日誌

朝の読み聞かせ

 14日(水)は,月に一度の,読書ボランティアの方々による読み聞かせの日です。4名のボランティアの皆さんが来校され,それぞれ思いのこもった読み聞かせを行って下さいました。

 5年教室では,柳さんが「いのちをいただく」という本を読み聞かせて下さいました。みなさんは命を「解く」ということばを、ご存知ですか。食肉解体業に携わる人々が、牛や豚を殺す、という意味で実際に使っている言葉です。この本は、食肉センターに勤めて実際に命を解くことを仕事にされている、坂本義喜さんのおはなしです。「命の重み」を強く問いかけられるのは、命を解かれている坂本さんご本人の声に基づいたおはなしだからでしょう。生きるために食べること、食べるために働くこと、そして命を解くこと。全てはこのサイクルの上に成り立っている。多くの生き物たちの命と人々の葛藤に支えられながら、私たちは今日も「いただく」ことができるのですね。

 また,来月の読み聞かせが楽しみになりました。

 読み聞かせが終わると,みなさん校長室で今日の振り返りをされてからご帰宅されます。その際,4日に行った鼓笛パレードの話になりました。「去年の地震の時は,鼓笛パレードをいつものように楽しんでいたけど,今年は練習の時の校歌を聞いただけで,涙が流れてきました。」「鼓笛練習の時の音が,我が家にも聞こえてきて本当に励ましてもらいました。」「いつものコースで見ようとしていた方を,実際に見られるコースまで案内し一緒に楽しみました。」との感想をおっしゃっていただきました。長い間,創立記念行事として行われてきた校内相撲大会・鼓笛パレード,大切な伝統を継承すべく,今後も取り組んでいきたいと思います。素敵な感想をありがとうございました。