宇ノ気中学校の出来事

夢を追い続けた夏

 8月19日~21日に、北海道釧路市において第52回全国中学校剣道大会が行われました。初日に行われた団体戦では、1回戦山梨県代表・全国大会常連校の玉穂中学校と闘いました。山梨県では敵なしの玉穂中とは接戦が予想されましたが、北信越大会からの勢いそのままに自分たちの剣道を貫き通し、4対0で勝利しました。続く2回戦では、青森県代表・初出場の大間中に対して、先鋒から中堅まで立て続けに勝利し、結果的には4対0で勝利を収めました。ベスト16が出揃い、ここからは再抽選が行われ、決勝トーナメント1回戦は九州チャンピオンで優勝候補の大分県代表杵築(きつき)中学校との対戦が決まりました。覚悟を決めて臨んだ優勝候補との一戦は、終始互角の勝負を繰り広げましたが、最終的には1対3で敗れました。結果的に杵築中はそのまま一気に全国の頂点に上りつめました。
 女子剣道部の、長く熱い夏は幕を閉じました。コロナの影響で遠征等も行かず、新化館で「心と技」を磨き続けた夏でした。試合が終わった後の彼女たちの目には涙が溢れていましたが、それは決して悔し涙だけでなく、夢を追い続け、やり切った後に流す美しい涙でした。
山下胡乃葉・松原楓・髙平佳奈・須﨑愛・片山桃花、3年生5名の勇者たち…。本当にお疲れ様。君たちが北の大地で放った執念の一本は一生忘れない。
 「夢」という花がある。それはどこにでも咲くし、誰でも知っている。花は萎むし散っていく。しかし、また新しい芽が出てくる。
 君たちと剣道ができて本当に幸せだった。たくさんの思い出をありがとう。