DXハイスクール

2025年8月の記事一覧

【DXの取組】DXツアー 

令和7年8月7日(木) 希望者36名で滋賀大学データサイエンス学部株式会社イシダ滋賀事業所を訪れました。

午前:滋賀大学データサイエンス学部 模擬講義

准教授 奥村 太一先生に「こころを見る」というタイトルで講義をしていただきました。

講義の概要

・「こころ」は実体として存在しないため、見ることができないが、その働きは行動に現れ、それを記録した様々なデータから「こころ」について議論することができる。

・データから「こころ」を見る例として政策に対するアンケートのデータ分析を紹介

主成分分析と呼ばれる手法は、データのコサイン類似度(相関係数)をもとに高次元のデータを低次元に圧縮し、似たもの同士を地図のように配置する方法

多次元尺度構成法とも呼ばれる手法は、距離をもとに高次元のデータを低次元に圧縮し、似た者同士を地図のように配置する方法

・意見への賛成度や一致度に数値を割り振って直接分析するだけでなく、自由記述のデータも埋め込みベクトルに変換することで数値として扱えるようになる。(生成AIなどで変換できる)

 具体例を交えたわかりやすい講義により、データサイエンスの重要性を感じることができました。 

 講義の後はキャンパスを見学させていただきました。

伝統と最先端を織り交ぜた雰囲気の良いキャンパスでした。

食堂で昼食をとりました。本校卒業生も遊びにきてくれました。

以下午前の生徒の感想(抜粋)です。

・人の心理などをデータ化して可視化しているということが分かりました。データサイエンスでは、プログラミングを使用するため情報の内容が必要なので、情報もしっかり勉強しようと思いました。

・得たデータを見える化し、人間が理解できる形に圧縮する手順を踏むことを理解しました。個人的に1番印象に残ったのは、距離や角度を用いて散布図や地図上に表す場面でした。問題を解いているだけではイメージしにくい数学が実際どのように使われるのかを実感出来ました。

・データサイエンスが政治やその人の性格を分析するのに使えるのがすごいと思った。データサイエンスをしっかり使いこなすことができれば、とても便利だと感じた。

・地図にして、選択された意見や、自由記述を可視化することができるとしれました。データサイエンス学部の面白さに少し気づくことができたような気がします。

 

午後:株式会社イシダ滋賀事業所 見学

最初に企業説明をしていただきました。

計量、包装、検査、箱詰のすべてを行っている企業で、DXにより、省人化・自動化、ロスの削減、技術継承の促進などができることがわかりました。

実際に工場の中の機械を見せてもらいました。

大きさや形状がばらばらの商品を一定量ごとにパッケージする組み合わせの計量器や「はかる」「包む」「印字する」を1台で高速自動化できる自動計量包装値付機など様々な機械を見せていただきました。

生徒たちは目を輝かせながら工場内を見学していました。

 

以下午後の生徒の感想(抜粋)です。

・自分が知らなかっただけで身近なものに関わっている企業なんだと知った。包装する機械が、環境面や使う人のことを考えられていることに感動した。

・人手不足の解消ために、機械が運搬したり、モニターで指示を受けたりしていて、機械だけが働く未来ももうすぐだなと感じることができた。どのような仕組みで商品が包装されるのか詳しく知ることができて、とてもいい経験になった。

・大企業の工場に見学しに行ったことがなかったし、自分は文系だから工場とかにはあまり興味がなかったけど、見学や質疑応答を通して文理関係なしにできるところもあることを知って視野が広がったなと思った。

・普段何気なく使ったり、買ったりしているものがあのような工夫を凝らされて製造されているのだととても驚きました。製造工程の機械化を進めることで人員の削減やヒューマンエラーといったような人間の限界をも補完する、こういったことがDXの真髄なのだなと考え方が深まりました。 

DXについて学びの多い充実した1日になりました。