令和5年度津幡中ニュース

「少年の日の思い出」!

2月5日(月)

1年生国語科の授業。ヘルマン・ヘッセ作「少年の日の思い出」を学習中です。この物語は、大人になった「現在」の場面と、 過去の「少年の日」の場面とで構成されていて、 少年時代の経験が現在の精神状態に深く関わっているということを、作品の構成や展開から読み取ることができます。

『「僕」 は仲間の影響で蝶集めを8・9歳のころに始め、1年後には夢中になっていた。ある日、「僕」は珍しいコムラサキを捕らえ、標本にした。中庭の向こうに住んでいる先生の息子エーミールに見せたところ、コムラサキの希少性は認めたものの、展翅技術の甘さや脚の欠損を酷評した。後日、エーミールが貴重なクジャクヤママユの繭を手に入れ、羽化させたという噂が立ち、「僕」は、一目見たさにエーミールの留守の部屋に忍び込み、持ち出そうとした。部屋を出たのち、近づくメイドの足音に我に帰った「僕」は、思わず蝶をポケットにねじ込む。ポケットの中で潰れていることに気づき、泣かんばかりに絶望する。』

今日は、クジャクヤママユを盗んだ時の「僕」の心情について読み取りました。教科書本文の「僕」の気持ちがわかる部分に線を引きながら。「部屋に入り」「元に戻そうとする」「蝶がつぶれていた」の3つの場面での心情の変化について考えました。

 少年の日の思い出は、1948年の中学2年生の教科書から採用されているのですね。