志賀高日誌

人権ライブラリーを活用した人権教育

 1月11日(木)、人権ライブラリーを活用した人権教育を行いました。今回の能登半島地震で被災し避難所生活をしている生徒、今もなお志賀町や近隣の市や町で断水している地域がある状況下で、登校できた生徒たちは、学年別にDVDを視聴しました。
 DVDのタイトル及び生徒の感想は以下のとおりです。

 ※1年次のみオンライン視聴も実施

◇1年次 1限目

【タイトル】自他尊重のコミュニケーションと職場の人権 2 相手の立場を考える

【感想】

・「私はこの動画を見て、伝えたいことをしっかり相手に伝えようと思いました。なぜなら言いたいことを言わないと相手を不快にさせてしまうことがあるからです。また、コミュニケーションの取り方にも気をつけようと思いました。仕事でわからないところがあったときに、人に聞くことができなかったら何もできないままになるから、困ったときに『助けて』と言えるようにしたい。

・「自他尊重のコミュニケーションと相手の立場に立って考えるということで、動画を見ましたが、動画の中に『一歩あゆみ寄る』というポイントがありました。自分の行動を振り返ってみると、相手の心情まで深く考えた、発言・行動が欠けている部分があったように感じます。このことに気づいたからには、これから、相手の感情を深く考えて、しっかりと自分の思いを伝えつつ、それを行動に移していきたいと思いました。」

・「コミュニケーションは相手に何かを伝えるうえで便利であり不便だと思いました。伝えたいことがちゃんと伝わるとは限らないし、誤解を生むこともあります。だからこそ相手に伝わりやすいように丁寧にすることが大切です。相手と直接顔を合わせてぶつかっていくことも大事だと感じました。」

 

◇2年次 3限目

【タイトル】職場の人権~相手のきもちを考える~

【感想】

・「人権のDVDを見て、自分と他人では感じ方が全く違うということが改めてわかった。自分が軽く考えていることでも、他人ともっとしっかり話せば考え方が全く違うことに気付けるのに話そうとしないことがあるなど振り返ってみるとわかることがありました。これからはもう少し踏み込んで会話していきたいなと思いました。また、『言葉のキャッチボール』という言葉はよく聞くけれど曖昧なところが少ながらずあったなと思いました。DVDで実際にキャッチボールをしながら話しているのを見て、こういうことなんだ、本当にキャッチボールみたいだなと思いました。私は、自分と立場の違う人に偏見を持っているところがあるなと思いました。ろくに話もせずにこんな人だろうと決めつけていたことが何度かあるなと感じました。これからはもっとしっかり話をして自分が持っている偏見を少しでもなくしていけたらいいなと思います。今回の動画では思うところが多くあったので気を付けていきたいです。

・「今日のビデオを見て思ったことは、大人になっても人間関係を築くことは大事だということです。特に派遣さんやバイトさんが差別されやすい社会になっていることもわかりました。今の時代、自分の働きたい仕事に就くことはもちろん大事なのですが、働きやすい環境や社員全員が平等に接してもらえる環境を作ることも大事だなと感じました。そしてこのビデオを通じて自分にできることは一人一人の接し方です。どんな言葉を言えば相手はこう思うだろうとか、こんなこと言ったら相手が傷つくなど、一度相手の立場になって考えてみることが一番大切なのかなと思いました。特に全然関わりのない人や初対面の人には、言葉を選んで気遣いのできる人間になりたいと思いました。」

・「私は今回の人権動画をみて、とても学びました。差別にもいろいろな種類があって、その解決方法も様々なのだということです。これからの多様性の時代で生きていくために、私の心も変わっていくことが必要です。相談員の話を聞いて、最初は疑問に思ってしまいました。理由を知って、私にも決めつけの考えがあることに気付かされました。これからもっと平和な社会にしていくために、一人ひとりが意識して変わっていくことが大切だと思います。他にも、今回会社をメインにした舞台だったので、もう少しで就職活動の私からしたら、とてもタメになる内容だったと思います。会社での立ち位置や社会での最善の立ち回りなどを、瞬時に見極めて頑張っていき、今回の人権動画に出てきた事例のことがないように人間関係に気を付けつつ頑張っていこうと思いました。」

 

◇3年次 4限目

【タイトル】あなたがあなたらしく生きるために~性的マイノリティと人権~

【感想】

・「いろんな人がいて、自分も気づかないうちに差別していたし、そういう人がいて当たり前な世の中なので、少しずつ理解していこうと思った。」

・「差別されていると思っている自分自身が誰かを無意識のうちに差別してしまっていたという言葉が響いた。ビデオを見るまで、LGBTQの人が日々どんな気持ちなのかを考えたことがなかった。」

・「様々な価値観があることを知りました。性的マイノリティの人たちは、心の奥で苦しんでいることがわかりました。

・「周りの人たちに、相談することができず自分の中で抱え込んでしまい、自殺してしまう人がいることを知った。性的マイノリティの人たちも生きやすい世の中にしていくためには周りの理解が大切だと感じた。」

 

 最後に、本校の人権教育全体計画の基本目標は、人権に関する知的理解を深めるとともに、人権感覚を育成し、自他の人権を守る実践力と行動力の育成を目指しています。

 「人はそれぞれ、肉体はもちろんのこと、考え方、生き方、好きなもの、嫌いなもの、その他、すべてのことに関して完全に異なる存在であること。人だけではなく、生き物や自然すべての存在が互いに異なる唯一無二の存在であること。」という自覚や共通理解のもと、人とは違う生き方を大切にし、認め合う、分け合う、助け合う、互いに成長し感謝することが最も大切なことです。1000年に一度といわれる能登半島地震による震災でしたが、1日も早い復興を目指し、この試練を皆さんで乗り越えていきましょう!

R5人権教育ライブラリー