ものつくり隊
【第6弾】刻印入り鉛筆製造(令和2年6月納入)
「大聖寺実業」の校名をレーザー加工機を使って鉛筆に刻印しました。これを加賀市内の中学3年生全員にプレゼントいたします。
日本初の鉛筆製造会社を旧大聖寺藩士の飛鳥井清と柿沢理平が1877年に「加州松島社」として設立し、山中温泉で良質な黒鉛が発見されたのを機に鉛筆製造に着手しました。その記念碑が、工場跡地(加賀市大聖寺八間道にあります。
加賀市にあった技術を感じながら鉛筆を使っていただければ幸いと思い作りました。受験、頑張ってください。
なお、今年の石川県産業教育フェアでも出品する予定です。また、この取り組みは北陸中日新聞に取り上げていただきました。
【第5弾】消毒ロボットの貸し出し (令和2年4月~)
新型コロナウイルスの感染拡大を受け、できるだけ手で触れずに、また荷物を持ったままでも消毒できるロボットを考案した。生徒と取組みたかったのですが、臨時休校中のため教員が製作しました。
プログラムができるレゴブロックの部品と、ポンプ式ボトルにレゴ部品を固定するためのアダプタを3Dプリンターで作り、手を近づけると超音波センサで感知してノズルから消毒液が出るようにプログラミングをしました。
入学式等で好評だったことを受け、市からの要請で加賀温泉駅に置くことになりました。更に山中の高齢者向け住宅からも依頼され設置(貸与)させてもらっています。
【第4弾】豆挽きマシンのホッパー製作 (令和2年3月納入)
味噌を作る季節が到来した様です。ご依頼は、豆挽きの機械の投入口を大きくして、一度にたくさんの豆を投入したいというものでした。ご依頼主は白山青年の家の職員の方です。
食品を扱うので衛生面が最重要課題でした。様々な案が出ましたが、市販の漏斗をセットするためのアダプタ(写真の白色の部品)を3Dプリンターで製作することになりました。
今回も実践的にスキルアップができるとともに、依頼主の方を笑顔にすることができました。
【第3弾】旧北前船主家のふすま引手の復元 (令和2年2月納入)
加賀市の観光文化施設「蘇梁館」の約180年前に製造の老朽化した襖の引手を、3Dプリンターを使って復元しました。
この破損した引手は真ちゅう製でR、業者に発注すると高額になると推測し、本校に依頼がありました。
実物の写真を基にパソコンのソフトで正確な3D図面を作成し、3Dプリンターにデータを転送して製作しました。
使用目的が明確なものづくり教材は、学習意欲が高まり、技術の向上につながりました。
【第2弾】加賀市立片山津中学校の椅子・机・卓球台の修理 (令和2年2月納入)
片山津中学校から生徒用の椅子17脚、机1個、卓球台3台の修理依頼があり持ち込まれ、調べると何れも溶接部が外れて使うには危険な状況でした。
思ったよりもパイプが薄く、ガス溶接で補修することにしました。中学の先生の話では、予算の関係で壊れた備品を修理することは難しいとのことで、非常に助かったと感謝されました。
実際に使う人がいるので、責任ややりがいのある学習の場となりました。今後も依頼を寄せていただきたいものです。
また、この取り組みは、北國新聞に掲載されました。