2022年10月の記事一覧
【新聞部】 「いずみの原」速報124号を発行しました!
10月27日、「いずみの原」速報第124号を発行しました。
生徒・教職員の皆さんは、もう読んでいただけましたか?
外部の方向けに、今回と次回の投稿で124号に掲載されたコラム、論説を公開します。ぜひご一読ください。
前期新人戦が10月24日までに県内各地で開催され、後期新人戦やコンクールに向けて各部活動が精力的に活動する時期となった。街でもスポーツの秋、芸術の秋と称され、多彩なイベントで賑わっている。
美術展に足を運んだ人もいるだろう。絵画や芸術鑑賞を楽しめる、楽しめないの違いは何なのだろうか。もちろん作品の色合いといった感覚的なものもあるが、作品を分析できる様々な背景知識を持ち合わせていることも大きい。
美術の授業で「麦わら帽子」という絵画の模写をした。これはポール・セザンヌによって描かれた絵だ。絵にはセザンヌの旧友であるボワイエの姿が描かれている。
調べたことをもとに見てみると、ボワイエの目つきや表情、セザンヌの表現技法までも細かい部分が見えてきて絵画の面白さを感じた。同時に、絵に隠された時代背景や作者にも目を向けることで、ひとつの絵画でも見え方が大きく変わることを実感した。
部活動でも同じことがいえる。運動部でも文化部でも一流の人が用いている効果的な練習方法を知ることは自分の部活動への取り組みを見直す機会となる。
部活動の練習風景や自分の作品が違った角度で見えてくるよう、自分のアンテナを張って最大限の成果を出す秋にしたい。
(1年新聞部員)
【新聞部】 「いずみの原速報 第123号」
9月15日、いずみの原速報 第123号を発行しました。
表面は創立記念祭を振り返る記事、裏面は前期生徒会の軌跡をまとめた記事です。
生徒、教職員の皆さんは、もう読んでいただけましたか?
ここでは、紙面に掲載されていたコラムを校外の方々のために公開します。ぜひお読み下さい。
〈屋上欄(コラム)〉
創立記念祭のフィナーレを飾った3年生の野外劇は9月2日、多くの盛り上がりを見せ幕を閉じた。劇の終了後、背景担当のクラスにスペシャルサンクスという言葉を送る行為は観客の目に好印象に映った。
野外劇の裏側には、劇を20分に収めるのに何度も徹夜したという音響責任者、役を演じずに大道具の出し入れなど黒子に徹した生徒もいる。彼らはいわゆる「影の功労者」であり、人目につくことは極めて少ない。
では「影の功労者」に直接称賛を送るのが良いか。
生物学者のワトソンとクリックはDNAの二重らせん構造を発表したことで有名だが、決定的な証拠を発見したフランクリンという女性の名はあまり耳にしない。彼女の功績のスケールが彼らの知名度の高さに影響したと言えるだろう。
つまり、裏舞台の人間の努力量がそのまま表舞台の人間の輝きに反映する。逆に言えば、表舞台の人間の努力量によって、裏舞台の人間の努力量が証明されるのではないか。
今回の野外劇には多くの裏舞台の人間がいる。彼らに感謝の思いを伝えるなら、表舞台の人間が今まで積み上げたものを堂々と発揮すればいい。彼らの努力が裏舞台の人間の功績の証となる。今回の記念祭における輝かしき成功が野外劇に見られたのはきっとこのためだろう。
(2年新聞部員)