宇ノ気中学校の出来事

決断

 昨日(3月11日)、剣道部は新化館にて「卒業を祝う稽古会」を行いました。男子生徒は夏まで丸坊主だったのが、随分髪の毛も伸びて少し大人びた顔つきになっていました。早くに進路が決定し稽古に参加していた生徒もいましたが、先日行われた公立高校入試に向けて受験勉強に励んでいた生徒にとっては、かなり久しぶりの稽古となりました。

 

 剣道という競技は、他のスポーツには無い独特のルールがあります。それは、いざ試合が始まると、監督が選手に対してサインを送ったり指示したりすることができません。万が一疑わしい言動や動作があると、すぐに審判員から注意を受けます。

 つまり、個々の選手は、一旦10m四方の試合場に足を踏み入れた瞬間、すべてのことを自ら決断しなければなりません。

「一本を取りに勝ちにいくのか」「打たせずに引分に持ち込むのか」「面・小手・胴、何を狙っていくのか」・・・すべて選手の判断に委ねられます。そこには、たとえ監督であっても一切第3者の介入が許されません。

 

 人生は年を重ねるごとに「自分で決断する」場面に多く遭遇します。悩み、考え、迷いながら、最後は自分で決断し悔いのない人生を送ってほしいと願っています。

 

 保護者の皆様、3年間ありがとうございました。みなさんの支えがあったからこそ、思う存分子どもたちと剣道ができました。そして、みなさんと多くの喜びを分かち合えたことに心から感謝いたします。

 

 卒業生の諸君、3年間本当によく頑張った。

   これからも君たちの決断を応援しています。

     卒業おめでとう!