学校の様子

「自他共栄」自分も相手も大切に

9月25日(月)

生徒の皆さんのちょっとした会話の中で『しね』という言葉が出ているのを耳にしたことがあります。また様々な媒体を通して、その文字を目にすることもあります。その言葉を耳にしたり、文字を目にしたりすると、ドキッとしてしまいます。

教師になってからいくつかの学校に勤務しましたが、学校があまりよくない状態の時もありました。そのような状態の時には、生徒の皆さんに注意すると暴言が返ってくることがありました。その中には「しね」という言葉もありました。その生徒さんがどんな気持ちで言ったかはわかりませんが、私の心に刺さりました。眠れないことや学校に行くのがつらいと思ったこともありました。心に刺さった言葉というのは、なかなか抜けないのです。この「しね」という言葉は、人の存在を全否定する非常に攻撃的な言葉です。もちろん、友だち同士の会話の中で深く考えずに言い合っているだけかもしれません。しかし、周りで聞いている人の中には、その言葉を聞くだけで嫌な気持になったり、不快な思いをしたりする人もいます。言葉というのは、本人たちだけではなく、周りの人にも影響を及ぼすのです。

津幡中学校は、『「自他共栄」~自分も相手も大切に~』の学校を目指しています。9月の始業式でも、生徒の皆さんに、『悪口、人の気持ちに配慮しない言葉の代わりに、「褒め言葉」「ありがとう」という感謝の言葉を、みんなで伝え合いましょう』と言いました。

言葉は、時には人を癒したり、励ましたり、元気づけたりするものにもなりますが、時として人を傷つけるものともなります。また、同じ言葉でも、言い方やその場の雰囲気で、言われる人の受け止め方によって、全く違った意味を持ってくることもあります。お互いに、素敵なところやよいところを見て、見つけて、褒め言葉・感謝の言葉を口にし、互いに高め合える学校、生徒の皆さんも先生たちも幸せになる学校にしていきましょう。先生方も「皆さんのよいところ」を見て、積極的に言葉にしていきます。みんなで、この津幡中学校をさらに素敵な学校にしていきましょう。

もうすぐ運動会。当日までの日々は、「素敵な言葉「や「感謝の言葉」を伝え合う絶好の機会ですね。