日誌

7/31 親子議会開催

 毎月第4日曜日は、親子の日。この日に合わせて、例年この時期に珠洲市親子議会が開催されます。今年も、珠洲市産業センターにて、いつもどおりに開催していただきました。

 本校からは6年生の児童が参加しました。ここ数日たくさん読む練習をしたようで、いよいよ本番です。1人6分の持ち時間の半分は、質問の時間です。本校の児童は落ち着いて、はっきり自分の思いを伝えることができました。

 以下、本校児童の原稿です。お時間があればお読みください。

【質問の概要】
・使っていない土地を活用する計画
・今の珠洲だからこそ考えられる仕事
【質問の内容】
 元日に起こった令和6年能登半島地震、あれからもう約半年が経ちました。地震発生からわずか2週間で学校は再開し、ぼくもオンライン授業で学習をすすめることができました。学校を早く再開させようと力強く行動してくださった市長さん・教育長さんをはじめとした市役所で働く皆さん、そして家族・先生・地域の方々にとても感謝しています。
 ぼくの大好きな正院町は、この半年で普通にたっている家が少なくなり、どこがどこなのかがよく分からない状態になりました。ぼくの父と祖父は工務店で働いており、地震が起こってからは壊れた建物の修理や解体作業に大忙しです。ぼくは、珠洲から建物がどんどん少なくなっていく様子を見るととても寂しく感じ、これから珠洲はどうなっていくのだろうと不安に思うことがあります。これから解体が進めば、ますます何もない土地が多くなり、人口のさらなる減少にも繋がっていくのではないかと不安です。今、正院町の6年生は総合的な学習の時間に「わたしたちの創る町」をテーマに、正院町の復興を目指し取り組んでいる方々を訪ね、いろいろな多くのことを学んでいます。いつかはこの珠洲を支えられる人になりたい、それがぼくたちの強い願いです。ぼくはこの珠洲が大好きです。これからも珠洲市に住み続けたいと思っています。そこで、解体が進むにつれて広がる「使っていない土地」を活用して、珠洲を盛り上げていくことはできないかと考えました。今回の地震では家だけではなく、営業ができなくなったお店も多くあり、買い物をするという点で不便さを感じます。学校で行った地域復興ワークショップでも、これからの珠洲について考えた際、お店が少なく買い物がしにくいという点が挙げられました。使っていない土地を利用して、お店などの建設をすすめることで、買い物の不便さが解消されるのではと考えました。
 また、人口の減少の原因は、住む家や働く場所がなくなったことだと思います。使っていない土地にお店やみんなで住む場所を作るとなれば、それを建設する仕事だったり、お店の従業員だったりと新しい仕事ができると思います。加えて、お店の近くにみんなが住む場所を作ることで、移動手段が限られるお年寄りの人たちも買い物がしやすくなるのではと思います。 
そこで、市長さんに質問が2つあります。
1つ目は、使っていない土地を活用して珠洲を住みやすくする計画はありますか。あるとすればどのような計画ですか。
2つ目は、人口が減っている中、今の珠洲だからこそ考えられる仕事にはどのようなものがあるとお考えですか。
お考えをお聞かせください。どうぞよろしくお願いします。

 最後まで堂々とした素敵な姿でした。今後、すずケーブルテレビでも放映予定です。お時間があればご覧ください!