校長室ブログ

飛行機 秋の空

 朝、皆さんの登校を待つ場所から、秋空を写してみました。工事の覆いに切り取られて実に青い空が広がっています。清少納言は「秋は夕暮れ…」と仰っていましたが、私は「秋は雲…」とここ数年思っています。夏の終わりの入道雲から始まって、秋になると神様が色々な種類の筆で青く澄みきったキャンパスに自在に白の絵の具を置いているような、そんな絵が広がります。それぞれの雲にはちゃんと名前もついていて、「うろこ雲、いわし雲、さば雲」といった波状雲。「ひつじ雲」と呼ばれる叢雲(むらくも)。ハケですーっとはいたような「すじ雲」など、秋だなぁと感じる雲を見ているのは楽しいものです。

 時に、「〇〇と秋の空」とよく言いますが、これからの世の中ではこういうたとえ方も少なくなっていくのかもしれませんね。また「天高く馬肥ゆる秋」もよく聞きますが、確かに秋の空は高く見えます。これは気のせいではなく、高気圧の出方と雲の種類に原因があるのだそうです。興味のある人はネットで調べてみてください。因みに冬の夜空が美しいのにもちゃんと理由があります。何気なく目の前に広がっている空ですが、そう思うととても神秘的ですね。

 大きな自然の前には、自分の悩みが小さなものに思えてくることがあります。のんびりと秋の空を眺めて、穏やかな気持ちを取り戻せると良いですね。今週もよく頑張りました。来週も元気に登校してくださいね。

     

          

 おまけです。この赤も好き。