STEAMウィークで新たな学びに挑戦
今年度、本校は石川県よりSTEAM教育推進事業のモデル校に指定され、STEAM教育について研究開発を進めています。STEAMとは、Science(科学)・Technology(技術)・Engineering(工学)・(Liberal)Arts(人文社会科学)・Mathematics(数学)の頭文字をとったもので、各教科等での学習を実社会の問題発見・解決に活かしていくための教科横断的な学習を目指す理念を表しています。
本校では、STEAM教育の取組として、「総合的な探究の時間の深化」と「教科横断型授業の実践」を掲げています。そこで、12月11日(月)~15日(金)をSTEAMウィークとして特別授業を集中的に行う期間とし、最終日には「第2回探究・STEAMフォーラム」を開催、他校からも70名を超える教育関係者が公開授業(教科横断型授業と課題研究ポスター発表)と研究協議会に参加されました。
この期間の特別授業について、生徒の90%を超える生徒から好評価を得ただけではなく、参観された教育関係者からも評価していただきました。
【教科横断型授業の感想】
・様々な社会問題を解決するには、過去の事例から考えるなどの文系的アプローチだけではなく、統計やデータの読み取りといった理系的なアプローチの両方が大切だとわかった。(生徒)
・普段習っていることがどのように日常生活と結びついているのかわかり、とても楽しかった。一つの教科だけできても他の教科の能力も高めないとだめだと感じた。(生徒)
・教科をまたぐ授業というのがとても新鮮で面白かった。ディベートでは、文系の観点、そして理系の観点から、様々な根拠をもとにして立論することができたのでよかった。(生徒)
・生徒が活発に取り組んでいる様子が見られ非常に感心した。一つのテーマに教科それぞれのアプローチで授業をデザインするのは、学校全体でのムーブメントとなり、ハードルの高さはあるが、実現できれば非常に効果的な取組となると感じた。(参観した教育関係者)
【課題研究ポスター発表の感想】
・2年生の発表を聞いて、答えのない問題に向き合っていく姿勢がひしひしと伝わってきました。普段、学校で学習する内容の大半は答えがあり、それを導くための解法がありますが、今回のような課題解決は班ごとの多種多様な解決方法でとても新鮮でした。解決に至るまでの過程や今後の改善点など、深く掘り下げて工夫してあり、今までの苦労なども感じられました。(参観した1年生)
・2年生の発表は、とても説得力があり、聞いていてプレゼン力を身につけることは大事なことだと改めて感じた。人前で話すことは将来的に絶対に必要なものだと思うので、高校生活で少しでもそのような機会を多く経験したいと思った。(参観した1年生)
・実験を題材としていた理系の発表は難しかったけど、なぜそうなるのか考え、自分たちで深堀していく過程が楽しそうだと思った。また、調査を主に題材としていた文系の発表は実際に直接人にアンケートをとったり、話を聞いたりする過程が楽しそうだと思った。(参観した1年生)
・どのグループもフィールド枠を実践していて、その調査結果をもとに考察し、何らかの形にしていて、これこそSTEAM教育のA(アート)だなと思いました。キャッチフレーズを入れたポスターを作ったり、地図に手書きで見どころやおすすめスポットなどを書き込んだりと高校生らしさがあふれていました。発表も原稿なしでしっかりできていましたし、質問にも答えていました。大変参考になりました。(参観した教育関係者)
その他にも掲載できないほど多くの嬉しい感想をいただきました。何よりも「生徒がいきいきとしていた」という感想が多かったことが収穫です。今後も、新しい教育に挑戦していく二水高校を目指します。