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ごあいさつ(令和6年度版)

ごあいさつ

 

 

金沢向陽高校のホームページにアクセスしていただき、ありがとうございます。

 

本校は、昭和45年に普通科高校として開校し、本年度、創立から55年目を迎えました。

まさに「ゴーゴー!」と突き進む年です。平成12年度より導入した単位制の良さを活かし、これまでの伝統を大切にしながらも、インクルーシブ教育の推進に始まる新たな挑戦を忘れずに更なる前進を続けてまいりたいと思います。

さて、本校は普通科でありながらも、2年次から、自分の能力や適性、進路に応じて「進学系」(「文系」「理系」)「ビジネス系」「生活科学系」という系を選択し、様々な科目を学ぶことができます。校訓は「自学」。なりたい未来の自分を見つけ、自分の力と可能性を信じて主体的・積極的に学び努力し続ける、これが金沢向陽のスピリッツです。生徒たちは本校で学ぶことの楽しさや奥深さに触れ、仲間とともに学びを協働的に深めながら、自分が納得できる進路先に進むべく、日々努力しています。

また、部活動も活発で、運動部、文化部とも生徒が意欲的・主体的に活動を行っています。令和5年度県総体優勝で35連覇となった女子バドミントン部、全国大会常連のアーチェリー部、馬術部をはじめ、サッカー部やバレーボール部、卓球部、ハンドメイド部、軽音楽部、華道部、写真部等も熱心に活動しています。

さらに、令和7年度には、いしかわ特別支援学校知的障害教育部門高等部が、本校敷地内に建設される新校舎に移転・開校いたします。本校では、特支校舎と隣接する立地を生かし、障害がない生徒と障害がある生徒が共に学ぶ「インクルーシブ教育」を推進してまいります。全日制普通科の高校生と、知的障害がある生徒との共同学習や交流による日常的な触れ合いは全国的に見て例がなく、1年後の本格実施に向けて、今年度も障害者理解講座の実施や、体育や家庭、芸術等の科目での年間を通した共同学習、また10月にはインクルーシブウィークと銘打ち、多くの科目で授業交流を行います。さらには、サッカー部、軽音楽部を主とする部活動での交流や共同のボランティア活動等も予定しています。全国の同教育の推進校によると、学習活動や交流による両校の生徒の学びは大きく、公平・公正さや思いやりの心が育つなどの人間的な成長につながるとされています。本校においても、いしかわ特別支援学校との交流により生きたインクルーシブ教育を行うことで、多様性を認め敬い合う心を育み、ふるさとにおける共生社会の実現に尽力できる人材を育成してまいります。

中学生の皆さん、心が柔らかな高校生の時に障害がある仲間と一緒に学び、友として繋がるという経験を皆さんの将来の夢へとつなげてみませんか。小学校、中学校、高等学校及び特別支援学校の教員や、障害児施設職員等の職業に就くこと、あるいは共生社会の実現に向けた具体的な施策を提案できる公務員等になることなど、他校では経験できない充実した3年間と、その経験に続く優しい未来があなたを待っています。

中学生の皆さんやその保護者の皆様、先生方で、本校見学の希望や本校についてのご質問がありましたらいつでも私もしくは教頭までご連絡下さい。

今後とも、ご理解とご協力の程、よろしくお願い申し上げます。

 

校長  辻 智子