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ジオ学習としての「救急救命法」スペシャル授業

ジオパーク絡みの体験学習が続く河内小学校です。
今日は、白山消防(吉野)の救急隊員の皆様をゲストに、5・6年生の保健体育授業スペシャル「救急救命法」体験授業が行われました。

御存知の通り、昨年度に華々しく選出・指定された「世界ジオパーク」白山市手取川流域です。豊かな白山・手取川の自然の恵みをかわちっ子たちは様々な形で以前から学んでいましたが、この「救急救命法」の授業のオファーも「ジオパーク」に関係があるとのことでいただいたものです。手取川の豊かな水は、ときに大きな水害、土砂災害を生んできた歴史も持っています。そのことも忘れず、しっかり一人ひとりが命を守るためのスキルと知識を得ることも、大切なジオ学習である…ということですね。

5・6年生たち、救急隊白山署の方々をお迎えして、最初は少々緊張していたようです。ちょうど授業の始まる直前に、白山署に出動命令が下り、救命士のチーフの方含め数名が授業の始まりには来られないということも起こりました。大切な任務の合間に、かわちっ子たちのために授業をしてくださっておられるということですね。感謝です。まずは、救急の基礎知識をプレゼンテーションを見ながらみんなで確認です。

途中、出動から戻ったチーフさんへの「交代」があって、実習に入ります。まずは、胸骨圧迫による救命法の学習。練習用の人形が一人一台あてがわれて、胸骨圧迫の方法を実習!

 

救急への119番通報から、救急隊の現場到着までは「平均8~9分」かかるそうです。そして「胸骨圧迫」は手を止めることなく、毎分100回のペースで続ける必要があります。ということは・・・救急隊到着まで900回ほどの胸骨圧迫を10分近く続けることになります。これはぜったいに一人ではできないこと。というわけで、数人で交代しながら胸骨圧迫、そしてその間に「AED」による心停止からの回復のための救命法も実習しました。

AEDの基本的な操作方法のレクチャー。河内小には体育館の玄関に格納スペースがあります。5・6年生たちはみんなそれを知っていました。えらい!!

ひとりが胸骨圧迫を続けながら、もうひとりがAEDを装着。模擬AEDですが、救命士さんは真剣そのもの!

スイッチを入れて、次はパッドをはるんだよね・・・

パッドも貼って、つぎはコードをつないで・・・

よし、スイッチを押すぞ!!少し離れて・・・

胸骨圧迫の交代リレーも5・6年生それぞれグループを作って体験してみました。救命隊のみなさんからは、「さすが5・6年生!きちんと話を聞いて、基本的な救命法をしっかり学んでくれて、頼もしいです!君たちならば、本当に事故があったときにも頼りになると思います!」とほめていただきました。よかったね、5・6年生のみなさん!さすがです。

2時間の授業、能登半島地震のためのお仕事もたくさんあった(今は救命隊としてのお仕事は一段落しているとのことです)直後の授業でもありました。かわちっ子たちのために授業をしてくださった白山署の救命隊のみなさま、本当にありがとうござました。ぜひ来年もよろしくお願いいたします。