令和三年度一学期始業式 挨拶
昨年度は新型コロナウイルス感染拡大防止のため、全校生徒が一堂に集まることができない異例の年となりました。昨年4月から二ヶ月間の臨時休業はどんな意味があったのだろうかと振り返ることがよくあります。授業がなく、体育大会などの学校行事や対外的な行事もできなく過ごした経験は何だったんだろうと思います。
皆さん一人ひとりがあの二ヶ月を振り返りどんな影響があり、自らの高校生活にプラスだったのか、それともマイナス面が多かったのか、今一度、考えてほしい。自分の生活の時間を見直し、時間の使い方や今後の進路、将来の生き方を考える機会としてほしい。時間を有意義に活用してください。
3年生は各教科の担当や部活動の顧問が変わり、戸惑うこともあると思うが、いち早く変化を受け入れ、自分の価値を高めるために、この一年の取り組みを明確にして進路実現につながるよう邁進してほしい。充実した高校生活を過ごすために、本校で友人や教師と積極的に話し合う時間を持ち、一人ひとりが自分の夢を語りあえる空間として、また、刺激しあえる場となることを期待しています。
皆さんが将来働いて生き抜く社会は、変化のスピードが非常に速い社会であり、皆さんが社会に出るときには、高校で「何に取り組んできたのか」「何ができるのか」「どんな力を身につけているのか」相当厳しく問われる時代です。
生徒の中には「夢が見つからないからとか、やりたいことが見つからないから、がんばれない」という人がいますが、今できることに集中して取り組めない人には「夢や、やりたいこと」を見つけるのは厳しいと思います。
今年一年で「できること」を一つでも増やす努力をはじめて、自分の『強み』を発見し、継続して磨くことを祈念して、始業式の挨拶とします。
本年一年よろしくお願いします。
令和3年4月8日
鶴来高等学校 学校長 北川 博勝