【平成29年12月5日(火)】
小豆ごはん、豆あじの唐揚げ、大根なます、
なっとう汁、牛乳
今日12月5日は、田んぼの神様をお迎えして、お風呂や
食事でおもてなしをする「あえのこと」が行われる日です。
あえのことは、奥能登地区に古くから伝わる農耕行事で、
ユネスコの無形文化遺産にも登録されています。
今日の給食は、あえのことで神様にお出しする食事を
イメージした献立でした。あえのことの食事には、
縁起をかついだ意味やいわれがあります。
・小豆ごはん・・・お赤飯とは違い、「蒸す」のではなく、
「炊いて」作ります。「蒸す」=「虫」を連想
させるので、お赤飯ではなく、小豆ごはんを
出します。
・なっとう汁・・・納豆のように粘り強く一生懸命働くという意味が
あります。
・大根なます・・・あえのことの料理の酢の物をイメージしました。
あえのことの酢の物には出世魚で縁起の良い
ブリを使うことが多いです。
・豆あじの唐揚げ・・・尾頭つきのハチメをイメージしました。
ハチメは「田が焼ける」を連想させるため、
焼き魚ではなく、生の状態でお供えされます。
また、ハチメは口が大きい魚なので、お米の粒が
大きくなるようにという願いが込められています。
給食時間には、あえのことという行事についてお話もさせていただき
ました。あえのことをする家は現在とても少なくなっていますが、
子どもたちには、自分の住む奥能登にしかない行事を知り、
大切に受け継いでいってもらいたいなと思います。