総合的な探究の時間 活動報告

2年生課題研究:校内発表会 その1

R7.12.11

  今年度も、生徒たちが主体的に探究した成果を発表する「課題研究 校内発表会―中間発表会―」を開催しました。午前は理型の部で、205~209Hから選ばれた13班が、午後は文型の部で、201~204Hから選ばれた13班が発表を行いました。

 日常の不思議から社会の課題まで、与えられたテーマではなく生徒自身の興味・関心から出発し、一人ひとりが問いをもち仮説を立て、調査・実験を行い、解決を試みるという、試行錯誤の過程を表現しました。テーマはバラエティに富み大変興味深く、あっという間に時が過ぎました。また、今回は理型の部では石川県立大学から中西裕之先生と中谷内修先生、文型の部では北陸大学から杉森公一先生と中村義治先生にアドバイザーとしておいでいただき、次のような示唆に富むコメントをいただきました。探究を深める指針として今後も大切にしていきます。

■ 探究の姿勢

「それは本当に解決策なのだろうか?」と問い直す視点を持つこと

「解決された」をどう評価するか、基準を自分で設定すること

先行研究は必ず調べ、時には疑ってみる姿勢も必要

探究は方向転換がつきもの。そのプロセスも価値の一部

ただし、すべての経緯を説明する必要はない。核心を伝えることが大切

■ 研究デザイン・科学性

なぜその変数を設定したのか、科学的根拠を説明できると説得力が増す

統計的に有意かどうか検討すること

実験では「再現性」が重要

Web情報も有効だが、まずは文献調査が基本

■ 表現の工夫

研究にはストーリーを持たせると伝わりやすい

本当に伝えたいことは何かを常に意識する

きれいで整理されたスライドは強い説得力を持つ

  探究は、正解のない学びです。途中で迷い方向転換し、また新しい視点を見つける、そのプロセスそのものが、生徒の成長を形づくります。本発表会を経験し得て感じたことや新たな視点を、ぜひ自分の探究に反映させ、3月のポスター発表会では集大成を表現してほしいと思います。