土砂災害出前講座
奥能登土木総合事務所から所司さんと松本さんが来校され,土砂災害に対する防災意識の向上を目的に,「土砂災害と砂防」のお話をしてくださいました。
子どもたちは地震や津波の避難訓練はよく行っているので,それらを想定した避難の 方や対策などを考えたことはありますが,土砂災害についてはあまり意識していないのではないかと思います。でも最近は大雨などによる土砂災害がたくさん起きていて,珠洲市でもないとは限りません。今回この出前講座のお話を機に,自分の家でもし土砂災害にあったら?もしその前ぶれに気付いたら?と考えることができたと思います。土砂災害を防ぐことを砂防といい,所司さんと松本さんは砂防を行うために,山の中に砂防ダムを造るお仕事をしているそうです。実際にお仕事をしている人のお話はとても説得力がありました。
5・6年生が一緒にグループワークを行い,避難に必要なものなどを話し合いました。話し合いを活性化させようと頑張る6年生の姿、自分の考えをどんどん話す5年生の姿,どちらも頼もしかったです。
《児童の感想》
・今日ぼくは,土砂災害や砂防について知りました。まず初めに日本では,1年に約千回も土砂災害がおこっていると聞いて「それじゃ,地上の地形がめちゃくちゃだ」と思いました。そして土砂災害は,大きく分けて3種類に分かれていて,土石流・がけ崩れ・地すべりに分かれていました。その中でぼくが特にこわいと思ったのは,地すべりです。地すべりは雨や雪どけ,水が地下にしみ込んだ地下水によって,ゆっくりと斜面がすべる現象で,急に地面がくずれていくのはこわいなと思ったからです。そんなこわい土砂災害からぼくたちの命や家を守ってくれるのは砂防です。砂防は山から流れてくる土石流を防いで町にひ害がでないようにすることです。このような土砂災害があるから,たくさんの命や家がうばわれてしまうようなことは,人間の技術や知識を使って,みんなの大切な家や友達,地域の人,そして命を守っていかなければならないんだと思いました。
・私は,津波や火事などのひなんしか考えたことしか考えたことがありませんでした。しかし私の家の後ろは,考えてみると山(木がいっぱい)なので,けっこうあぶないなと思いました。土石流・がけくずれ・地すべりどれがおきたとしてもこわいです。でも前から準備しておいたり,前ぶれやにげ方を知っておいたりすると自分の命は守れると思いました。そしてそれを今日知ったのでよかったです。私は,土砂災害は津波よりこわいと思います。土・石・砂がまじった水と何も入っていない水では,土・石・砂が入った水の方がこわいからです。決して津波がこわくないわけではないけれど・・・。私はこれから津波や火事についてだけじゃなく,土砂災害がおきた時,おきる前に必要な物やひなん所などを家族で話し合い,自分の命は自分で守ると改めて思いました。