学校長挨拶

 金沢桜丘高校ホームページをお訪ねいただきありがとうございます。

 本校は、大正10年に石川県立金沢第三中学校として産声を上げ、創立より104年目を迎えます。三中・桜丘の歴史に名を刻んだ卒業生は三万名を超え、多くの英才が国内外を問わず活躍しています。平成27年に完成した新校舎とともに、旧金沢三中の校舎の一部が三桜会館(県指定文化財)として残り、百周年を期に改修工事を行い、部活動や集会で利用されています。県下で最も新しい校舎と、最も伝統ある校舎の両方を学び舎とする恵まれた教育環境のもと、桜高生は日々勉学や部活動に励み充実した学校生活を送っています。

 本校は創設以来、「質実剛健」を校訓、「文武両道」を校是とし、「知・徳・体」あらゆる面での成長を目指す全人教育を実践してまいりました。今春の進路実績については、京都大学をはじめとする難関10大学の17名、金沢大学の67名を含め、276名が国公立大学に合格しています。また、部活動においても昨年度は、運動部では剣道部の選抜大会出場を始め、柔道部、空手道部、陸上競技部、卓球部、女子バドミントン部、ラグビー部、水泳部が全国大会や北信越大会等に出場し、文化部では吹奏楽部、放送部、文芸部、新聞部、郷土研究部、アクティブサイエンス部、囲碁が全国や北信越地区等の大会や発表の場で県代表として活躍しました。また、箏曲部はG7富山・金沢教育大臣会合で演奏を披露する機会をいただきました。その他多くの部活動がそれぞれの目標をたてて活動し「文武両道」を実践しています。

 また本校は、平成24年度より県の「いしかわニュースーパーハイスクール」(NSH)の指定を受け、「高い志を持ち、国際社会を逞しく生き抜く人材の育成」を目指し独自の教育を推進しています。「知の探究」を始めとした様々な学校設定科目、総合的な探究の時間として展開する「ニューアクティブブレイン」、人文科学・自然科学コースの県外研修など、より教育効果の高いカリキュラムの運用にも取り組み、「知識・技能」「思考力・判断力・表現力」「主体的に学習に取り組む態度」の育成を図っています。

 高度情報化やグローバル化が急速に進展し社会が大きく変化する今、百年に亘る伝統を重んじつつも不易と流行を見極め、進取の精神で本校の教育を前進させて行きたいと考えております。これからも、保護者や同窓会の皆様、そして地域の皆様方からのご支援をいただきながら、生徒、教職員が一丸となり、新たな時代を切り拓く人材の育成に努めてまいりますので、ご理解とご協力を賜りますようよろしくお願い申し上げます。

令和6年4月1日

石川県立金沢桜丘高等学校長  梅本 浩照