し、恙無く終了しました。
全教職員が「委ねる授業」にチャレンジするということで、それぞれが工夫を凝らし、授業公開できました。ここに至るまでに、小松教育事務所、市教育委員会の指導主事の皆さんにはいろいろとご助言・ご指導をいただきました。改めて御礼申し上げます。ありがとうございました。
さて、私個人の考えなのですが、「委ねる授業」を展開するにあたって、「委ねる」ためにはまず第一に生徒たちを信じなければなりません。したがって教育は「性善説」の立場をとらなければならない。「性悪説」では本当の「委ねる授業」は成立しないと思っています。
生徒に委ねるということは、生徒ひとり一人を信じなければなりません。そして一人一人の生徒の良いところを「引き出す」教え込むのではなく、引き出してあげる。これが教師の役目であると考えます。
そして、授業改善についてですが、島宗先生の「インストラクショナルデザイン17の鉄則」の鉄則12「学び手は常に正しいとする視点」を自覚しなければ、授業改善は進まないとも考えています。これがないと改善するどころか、「個人攻撃の罠」に陥ってしまいます。
学び手が学ばないのは「生徒が悪い」とか「教師としての力が無い」というように、それを個人の能力や性格、やる気などのせいにしてしまい、根本的な問題解決に向かわないことを島宗氏は「個人攻撃の罠」と呼んでいます。これは教師あるあるです。
ではなくて、「学び手が学ばないのは、学び手(又は自分自身)に責任転嫁するのではなく、教え手側に工夫の余地を探して改善する」これが授業改善につながるのです。
計画訪問では、本校教師も「学び手」として助言・指導をいただきました。管理職として教職員一人ひとりの学びを見取り、「学び手は常に正しい」という視点を忘れず、今後の人材育成、学校全体での授業改善につなげていきたいと思います。
常に学び続けることを忘れずに。
ありがとうございました。
不得正師不如不学
『正師を得ずんば、学ばざるに如(し)かず。』
学道用心集(五)より
「がんばろう のと がんばろう いしかわ」
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今日も楽しく一生懸命
金沢は色めいてます
おはようございます。今朝は加賀平野に真っ白な霧がかかってました。初冬の風景です。
今日も一日いい日でありますように。
金沢は秋色です。
西洋カエデ、イチョウ、ケヤキ・・・。鮮やかな紅葉です。
昨日の出張の帰りに中央公園を通ってきました。
今日は年に一度の計画訪問、「みんなのチャレンジ・デー」です。職員はもちろん、生徒たちもいつも通り思いっきり行きましょう。
「がんばろう のと がんばろう いしかわ」
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今日も楽しく一生懸命
秋だより
おはようございます。今朝も素晴らしい秋晴れ。太陽がとてもまぶしく感じました。毎日どこかで秋がどんどん深まっていく様子が見られます。今年はこの時期になっても暑い日が多く、紅葉は少し遅いですね。でもいつの日か一気に紅葉が進むと思います。
今日も一日いい日でありますように。
今日は錦城中学校から秋のお知らせを。
ガマズミの赤い実。この季節里山にはたくさんのガマズミがこの赤い実をつけています。少し甘酸っぱいこの実は、食用にもなります。薬酒として用いられたり、ジャム等にも加工できます。
これはゴンズイというそうです。特に食べられるものではありませんが、きれいな赤が印象的です。これも近くの里山に自生してました。
ノブドウの蔓にサルトリイバラの赤い実を飾ってみました。
錦城中学校がある地方町(じかたまち)にはまだまだ自然がいっぱいです。
「がんばろう のと がんばろう いしかわ」
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今日も楽しく一生懸命